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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自己実現は生身の感情生活から (人間とは何だろう② 8/10)

2019-06-05 | 第二章「五感と体感」

 自己実現という言葉はマズローの五段階説が経営学などで取り入れられたからか、世俗的な成功のような意味に誤解されたりするが、本来は【人が自己の内に潜在している可能性を、最大限に開発し実現して生きること】と理解するのが良いようだ。

 U先生の生き甲斐の心理学は、まさしくこの自己実現を目指すための心理学なのだと思うが、18年学んで思うのは意外にも感情の取り扱いが鍵なのだ。よく、錯乱やウツ、怒りなどの暗い感情に懲りて、感情はだめだと決めつける人がいる。そして、感情を抑制・抑圧し理性中心に生きようとする。それは、一見良いように見えるが、前期高齢者となった私から見て非常に問題だと自戒をもって思ってしまう。

 良い仕事(自己実現)をする人の特徴は、ロケットに例えるならば、感情により軌道修正を行い、情動という推進力で継続的に自己実現に向かって飛んでいくようなものだ。その人の持つ本質的な渇望(潜在する可能性)は健全な情動を産む。それが鍵だ。優秀な頭脳で理性的には優れていても、感情・情動を味方にしていなければ失速し、墜落してしまう。

 恥ずかしながら私の縄文小説への取り組みはどうだろうか?情動の基盤は身体、こころ(生育史)、魂(宗教の領域)と関係すると思うが、一番分かりやすいのは生育史を辿ることだ思う。幼いころに一人で小さなシャベルで庭を掘ったり、戦災で残った家の基礎の石をトンカチで叩いたり、アラスカのシトカで経験した豊かな海と森。これらは縄文への憧れに通じる。家の周りにはキリスト教(プロテスタント)の教会が二つあり、お寺がなかったという環境もあった。母に連れられて大きな四ッ谷の教会に通ったのも今と結びつく何かだ、少年時代の家の狭い庭は私にとっては小宇宙だった。そこから小遣いをはたいて買った天体望遠鏡や顕微鏡で見る世界は科学への憧れにつながった。小学生6年の時につくった研究ノート。中学1年の時に書いたオーストラリアを舞台にした初めての拙い小説。これらは縄文小説の原型だったかもしれない。

 父や祖父の影響で建築家を目指しあきらめた時期もあったが、それも一つの意味あることだったのだろう。福祉の世界のグループリビングの夢となったり、今は縄文後期の住居や建造物への想いと、形を変えていくがDNA?は無視できない。高校時代の激しい世の変貌は私のもっともネガティブな感情生活の一つだが、それが等価変換創造理論との出会いを産み、職業の方向を決めていく。・・・その後、縄文小説のプロローグにも書かせていただいたが50歳台でIT業界から違う世界に転職し、生き甲斐の心理学の道を辿り、自分自身により回帰していく。もちろん、回帰といっても至る所に躓きがあるものだ。

 どのような感情が湧き起こるかを検知する力。そして、それをどう解釈するかは、生き甲斐の心理学の訓練の世界のようだ。劣等感を見つければ、技術取得と勤勉性に。悪いなとひるんだり、疑惑や恥辱が頭を持ち上げた時は、意思力と自発性、信頼感を思索する。マンネリ感が漂うときは世話とか健全な生殖性を意識してみる。年をとっての絶望感は真善美や魂の世界の意識化。・・・生き甲斐の心理学の理論はとても便利で具体的な軌道修正の知恵だ。もちろん、それは簡単ではないが、意思あるところ不思議に道が開ける。かつて培ったIT技術が自主出版を導き、思わぬ出会いから世界が広がっていく。

 そして、その前向きな解釈から行動化に結びつける。行動化の知恵は3Vの法則だ。五感体感でイメージできる目標を設定する(Visualize)。それを現実化するために思索・計画する(Verbalize)。そしてそれを野性的に実行していく(Vitalize)。意味ある行動は生身の感情と思考から生まれるのだと思う。

人間とは何だろう② 8/10

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