ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

山氏神社境内の義経伝説

2010年01月19日 05時35分23秒 | Weblog
 昨日に続いて山氏神社の境内を紹介します。山氏神社は「やもりさん」と呼ばれて地元の人々に親しまれていますが、その境内にはクスノキなどの大木があったり、周囲をめぐる石垣がなどがあり、歴史の古さが伝わってきます。石鳥居も安永9年再建と刻まれており、西暦1780年ですから江戸時代の中ごろ、今から約230年前のものということになります。その境内の一角に玉垣に囲まれ、その中に一本の石柱が建っているところがあります。
それが「義経お手植えの松」の標なのです。石柱には、「源九郎判官義経お手植の松」と刻まれています。これは一の谷の合戦の前哨戦となった三草山(加東市上三草)の合戦に勝った義経が逃げる平家を追って、今の社辺りまで軍を進め、自ら戦勝を祈願して松を植えたとの伝承をもとにしたのもです。
 今は松の大木はなく、小さな松の木が数本生えているだけですが(写真)、土地の古老の話によれば、かつては大きな松の木が生えていたとのことです。その写真はこの歴史ブログで紹介していますので(2006.7.20付)参考にして下さい。
 伝承か史実かは別にして、すでにこの石柱や松の切株そのものが私たちには懐かしい歴史になってしまっているのではないでしょうか。きれいに清掃された境内で、一人静かに800年以上昔の記憶まで遡って想像をめぐらせることができる、これぞ至福のひとときではないでしょうか。

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山氏神社参道の石灯籠 | トップ | 上三草の住吉神社 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事