気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「桃始笑・ももはじめてさく」頃、お稽古は五徳を外して『釣り釜』で

2020-03-14 13:35:38 | お稽古

桃始笑(ももはじめてさく)」頃
花が咲くことを「笑う」と表現するのですね。
そういえば、「山笑う」も
『笑う』は喜び・うれしさ・おかしさなどの気持ちを表すだけではなく
花のつぼみが開く
また、果物が熟して裂ける
ゆるんだりほどけたりする
ほころびる
そして、足取りがしっかりしなくなる
「歩き疲れて膝が笑う」なんて使いますね。

 
2月の準備から始まった修二会は、
現在に至るまで約1200年間、中断されることなく続けられており
奈良に住むものにとって春を呼ぶ行事です。
3月1日からは本行が始まり14日間続き、今日で最終日に。
その間、「練行衆」と呼ばれる精進潔斎した僧侶たちが、
人々が犯した罪を懺悔し罪過を悔い改めると共に、
天下泰平・五穀豊穣・万民豊楽などを祈ります。
世の中の罪を悔い改める苦行を、私達にかわって行なってくれるという、
大変ありがたい行事なのです。
奈良の春はお水取りが終わらないと始まらない。

  

弥生の稽古は、五徳を外して「釣り釜」で
稽古のお菓子は、『のりこぼし
白の花弁は、ゆり根餡で作ってみました。
東大寺開山堂に咲く「のりこぼし椿」2017.3.11


          2017.3.11東大寺 三昧堂 (四月堂)縁に置かれた糊こぼし椿

お水取り」では、2月20日からの試別火で
椿の糊こぼしを真似た造花が練行衆によって作られ、
本行で二月堂・須弥壇の四隅に飾られる。