気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大和文華苑はササユリから紫陽花へ

2017-06-10 06:40:24 | 大和文華館
先日訪れた大和文華館、特別展「没後300年 画僧古磵」は
二回目ですが、見飽きない作品の数々、直ぐに帰るには・・
余韻を味わいながら文華苑の花々に会いに行きました。

この季節はササユリなのですが、文華苑では開花は5月23日、
昨年と比べ数日遅く、一週間ほど見頃を迎えた5月30日でも
チラホラ止まりで残念でしたが、梅雨入り初日の6月6日には
終わりかけ?、
門過ぎのササユリも三輪から一輪のみ
 
本館の入り口の鉢植えも五鉢から一鉢のみに

そして谷筋も、最後のご奉公ですね。
 
最後のご奉公といえば、石楠花やタニウツギも散って
残りが、地面には花びらが雨でくっ付いていました。
万葉集で、大伴家持(巻19・4217)が詠っています。
『卯の花を腐す長雨の始水に寄る木屑なす寄らむ子もがも』
ここでは、おばさま方ばかりですが・・・
  
ところが、蛙股池畔の紫陽花の路にまで降りますと
もう紫陽花が色づき始めておりました。
雨に剪る 紫陽花の葉の 真青かな』飯田蛇笏
 
来週あたりから見頃になるのではないでしょうか。
ササユリから紫陽花へとバトンタッチになりますね。

でもまだ奈良でササユリを観られる行事があります。
奈良市最古の神社とされる率川神社で、別名ササユリ祭りと
呼ばれる奉納神事が6月17日(土)に三枝祭(さいくさまつり)と
して執り行われます。この祭典は罇(そん)・缶(ほとぎ)と
呼ばれる酒樽を笹百合で飾って神前にお供えされます。
実は前日の16日、ササユリを三輪山からお届けする神事が
「ささゆり奉献神事」です。ご祭神の「媛蹈韛五十鈴姫命」が
三輪山の麓、笹百合が美しく咲き誇る狭井川のほとりにお住まい
だった故事から、姫神様に喜んでいただくために行われます。
                 (率川神社HPより)
土曜日ですか???、今年も無理みたい。カナシイー


(おまけ)
始めてここで、少ないながらも花菖蒲が見られました。
  

「ささゆり」の咲く大和文華館と率川神社のササユリ祭りの紹介

2016-06-02 17:45:57 | 季節の花々
大和文華館の門を入ると赤松の廻りで、
もう「ササユリ」が迎えてくれました。
 
本館の前にもササユリの鉢が
 
本館右手の梅の小径を下ると、右斜面の笹薮の中には
ササユリの群落を見ることが出来ます。
前回訪れた時(5/11)にはまだ蕾で、
17日と開花を予想しましたが、昨年同様19日。
昨年よりも多く見られるようで、
 
たくさんの方がカメラを向けられていました。

笹の中に、さらに遠目にも、吹き抜ける風には
笹のザワザワの音とともに、そよいでおります。
   
細い茎に大きな花をつけ、風にそよぐ姿をみるにつけ、
乙女の微笑みのように、そして優美な人にも思えませんか。
万葉集では、
『道の辺の 草深百合の 花笑みに
     笑みしがからに 妻と言ふべしや』作者不詳
その姿を優美な人として擬人化させておりますね。
大伴家持は
『夏の野の さ百合の花の 花笑みに
     にふぶに笑みて 逢はしたる』

また笹百合は古名を「佐韋(さい)」といい、
神武天皇が奈良三輪山の麓の狭井川のほとりに住まれていた
後の后の「媛蹈鞴五十鈴媛命」と出会わられ、夫婦の契りを
笹百合の咲き匂う狭井河の辺りで結ばれたそうです。
      『古事記』の「神武天皇のお妃選び」より
この姫を御祭神にされているのは、奈良市にある
三輪神社の摂社の率川(いさがわ)神社
この縁故により後世、姫神様にお慶びいただくため酒樽に
三枝(さいくさ)の花(笹百合の花)をもってお祀りし、
 HPより
百合(笹百合)を手にした四人の巫女の「百合の舞」が
HPより
奉納される「三枝祭」として、6月17日に開催され、
前日の16日には、ささゆり奉献神事として、三輪と
奈良市内の巡行も行われます。