ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【9月も毎週日曜日は休業します。】【10月19日(土)は店主は終日不在です。店は通常通り営業します。】

アンモライトPT(ペンダントトップ)

2017-03-03 12:42:02 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「アンモライトPT(ペンダントトップ)」です。

今週の火曜日の事だったのですが、札幌からのお客さんがありました。お孫さんの卒業式に出席するためにいらっしゃった、との事。どうも、ひとり単独で早めに着いてしまったようで、時間潰しの為のご来店だったようです。年配の女性の感心事は、標本的な鉱物よりもやはりアクセサリーの方にあるようでした。店の店頭に置いてあるアクセサリーを幾つか物色しておりました。

そのお客さんは暇だったせいか、それなりに長時間、店にいらっしゃいました。そして、「いつ頃からお店がありましたか?」と聞いてこられたので、「開店からもう6年になります。」とお答えすると、「そうですか!4年前に来た時には気づきませんでした。」とおっしゃいました。どうも入学式の時にもいらっしゃったようでした。そして、「前は忙しく、余裕がなかったのかしら・・・」というような事をおっしゃいました。私は「忙しい」という字が「心を亡ぼす」という意味である、という事を思い出しました。

私も現役の広告マンだった頃、いつも忙しかった、ような気がしております。電通だけではありません。日本の広告会社の労働生産性は非常に低かったと思います。「原稿より健康」という言葉も虚しく、「心を亡ぼす」ような忙しい日常を経験していた事を思い出します。

それを思えば、現在は暇な毎日を過ごしております。店の営業時間が長いので、決して労働生産性が高いとは言えないものの、ブログを書けるくらいに暇な時間が長い日常を過ごしております。

そう言えば、「学校」、英語 school(スクール)の語源は古代ギリシャ語で、schole(スコレー、暇)という意味だった事を思い出します。学問は暇から生まれるのです。

その札幌からのお客さんはアンモナイトやシェルカメオと淡水真珠のネックレスをお買い上げになられました。そして、さらに、アンモライト(大型のドラゴンスキン)のルース(裸石)を手にとって、それをアクセサリーのして欲しいとおっしゃいました。その話に妻が応対したのですが、話の中で、近くのパーツ屋さんに行って、それに合う金具を探しに行こうという話になり、時間がある、という事で一緒に出掛けて行きました。

しばらくして、二人は帰ってきましたが、結局、パーツ屋さんのパーツでは物足りない、という話になったらしく、その結果、妻がワイヤーワークでPT(ペンダントトップ)に仕上げる、という話になりました。

今日の写真はそれです。



それは昨日には既に出来上がっておりましたが、昨日は、取りに来られなかったので、あらかじめ伺っていたお客さんのご自宅の方に宅急便で送る事にしました。

写真は梱包前に撮ったものです。

忙しい時は「石の華」に来てもダメだと思います。暇という余裕のある時間が石との出会いをつくってくれます。

何となく、常連さん達が「石の華」で過ごす長い暇な時間に納得してしまいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする