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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「甘え」の文化を考える (青春時代を考える 8/10 )

2018-09-13 | 第九章「愛」

 家庭でも、職場でも「甘え」の文化は、良き潤滑剤のようでうまく機能すれば、最良の果実をもたらすと思う。私の青春時代も今考えると「甘え」の文化の中で大いに助けられたと思う。「甘えの構造」という土居健郎先生の本は昔40年前くらいだろうかベストセラーとして多くの人に読まれたが、この年になって再読してみるとなるほどと納得できるところが多い。今の世の中、日本の欧米化が一層進んでいることもあり、当時は気にもならなかった日本人の隠れた特性をこの本であらためて理解することで、今の変なストレスを解消してくれる。さらに、反対の欧米化の良い一面も見えてきて、今後生き抜く知恵が深まるようにも思える。

 日本人独特の甘えたり、すねたり、ひがんだり・・・こうしたことは身近な言葉になっていることでも分かるように、深く文化に根ざしているようだ。甘えの文化はいつからあったのだろうか。日本が国として形成されてきたのは、7-8世紀のころだが、その頃の人に斉明天皇がいる。持統天皇の祖母、天武天皇、天智天皇の母でもある。この女帝の一生もいろいろな小説に書かれるほど波瀾万丈だが、そのお墓は最終的に7世紀の終わりごろ、持統天皇が上皇のころに整備されたようだ。それは、今では牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)ではないかと言われている。私も、2年前に現地に行ってみたが石室の内部までが見ることができ驚いた。この御陵には、斉明天皇の他に間人皇女(斉明天皇の娘)、そして持統天皇の弟である夭折した健皇子が合葬されていると記され、さらに御陵の前に持統天皇の姉である太田皇女の稜まで発見されている。

 そこまで考えるのは行き過ぎと叱られるかもしれないが、私は、この御陵に斉明天皇の愛しい人達への熱い想いを感じながら、日本人の甘えの構造も感じるのである。この御陵は地震等で崩れたりし、今では建設当時の面影を感じるのは難しいが、例えば横口式石槨は巨石をくりぬいて作られており、また使用された石は550トンともいわれ、比較的近いといわれる二上山から持ってきたとしてもその労力は想像を絶するものだ。当時の律令制の底力を見せつけられるようだ。

 私は持統天皇の研究をしているうちに、日本の古層である縄文との関わりを感じるようになった。梅原猛氏のように吉野・熊野、九州、隼人・・・を思索していくと、6-7世紀の日本だけでなく、どんどん縄文時代を遡っていく。

青春時代を考える 8/10

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