おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月27日)の14:00~16:30は、一般社団法人 日本能率協会研修室で法人会員を中心として経営者・管理者を主対象とする44人の受講者に対して
アドラー心理学から学ぶ
ー勇気、やる気、活気、元気、本気による変革型リーダーシップ
のタイトルの研修を行っていました。
いつものように2人二組で、講義に討議・演習を交えて進めて行きました。
会場の住友商事竹橋ビル16階からは武道館が間近に見えました。
午前中は、安西 光さん(フェイスブック、ブログ、フリーランスの3DCGデザイナー、ELM勇気づけトレーナー)が「男女の違いを知る講座」の資料をご持参くださいました。
4月23日(日)にアドラー心理学ゼミナールで話された「男女の性質の違いを知る」の資料を全て作り直してリニューアルし、講座のテキストにされたものです。
安西さんの研修を受けて独身男女がお互いが相手を理解し合えることを願って応援しています。
◆アドラー心理学ゼミナール の記録は4月24日付けブログ 安西 光さんのアドラー心理学ゼミナール:男女の性質の違いを知る をご参照ください。
さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第5回目です。
今回もルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして第4章の「相手選び」からのドライカースの言葉です。
ドライカースは、ユーモアのセンスに満ちた人でした。
「完全」な男性とか女性なんているのでしょうか。
以前にある講演者が、完全な人間なんて見つけられないと話し、それを証明するために、「完全な女性を知っていますか?」と聴衆に向かって尋ねました。
だれも聞いたことがありません。
「完全な男性についてはどうでしょうか?」と尋ねると、小さくてか細い声がしました。
「ええ、聞いたことがありますよ」
隅の方で小柄でおとなしくて従順そうな男が言いました。
講演者が「完全な男のことを聞いたことがあるんですね。だれですか?」と尋ねました。
その男の声が返ってきました。
「妻の最初の夫です!」
このジョークの後にドライカースは続けます。
現実には完全な人など存在しませんが、夢の中にだけいます。
もし本当にバカであれば、過去にいたと考えるでしょう。
しかし、完全という概念は、実に真に迫っていて、実際は手近にあるものを何でもけなす恐るべき力があります。
ドライカースは自伝のタイトルを『不完全である勇気』("The Courage to be Imperfect")としていますが、カップルの関係においても、最初から完全である人などいるはずがなく、時に不完全であることを認めあいながら協力し合うのがカップルのあり方であることを語っているように思えます。
完全なパートナーの理想を追い求めると、目の前にいる人をその理想から引き算して、勇気くじきをしまうことを警告していると受け止めています。
カップルはお互いに協力し合って、共に成長していくものでなくてはなりません。
<お目休めコーナー>6月の花(27)
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