放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2019北海道トランポ林道ツーリングのHPのレポート

2020年05月04日 15時38分30秒 | 2019北海道ツーリング


2019年北海道トランポ林道ツーリングのレポートをHPで更新している。



HPはテキスト中心の長文のレポートとなっている。



林道を走り、美術館と旭山動物園にたちよった。



現在3日目の更新中である。



ブログのレポートよりも詳細に書いた内容で、写真は少なめ目である。



ブログで使わなかった画像をなるべく使用するようにしている。



放浪のページのレポートもご覧下さい。

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2019北海道トランポツーリングをおえて

2019年11月08日 17時57分56秒 | 2019北海道ツーリング


2019年の北海道トランポ林道ツーリングは8月30日の夜にはじまり、9月8日におわった。利用したフェリーは8月31日の新潟・小樽便と9月7日の小樽・新潟便である。



天候にはめぐまれた。バイクの走行予定がおわるまで雨にはふられなかったのだ。



走りたかった林道は、新冠林道。新興松川林道。釧路湿原の細岡展望台周辺の林道、団体栄西和農道、道道1060号線クチョロ原野塘路線。



厚岸湿原にある、林道糸魚沢線、リルラン林道、風澗林道、林道町界線。



落石と温根沼のあいだにある落石線林道、落石林道、落石循環林道、九番沢林道。これらはいずれも未走行の林道だった。



からまつの湯に近い虹別林道は何度か走ったことのあるルートで、ナイタイ高原にある不二川迂回林道も未知のダートだった。



ゆきたかった秘湯は、川北の湯、からまつの湯、幌加温泉、芽登温泉だ。



美術館は小泉淳作美術館、相原求一朗美術館、神田日勝記念美術館、福原美術館、北海道立近代美術館が候補地だった。



食事処は独酌三四郎、じんぎすかん白樺、インディアン・カレー、旭川の大黒屋、帯広の焼肉の平和園、柿崎商店、マルトマ食堂などにゆきたかった。



思ったとおりになったところもあれば、残念ながら希望どおりにならなかったこともある。かなわなかったことは、いつかまたゆくときのためにとっておくことにする。



最後に、北海道ツーリングとはいっても、林道ばかりを走り、さらに人気のない美術館めぐりをするツーレポにおつきあいいただいて、ありがとうございます。あなたの旅が、思い出ぶかく、すばらしいものになることを願っております。

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2019北海道トランポ林道ツーリング15

2019年11月06日 19時41分17秒 | 2019北海道ツーリング


10日目。新潟ゆきフェリーの朝。5時半に起床した。ロビーのテレビでは今夜台風が関東に上陸すると伝えている。



カップめんの朝食をとり、朝風呂にはいった。新聞をよむと昨年の北海道の地震から一年とある。ブラック・アウトから一年だ。



9時の下船予定だがおくれた。



9時半に新潟に上陸する。来るときにたべそこなった、万代バスターミナルの立ち食い蕎麦屋のカレーが気になるが、まだ時間がはやい。昨年も利用した十日町の蕎麦屋、小嶋屋にむかうことにする。



新潟から越後川口に南下して国道117号線にはいると、国宝の愛染明王の案内がある。ここに立ち寄ってゆくことにした。



妙高寺というお寺だ。



本堂におまいりするが、この日は残念ながら愛染明王はご開帳されていなかった。



愛染明王は戦前国宝だったが現在は重文だ。



歴史のあるお寺だった。



十日町の市街地にある小嶋屋本店にやってきた。



昨年は行列していたが今年はすぐに席につくことができた。注文したのは毎度おなじもの。へぎそば930円と上天ぷら1350円
である。



そばはつなぎにふのりという海草をつかっているので喉越しがよい。上天ぷらにはズワイガニの天ぷらがつく。たっぷりと量のある、かたいそばに辛目のつけ汁。エビにキスに野菜天。新潟にしかこの店がないのがまことに残念である。☆5点満点平均3点で、4点。



十日町から塩沢にくだり、湯沢から渋川まで関越道を利用した。



群馬県を南下して行くが台風の気配はかんじられない。



埼玉県にはいっても青空だが、東海道新幹線はこだましか走っていない。東名高速も通行止めのようだ。帰宅して車からバイクや荷物をおろしていると雨がふりだした。降雨はまたたくまに激しくなる。この後台風15号が千葉県に上陸して甚大な被害をもたらした。翌日の9月9日は首都圏で電車網が麻痺して大混乱におちいった。

                       車の走行距離325キロ バイクの走行距離0 ダート0

                       車の総走行距離1770キロ バイクの総走行距離1435キロ ダート180、3キロ                          
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2019北海道トランポ林道ツーリング14

2019年11月03日 09時34分24秒 | 2019北海道ツーリング


9日目。道の駅あさひかわの朝。雨。5時半に起床した。気温はあたたかくて20℃ほど。



道の駅にとまっていた自作キャンパー。木でつくったシェルをトラックにのせている。運転席の上がバンク・ベットで荷台の上はリビングだろうか。



道の駅は繁華街ではない地域にある。散歩をかねて中心街に朝食をとりにゆく。



早朝の人気のない旭川市街。



旭川駅。



松屋で朝食をとったが美味しくない。吉野家やすき家のほうが味がよいと思う。290円。素材がよくないのだろう。朝から営業しているのはロッテリア、ドトール、松屋しかなかった。



今日は17時のフェリーで北海道をはなれる予定だ。それまで旭山動物園にゆくか、札幌の近代美術館にするかでまよう。



去年買った年間パスポートがあるので動物園にゆくことにした。



9時の開園と同時に旭山動物園にはいった。チケット代はかからなかったが駐車場代500円が必要だったのが誤算だ。



ここには去年2日間きているので好きな動物だけを見学する。



オオカミの遠吠えがお気に入りだ。オオカミは園内放送に反応して吠える。



猿山。



動物園には起伏がかなりある。



今年も林道であわずにすんだヒグマ。



水中をかけまわるカバ。



11時に車にもどった。昼食は旭川にあるライダーに人気の喫茶店タイムトンネルか、ガタタンで有名な芦別の宝来軒にしようと思っていた。しらべてみるとタイムトンネルは閉店しているので、ガタタンにゆくことにする。ナビによると59キロで1時間15分とのこと。



ナビの案内場所に店はなかった。500メートルほどはなれたところに宝来軒はあり、暖簾には新宝来軒とあるから移転したのだろうか。



メニューも新宝来軒だ。



店内は8分の入りでカウンターに腰をおろした。ガタタンらーめん1000円と、



餃子500円を注文する。ガタタンとは野菜のあんかけである。野菜を包丁でガタタンときざんでつくったからこの名がついたとのこと。野菜のほかにエビ、ホタテ、豚肉が入っている。らーめんに大盛りはなく替え玉になるとのこと。ボリュームがあるから替え玉も餃子もいらないほどだった。らーめんはやさしい味で餃子は平凡である。☆5点満点平均3点で3、4点。ほかにはない芦別名物だけどちょっと高いよね。



スマホ・ナビは14時53分に小樽のフェリー・ターミナルにつくと言う。するとちょうどその時間に到着したので、正確さに感心するが、たまにまちがえるので信用しすぎるのはよくない。



車内の整理と船にのる準備をするとバイクを見にゆく。



そのなかにカワサキZ650F、ザッパーがいた。これは何年式だろうか。とてもきれいだ。



集合管にキャスト・ホイールが入れられていて、CRキャブもついていた。フロントのダブル・ディスク・ブレーキも純正ではないのではなかろうか。



古いハーレーもいた。80年台のモデルだろうか。



16時の乗船をまつ。



北海道ツーリングは今年も夢のような一週間だった。毎日林道ツーリングをして車の中で酒をのむ。たべたいものを昼食にし、見たい絵を鑑賞した。連日モトクロス・ブーツをはいて冒険し、絶景を見て秘湯につかる。北海ダーや長期旅行者と会話をして、おなじ趣向をもつ人たちとたのしくすごした。その北海道ツーリングも終わりだ。



フェリーにのるが空はくもっていて夕日はみえない。夕暮れの前からサッポロ・クラシックをのむ。



いちばん安いベットだが車中泊よりも快適だ。ただ自由ではなく、まわりに気をつかう。20時には眠ってしまった。手ぬぐいはガーラ湯沢スキー場のもの。ガーラジンと漢字で無理やり当て字している。

                                   車の走行距離218キロ バイクの走行距離0 ダート0
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2019北海道トランポ林道ツーリング13

2019年10月30日 19時30分00秒 | 2019北海道ツーリング


8日目の午後。神田日勝記念美術館をでると昼時となっていた。昼食は帯広のローカル・カレー店のインディアンにゆきたい。帯広にゆくと遠回りになるが、旅ではやりたいことをしないと悔いがのこるので、インディアン西18条店にむかうことにした。



インディアンはルーが何種類もあり、辛さやトッピングもえらべるシステムなので、注文にまよう。ライスは並が280グラム、大は400グラムとのこと。そこでインディアン・ルーのハンバーグ・カレーの並を注文した。料金は637円である。カレーはマイルドなものだった。凝った味つけではなく、毎日たべられるふつうのカレーだから、帯広のソウル・フードとよばれるのがよくわかる一皿だった。☆5点満点平均3点で3、3点。帯広は暑かった。信号待ちで直射日光にあたると汗をかくほどだ。



14時に道の駅ピア21しほろにもどってきた。これで今回の旅のオートバイでの走行は終了した。バイクを車に積み込んで、道の駅でみやげ物を買うが、NHKの朝ドラがこの辺りを舞台としていることを、ポスターを見て知った。しかし神田日勝が登場人物のモチーフになっていることは知るよしもなかった。ハイエースで旭川にむかう。今夜は旭川で飲みたいと思っていた。



国道273号線を北上してゆくと幌加温泉から雨がふってきた。予報があたったのだが、車に乗りかえた途端なのでタイミングがよかった。



三国峠手前の樹海にある高架橋。



この山岳路はツール・ド・北海道のコースになるようだ。



層雲峡の流星の滝と銀河の滝にたちよった。



雨なのですいていた。



昨年も利用した、旭川の大雪の湯にやってきた。440円ではいれる大型銭湯だ。石けんとシャンプーはないがゆったりとすごせた。



道の駅あさひかわに車をとめて、旭川の有名居酒屋店の独酌三四郎にやってきた。2011年ころから来たいと思っていてやっと暖簾をくぐることができたのだ。



カウンターにひとつだけ席があいていた。生ビールでスタートする。つきだしは酢大豆で箸袋には手書きで風とある。



ツブ貝の刺身1000円。これは上物だった。



三四郎は女将さんが主役だ。年は70くらい。背の高い知性的な女性で、押しがつよい。ちょっといないタイプである。ご主人はいなかった。



ビールを飲み終えたので名物だという焼酎のとうきび茶割りにする。香ばしいがうすい。



タコの串焼き650円。タコはコリコリでうすいしょう油味だ。たべるとタコがほんのり甘い。



酒のリストを見る。



旭川の国士無双・烈の熱燗にした。お猪口がいい。



渋い店内のようす。ここは女将さんが客を仕切るところがある。あれがいいんじゃないの?、と。名店とよばれているから、客もそれにしたがっていて、それが気に入らない。



万願寺とうがらしを焼いてもらう。



焼いたとうがらしを切って鰹節をかけたもの。550円。この店の料理は刺身か焼き物だ。手はこんでいないが素材がよくて、誠実な仕事をするからとてもおいしい。でもこれなら自分でもできそうである。



最後は冷酒でしめた。この小皿も味がある。



お会計は5400円とよい値段だ。文化的で、高くて美味しい店。ただ客のほうが気をつかう。☆5点満点平均3点で3、9点。もっと気楽に飲める居酒屋のほうがいいな。



雨の旭川をぶらぶらとあるいて車にもどった。

                              車の走行距離165キロ バイクの走行距離182、5キロ ダート17、5キロ
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2019北海道トランポ林道ツーリング12

2019年10月28日 20時06分34秒 | 2019北海道ツーリング


8日目。道の駅ピア21しほろの朝。晴れ。6時に起床した。



トイレのすぐ前で泊まったが、朝になって道の駅のはずれに移動してバイクをおろした。すると地元ナンバーのキャンピングカーの老人に話しかけられる。車からバイクをおろしていると私は人気者になるのだ。老人は最近キャンピングカーを買って楽しみだしたそうだ。バイクを積んでいるなんてすごいとおっしゃる。私は車中泊をしながら林道ツーリングや野湯めぐりをしていることを話した。すると老人は、地元の人間よりも、本州からきている皆さんのほうが無料の温泉や泊まる場所、観光スポットにくわしいと言う。たしかにそうかもしれない。今日は芽登温泉にゆくつもりだと話したら、老人は芽登温泉を知らなかった。



カップめんの朝食をとり7時半に出発した。走るとすずしい。ジャケットの下はTシャツだが、長袖シャツをきればよかったと思うのは毎日のことだ。昨日も利用した国道で上士幌をぬけて北上する。DRの排気音は破裂音のようなので獣は嫌うようだ。路上にいるカラスを追い散らし、電線にとまっている奴らも追い飛ばしてゆく。路肩にいるキタキツネも横をとおるときに耳をふせていた。



国道273号線から道道468号線におれて4キロで芽登川林道の入口についた。



林道の入口には看板がたっている。



林道にはいってゆくとすぐに鹿ゲートがある。通った後でゲートはしめておく。



今年の芽登川林道はツブの大きなジャリがはいっていて、ハンドルをとられて走りづらかった。



林道は芽登川の横をゆく。4、5キロで右にゆく丁字路があるはずだがない。やがて以前はなかったY字路があらわれて、左は工事現場とのことで右にゆく。



8キロすすんでこれはおかしいと思ってとまった。芽登糠南林道の分岐までにこんなに距離があるはずがないのだ。ここで引き返すことにする。あとから気づいたが芽登川林道をすすんでしまっていた。



Y字までもどってきた。左は工事現場に通じるとある。



更にもどると丁字路があった。



丁字路のすぐ先にあるこの看板に気をとられて見落としたのだ。



芽登糠南林道の看板もたっている。



丁字路をまがって芽登糠南林道をゆく。ここは2017年に逆方向から走ったのだが、ものずごい急坂の深ジャリの上りがあった。こんなところをゆくには嫌だと感じたほどなのだが、途中で止まったらUターンもできないような激坂なので、びびりながら走った。それが嫌なので、今回は逆から入ったのだ。林道はまず上ってゆく。前回下ったときにはなんとも感じなかったが、かなりの斜度でヅブの大きなジャリも入っている。しかし一昨日、失速してエンストしてしまった虹別林道ほど長くはなかった。



峠をこえていよいよ急坂である。しかし下りだと大した坂におもえない。どうやら上りはけわしくかんじられがちのようだ。



下ってきた坂を見上げている。画像だと斜度を感じないが急坂だ。そして以前はあった深ジャリはなくなっていた。



3キロで丁字路にでた。上の画像の奥からきた。左にゆくと芽登温泉である。芽登温泉へのルートは深ジャリだった。ザクザクの深いジャリで走りづらい。



深いジャリの道をすすんで9時に芽登温泉に到着した。



ここには大きな露天風呂がある。混浴だが、温泉着をきて入るシステムになっているのだ。野趣あふれる秘湯なので楽しみにしていたのだが、営業開始まで1時間半もある。気のみじかい私はそんなに待てないから、鹿追にある神田日勝(かんだにっしょう)記念美術館にゆくことにした。



ジャリを大量に入れたばかりの林道をゆく。今回のツーリングではここがいちばん手ごわく、2番はさっき走った芽登川林道のツブの大きなジャリの道で、3番は虹別林道でエンストした坂だった。



林道をぬけて道道88号線にでた。



道道から国道274号線とつないで鹿追にむかう。瓜幕でオソウシ温泉からオソウシサラウンナイ林道をとおって鹿の湯にゆこうかとも思ったが、NHKの日曜美術館で知った、神田日勝の絵が印象的だったので、美術館にゆくことにした。



鹿追の道の駅に併設されている神田日勝記念美術館に到着した。入場料は520円だがJAFの割引で460円になった。



絶筆となった、描きかけの馬の絵が印象的だ。絵はベニヤ版にかかれている。



神田日勝は東京から戦災をのがれるために鹿追に入植した家族の子供だ。



中学をでると芸大にすすんだ兄のかわりに就農し、絵をかいた。上の絵は死馬と飯場の風景。



農耕馬の絵で世に認められたからか、馬の絵をよくかいた。上は室内風景。新聞紙を貼った室内に座る男。足下にはガラクタ。物質文明、消費社会を批判しているようだ。



ベニヤ版にかかれている絵がおおい。それが日勝のスタイルだったのか、それとも貧しさ故か。NHKの朝ドラの登場人物のモチーフになっていたらしいことは、この文章を書いている10月になって知った。



絶筆となった描きかけの馬。日勝は32才の若さで病没している。興味のある方は『神田日勝記念美術館』もどうぞ。
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2019北海道トランポ林道ツーリング11

2019年10月25日 18時46分25秒 | 2019北海道ツーリング


7日目の午後。じんぎすかん白樺で食事をおえて中札内美術村にもどってきた。やってきたのは相原求一朗美術館だ。重厚な建物は帯広にあった銭湯を移築したものなのだそうだ。



展示は六花亭が依頼した北海道の山々をえがいたコーナーからはじまる。



山もよいが北海道の風景画が魅力的だ。



絵には作者のひたむきさと寂寥感がある。



人気のある襟裳岬をモチーフにした作品。岬に家が一軒だけたっている。



展示室。興味のある方は『相原求一朗展 川越市立美術館』と『相原求一朗美術館』もどうぞ。



中札内美術村にはもうひとつ個人美術館があった。真野正美作品館だ。小泉淳作と相原求一朗が目的だが、六花亭の事業に敬意をあらわすために、見てゆくことにする。



こちらにはまったく毛色のちがう作風の絵がならんでいた。



なつかしい、昭和の北海道を漫画のようなタッチでえがいたものだ。



線がゆがんでいるのが味がある。



小泉淳作と相原求一朗は堅い作風なので、ほのぼのとした印象の真野の作品館をつくったのだろうか。



気楽に見られそうな作風だが、細部はものすごく細緻にかきこんである。1枚の絵を仕上げるのには膨大な時間と労力が必要だろう。それは小泉や相原とおなじだった。



相原求一朗美術館になっている帯広湯の絵。



美術村の庭園。日陰は長袖シャツがほしいほどの気温だ。14時半に中札内美術村の見学をおえた。つぎは糠平湖の北にある幌加温泉にゆきたい。かなり距離があるがナビは2時間でつくと言う。そこで幌加温泉に何時までやっているのか問い合わせると、19時までとのことなので、ゆくことにする。無料の高速道の帯広広尾自動車道にのり、有料区間も利用して音更帯広ICでおりた。料金は260円だ。ここから国道を北上し、上士幌と糠平湖をぬけていった。



ナビの案内どおり16時半に幌加温泉・鹿の谷に到着した。国道から折れて2キロ山に入ったところにある秘湯である。



上の画像は温泉の前の急坂である。写真では急に見えないがかなりの傾斜だ。冬季は四駆でも上るのに苦労するのではなかろうか。じつは幌加温泉には2017年にもきている。そのときは予備知識がなくて、温泉の建物があまりに老朽化していたので利用しなかった。その後泉質がよいと知っていつかたずねたいと思っていたのだ。



500円の料金をはらって脱衣所にゆくと、露天風呂に入っていた人が鹿がきているとおしえてくれた。温泉はまず内風呂がある。ここに三種の湯があるのだ。カルシューム泉、ナトリウム泉、鉄湯である。



露天風呂にゆくと鹿がいた。



名前のとおりここは鹿の谷だ。蝦夷鹿は慣れているのか人がいても草をたべつづけている。鹿をみて風呂につかるが湯があつい。長くは入っていられないし、かといって温泉からでると蚊がよってくる。



露天風呂の上の斜面にはいくつもの源泉がある。湯を風呂桶にためて、そこからパイプで各風呂にながしているのだ。まことに原始的なつくりで、からまつの湯といっしょだった。



内湯の三種の湯につかる。露天風呂の泉質もちがうのでここには四種の源泉があるのだ。そして混浴である。脱衣所は男女別々だが中はいっしょになっている。



建物の内部。帰りに地元の方に聞くと、ここは冬でも営業をしているとのこと。宿のすぐ下の急坂は上れるのかときくと、冬季はありあまっている湯を道路にながして、凍結をふせいでいるのだそうだ。こうなるともうすごいとしか言いようがない。古くてボロくて混浴だが、泉質はよくて、まさに秘湯である。ただし好みはわかれるだろう。



狭くて急な坂で車を切り返す。



深い森林帯を上士幌にむけて下ってゆく。



上士幌のコープで5割引きのサーモンの刺身とイカの酢味噌和えを、セブンイレブンで豚ロース串と鳥もも串を買って道の駅ピア21しほろにやってきた。今夜はここで車中泊だ。



バイクのハンドルにランタンをぶらさげた。となりにとまっている関西ナンバーのキャンピングカーでは熟年の男女4人が大はしゃぎで酒をのんでいた。しばらくするとものすごい鼾がきこえてきたが、無呼吸じゃないかな。呼吸がとまっている。

                                     車の走行距離307、8キロ バイク0キロ ダート0キロ
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2019北海道トランポ林道ツーリング10

2019年10月21日 20時26分35秒 | 2019北海道ツーリング


7日目。道の駅しらぬか恋問の朝。晴れ。5時半に起床した。



冷え込んでいて霜がおりていた。気温は12、3℃だろうか。



カップめんの朝食をとる。天気は明日からくずれだすようだ。



早朝の道の駅。



道の駅の裏にある海。



バイクを車につむ前に、林道走行でついた泥をざっと流しておいた。



車のフロント・ガラスについた虫ものぞいておく。



バイクを積み込んだ。



車内の整理をして7時半に出発する。今日は中札内美術村にゆくつもりだ。



白糠のホクレンで車の給油をする。9、1K/L。141円。グリーン・フラッグを手に入れた。



国道38号線で浦幌から豊頃にすすみ、ハルニレの木で休憩した。車はビック・シングルのDRとちがってすべるように走る。コーヒーを飲んだり、音楽をききながら運転するのはとても楽だ。



道道210号線をゆくと2017年に走った小花林道の入口があった。



更別の広大な農地を横切ってゆく。



十勝にきたなと思う。



明日から天候が悪くなるなら、今日は林道走行をして、明日美術館にゆくのが合理的だが、どうしても今日絵を見たかった。



中札内美術村にやってきた。ここにあるふたつの美術館が目的地だ。



まずフェリーで本を読んできた小泉淳作美術館にゆく。



太っ腹なことに入場料は無料だった。



積丹岩山煙霧。



静物。柚子だろうか。



鳥海山。



東大寺の襖絵の製作風景。



展示室。



京都の建仁寺の法堂の天井絵。小泉淳作は53才まで無名の画家だった。その後はめざましい活躍をして世を去っている。興味のある方は『小泉淳作美術館』『追悼・小泉淳作』もどうぞ。



11時半になったので昼食にゆくことにする。むかうのは近くにあるじんぎすかん白樺だ。距離は15キロほど。



白樺につくと満席で5分ほどまって席についた。注文したのはマトン・ジンギスカン500円を2人前。ご飯の大盛り250円。味噌汁140円。キムチ200円。合計1590円。



マトンはわずかに羊の香りがするが、歯ごたえがあっておいしい。きび入りのご飯がすすむ。海苔の味噌汁もよい味で、キムチだけが平凡だった。



このジンギスカンが日本で2番目においしいと思う。いちばんは旭川の大黒屋だ。白樺は女性たちが生き生きと働いているのも気持ちがよい。☆5点満点平均3点で4、5点。
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2019北海道トランポ林道ツーリング9

2019年10月19日 09時36分02秒 | 2019北海道ツーリング


6日目の午後。開陽台をでてからまつの湯にむかう。



道道150号線と道道505号線で養老牛温泉にゆく。その奥にからまつの湯と虹別林道があるのだ。



からまつの湯につくと車が3台とまっていた。リタイヤした長期旅行者のものだ。ここに居ついている雰囲気がある。



露天風呂にゆくと食事に使用した鍋や皿に湯がはられて放置されている。洗う前に汚れを浮かせているのだろうか。公共の場にこんなものを置くのはマナー以前の問題だ。せっかくのよい気分がぶちこわしである。



気持ちは落下したが湯につかり、空をみあげた。木にかこまれているのはコンクリートの源泉槽だ。



今日の湯はぬるかった。からまつの湯は熱い湯を上にある源泉槽にためて、そこから流すことで湯温を調整していると、北海道の方のブログで読んだことがある。それで車の3人組がバルブをあけて湯を調整しているのだろうかと考えたりした。



からまつの湯の上の湯。一段上にあるから湯の温度がこちらのほうが高いのだろうかと思ったが、手をいれてたしかめることはしなかった。



年配の男たちは木にロープをむすんで洗濯物を干し、煮炊きの道具をひろげている。車は道内ナンバー1台と、本州の別々のナンバー・フレートの2台だった。



虹別林道の入口にやってきた。ここから西別岳の登山口をこえてゆく20キロ強のダートのはじまりだ。



林道は林の中をゆく。



上り下りがかなりあり、深ジャリ、玉石が入っている。



深いジャリの急な上りがあり、セカンドではしっていると、失速してエンストしてしまった。足場のわるいところでキックをするが、エンジンがかぶってしまってかからない。5回キックしてようやく再始動した。エンジンはかかったが、深ジャリの急坂で再スタートができるだろうかと危ぶんでしまう。しかしリヤ・タイヤは空転することなく走り出すことができた。虹別林道は逆方向からしか走ったことがなかったから、こんな急坂があるとは思わなかった。



温泉富士?がみえるポイントがある。



高度をあげると頭上がひらけて直線路がおおくなる。こうなるとスピード・アップしてギヤはトップにはいった。



11キロはしり道道150号線にでた。林道は道道をまたいで西にのびている。



西別岳登山口方向にすすむと山がみえた。摩周岳だろうか。



虹別林道の西側はジャリや土がいれてあるところがあり、浮きジャリとフカフカの路面は走りづらい。アップ・ダウンは少なかった。



道道から5キロで西別岳登山口についた。



ここは登山者の駐車のためにひろいスペースがある。



登山口の先はジャリダートで走りやすい。



やがて丁字路があらわれた。それを左にまがるとまた丁字がある。それが上の画像で、左から走ってきて振り返ってみていると思う。



すぐに舗装路にでた。この道はあたらしいもので、以前はもっと奥までダートがあったから、林道をすすんでみた。



するとすぐに荒れてきたので引き返す。



ポンベツ林道の看板があった。



道道885号線にでると、すぐに孵化場の看板があった。以前は孵化場から林道にアクセスしたが、1本東側の道路から接続するようになっている。虹別林道はTMには25キロとなっているが、林道ツーリングガイドブックでは21、9キロとなっていて、道つきが変わっているから後者のほうが正解だと思う。



弟子屈で給油をして屈斜路湖畔林道にやってきた。24、4K/L。140円。時刻は15時48分で、林道にはいるには遅い時間だが、お気に入りのダートを走らずには帰れない。



右に湖を見ながら林のなかをゆく。



ジャリが入れてあり浮きジャリの走りにくい路面がある。



デコボコや水たまりもあるが強引にのりこえた。



鹿が一頭にげてゆき、タヌキは路肩で硬直しているから、横を通過しようとしたらあわてて走りだして、バイクの前に飛び出してきた。急ブレーキをかけたが、スピードを落としていたし、タヌキもすぐに方向転換したので事なきをえた。



やがて湖のビュー・ポイントにでた。



この景色をみることが屈斜路湖畔林道をはしる醍醐味だ。



ただ見入ってしまう。



この一瞬をこころに焼きつけておこうと思った。



21キロの林道を走りきり、16時33分に道道102号線の出口についた。



連日の林道走行でバイクも泥にまみれている。それが頼もしい。



夕暮れの道をゆく。冷えてきたので長袖シャツをきた。気温は15℃で、林道に入る前の和琴あたりから外気温はさがってきていた。



釧路のフクハラで牛肉と刺身を買ってきた。道の駅にもどったのは19時過ぎである。



半額だったサンマとカレイの造り。サンマはトロトロ。カレイは淡白だが脂がのっていた。



牛肩ロースは筋があった。



5分噛んでものみこめないほどだ。



以前だったら夜のうちにバイクをつんで移動したはずだ。でももうそんな気持ちにはならない。今夜はゆっくり寝て、明日になってから動こうとおもう。

                           車の走行距離0 バイクの走行距離404、5キロ ダート52、9キロ
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2019北海道トランポ林道ツーリング8

2019年10月14日 13時36分56秒 | 2019北海道ツーリング


6日目。道の駅しらぬか恋問の朝。5時半に起床した。寒い。気温は17℃。



テントのライダーはまだ寝ている。道の駅でテントを張るのはマナー違反だから、夜があけたら撤収するべきだ(ハイエースの長期間駐車は棚に上げておく)。車のエンジンをかけてスマホを充電しながら朝食のカップめんをたべ、メモをつけたり地図をみたりした。車の位置を変えて7時すぎに出発するが、テントの人間はまだ寝ている。どうかしているね。



今日は野湯めぐりをするつもりだ。その間に林道もはしりたい。釧路から道道53号線を北上してゆくと、鶴居村に丹頂鶴が4羽いた。



今日のひとつめの目的地は川北の湯だ。国道274号線から道道13号線となるべく道道をつかって虹別にむかう。



虹別からは道道885号線で開陽台方向にすすんだ。



蕎麦の白い花のさいている畑があった。



直線の多い道道をゆく。



国道244号線沿いにある川北の湯の入口に到着した。ここから笹の沢林道を5キロ走ったところに温泉はあるのだ。



笹の沢林道は走りやすかった記憶があった。しかしけっこう険しい。



ずっと上りで、ジャリにハンドルをとられたり、水がながれていたりと手ごたえのある林道だった。ライトは獣よけにつけている。



10時半に川北の湯に到着した。



駐車場には2台の車がいるだけで、ちょうど男性が風呂からあがったところなので私の貸し切りとなった。



湯温は高いので沢の水で調整しながらはいる。



貸し切りなので風呂の中で写真をとった。湯につかった目線の画像。



駐車場方向。



しばらくすると65くらいのリタイヤされた方がふたりやってきた。それぞれ車のひとり旅とのことで、一方の人は7、8、9月は毎年北海道にいるそうだ。家にいてもエアコンをつけた部屋でパソコンかテレビを見ているだけだから、放浪しているほうがよいとのこと。逆に1月と2月は沖縄ですごすのだそうだ。夏も冬も軽バンの車中泊旅行である。

つづいて車にマウンテンバイクとカヌーを積んだ若い男性がやってきた。カヌーで川からあがる地点に自転車をおいておき、車で上流に移動してカヌーで川をくだり、自転車のあるところまできたら、カヌーをたたんで自転車にのって車にもどるのだそうだ。こういうことをする人もいるんだなと感心した。逆に私がバイクを車につんで、車中泊をしながら林道ツーリングをしていると話すと、それも凝ってますね、と彼は言っていた。

その後バイクが2台やってきた。2台ともオンロード・バイクだ。友人同士なのかとおもったらこちらもソロとのこと。ホンダ400Xの50代のライダーと少し会話をした。年をとってまたバイクで冒険をしたくなったのだそうだ。若い頃から北海道ツーリングをしている方なので話があった。



笹の沢林道で国道にもどってゆく。帰りは下りなので楽にはしることができた。



道道の直線路で開陽台にむかう。



北海道らしい牧草地と空と雲がある。これをもとめてやってきているのだ。



北十九号線の直線路。



開陽台に到着した。



まずレストランで昼食にする。満腹カレー850円を注文した。



満腹カレーはものすごい大盛りだった。食べていると川北の湯で会ったホンダ400X氏がやったきた。氏も満腹カレーをチョイスしてとなりにすわった。氏と昔の開陽台の話をする。古い展望台のことや、ここに長期滞在することを沈没と呼んだことなどだ。昔のことを話せる人がいるとは思わなかったので会話がはずんだ。氏は川北の湯の林道を走ってきたが、函岳にも400Xでいってしまうのだそうだ。オフロード・バイクに乗ったことのある人ならそうするだろう。氏は4泊5日の予定とのこと。私はこれから、からまつの湯につかって虹別林道をはしると告げて先に席をたった。満腹カレーはたべきれずにのこしてしまった。



展望台にあがると絶景がひろがっていた。国後がみえる。



知床連山。



根釧台地。



印象的な鉄塔。



国後のアップ。



400X氏のバイク。2019年型のフロント・ホイールがサイズ・アップされてオフロード性能があがったタイプだろうか。












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