草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「誠をはずしたら右翼じゃない」と喝破した三島由紀夫!

2016年02月02日 | 思想家

安倍政権にひと泡吹かせたい野党やマスコミは、自称右翼の暴力団がやったことであろうとも、何でもよいから攻撃する材料が欲しいのだろう。甘利前経済再生相に対する攻撃の手は緩めないが、告発者のことについてはまったく触れようとしない。単なるカネをせびるだけの自称右翼を、本当の右翼は徹底的に糾弾すべきだろう。金集めが必要なことは分かるが、それにしても使い方がある。遊興費や生活費に用いるのであっては、天が味方するわけがないからだ▼林房雄との対談「現代における右翼と左翼」(昭和44年『流動』12月号)において、三島由紀夫は「右翼は最終的には誠だけだ。それをはずしたら右翼じゃない。左翼は誠がなくていいんだというところで左翼だと思うんですが」と述べていた▼暴力の問題に関しては林が「左翼も暴力革命を公言しておるし、右翼も頭山満の玄洋社、内田良平の黒竜会から北一輝、大川周明に至るまで暴力肯定です。頭山さんは伊藤博文をおどかしたし、来島恒喜は大隈重信に爆弾を投げかけるし、昭和の国粋派は、クーデター未遂、政府要人の暗殺をやってのけた」と解説し、戦後右翼の迫力のなさを嘆いた。これに対して三島は「それは非常に問題ですな」と相槌を打ったのだった▼右翼といっても多種多彩である。街宣右翼から行動する保守運動まで幅広い。最悪なのはゆすりたかりだけの自称右翼である。国乱れれば身命を賭して決起する。それこそが右翼なのであり、あくまでも誠にこだわった三島由紀夫の思いを踏みにじってはならないのである。

  

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