枯紅葉 散りゆく先を 目で追いぬ
かれもみじ ちりゆくさきを めでおいぬ
1620 2006/11/30 【季語】 枯紅葉 【季節】 三冬
先達忌 山茶花時雨 裾濡らす
せんだつき さざんかしぐれ すそぬらす
5250 2007/11/30 【季語】 山茶花 【季節】 初冬
落葉踏む 音色の良きは 心浮く
おちばふむ ねいろのよきは こころうく
18198 2017/11/30 【季語】 落葉 【季節】 三冬
落葉踏む その傍らに 紅葉散る
おちばふむ そのかたわらに もみじちる
1606 2006/11/29 【季語】 落葉 【季節】 三冬
冬紅葉 同期の訃報 色濃ゆく
ふゆもみじ どうきのふほう いろこゆく
8199 2008/11/30 【季語】 冬紅葉 【季節】 初冬
握らずに 掬えば楽し 冬の旅
にぎらずに すくえばたのし ふゆのたび
15324 2012/11/29 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬
枯落葉 足をも止める 色使い
かれおちば あしをもとめる いろづかい
1589 2006/11/28 【季語】 枯落葉 【季節】 三冬
上から下 イロハ紅葉の 色模様
じょうからげ いろはもみじの いろもよう
8184 2008/11/28 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
熟し柿 手に受け止めし その甘さ
じゅくしがき てにうけとめし そのあまさ
10946 2009/11/28 【季語】 熟し柿 【季節】 晩秋
目覚むれば マスクばかりの 日本人
めざむれば ますくばかりの にほんじん
10929 2009/11/27 【季語】 マスク 【季節】 三冬
古池に 落ちて流れて 木の葉舟
ふるいけに おちてながれて このはぶね
10936 2009/11/27 【季語】 木の葉舟 【季節】 三冬
舞うよりも ポトンと落ちけり 柿落葉
まうよりも ぽとんとおちけり かきおちば
10942 2009/11/27 【季語】 柿落葉 【季節】 三冬
木の葉髪 育毛剤は 遅きかも
このはがみ いくもうざいは おそきかも
1567 2006/11/26 【季語】 木の葉髪 【季節】 三冬
生え際の 少し前進 木の葉髪
はえぎわの すこしぜんしん このはがみ
13168 2011/11/26 【季語】 木の葉髪 【季節】 三冬
後退ばかりだったのに
吹き溜まる 銀杏落葉を 撮る人も
ふきだまる いちょうおちばを とるひとも
15312 2012/11/26 【季語】 銀杏落葉 【季節】 初冬
好きですね 小春の明日香 畦に寝る
すきですね こはるのあすか あぜにねる
1562 2006/11/25 【季語】 小春 【季節】 初冬
飲みながら 次を約して 冬の酒
のみながら つぎをやくして ふゆのさけ
5191 2007/11/25 【季語】 冬 【季節】 三冬
短日や 地下を抜ければ 闇の中
たんじつや ちかをぬければ やみのなか
10917 2009/11/25 【季語】 短日 【季節】 三冬
枯落葉 ポプラを選んで ケンケンパッ
かれおちば ぽぷらをえらんで けんけんぱっ
1548 2006/11/24 【季語】 枯落葉 【季節】 三冬
声明に 囀り加え 冬の午後
しょうみょうに さえずりくわえ ふゆのごご
8168 2008/11/24 【季語】 冬の午後 【季節】 三冬
柿枯葉 下緑あり 上穴に
かきかれは したみどりあり うえあなに
18021 2016/11/24 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
掃き溜めの 朽ちし落ち葉に 侘はなし
はきだめの くちしおちばに わびはなし
1543 2006/11/23 【季語】 落ち葉 【季節】 三冬
伊呂波良し 高尾紅葉は なおも良し
いろはよし たかおもみじは なおもよし
5172 2007/11/23 【季語】 高尾紅葉 【季節】 晩秋
高尾紅葉=高尾山の紅葉=昭和42年に明治の森高尾国定公園に指定され、
紅葉の時期には「いろはもみじ」など約1か月にわたり楽しめる。
天に地に 桜紅葉の 錦織
てんにちに さくらもみじの にしきおり
13147 2011/11/23 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋
紅葉より 枯木と思える 山々よ
もみじより かれきとおもえる やまやまよ
8148 2008/11/22 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
透き通る 河豚のてっさの 薄情け
すきとおる ふぐのてっさの うすなさけ
10882 2009/11/22 【季語】 河豚 【季節】 三冬
橋の下 鷺の住み家ぞ 隠れ家ぞ
はしのした さぎのすみかぞ かくれがぞ
13144 2011/11/22 【季語】 鷺 【季節】 三冬
御幣島と 読める人なき 冬の駅
みてじまと よめるひとなき ふゆのえき
5147 2007/11/21 【季語】 冬 【季節】 三冬
柿落葉 瓦に残り 渋き鬼
かきおちば かわらにのこり しぶきおに
8121 2008/11/21 【季語】 柿落葉 【季節】 三冬
十年振り ジャケット着れて 嫁の笑み
じゅうねんぶり じゃけっときれて よめのえみ
13132 2011/11/21 【季語】 ジャケット 【季節】 三冬
枯れ草の 音の違いを 踏み分けて
かれくさの おとのちがいを ふみわけて
1508 2006/11/20 【季語】 枯れ草 【季節】 三冬
花よりも 長寿なるや 桜紅葉
はなよりも ちょうじゅなるや さくらもみじ
5133 2007/11/20 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋
冬浅し 時雨の後は 小春日に
ふゆあさし しぐれのあとは こはるびに
15295 2012/11/20 【季語】 冬浅し 【季節】 初冬
水木の葉 枯れなんとして 朽ちし紅
みずきのは かれなんとして くちしべに
8082 2008/11/19 【季語】 水木紅葉 【季節】 仲秋
鶺鴒の 鳴き声低く 川は澄み
せきれいの なきごえひくく かわはすみ
10849 2009/11/19 【季語】 鶺鴒 【季節】 三秋
絵所は 己で探せ 冬写俳
えどころは おのれでさがせ ふゆしゃはい
17997 2016/11/19 【季語】 冬 【季節】 三冬
敷松葉 閑の一景 清々し
しきまつば かんのいっけい すがすがし
1487 2006/11/18 【季語】 敷松葉 【季節】 初冬
花水木 葉の赤々しきに 実もありて
はなみずき はのあかあかしきに みもありて
8058 2008/11/18 【季語】 水木の実 【季節】 晩秋
お歳暮は 届かなくなって 欲しくなり
おせいぼは とどかなくなって ほしくなり
10837 2009/11/18 【季語】 御歳暮 【季節】 仲冬
冬旱 使い道無き 五円玉
ふゆひでり つかいみちなき ごえんだま
21093 2020/11/17 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
五円無く 財布使わぬ 隙間風
ごえんなく さいふつかわぬ すきまかぜ
21094 2020/11/17 【季語】 時雨 【季節】 初冬
困憊の 二文字に時雨る 身と心
こんぱいの にもじにしぐる みとこころ
21095 2020/11/17 【季語】 時雨 【季節】 初冬
枯園に 憂鬱の日々 続き居り
かれそのに ゆううつのひび つづきおり
21096 2020/11/17 【季語】 枯園 【季節】 三冬
退屈な 夜長の終わり 日の出かな
たいくつな よながのおわり ひのでかな
21097 2020/11/17 【季語】 夜長 【季節】 三秋
窓開けて 陰鬱になる 冬の雲
まどあけて いんうつになる ふゆのくも
21098 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬雲は 色濃ゆくして 動かざり
ふゆぐもは いろこゆくして うごかざり
21099 2020/11/17 【季語】 冬雲 【季節】 三冬
いつ会える 青く澄み切る 冬の空
いつあえる あおくすみきる ふゆのそら
21100 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬の日の 三時の記憶 寝てばかり
ふゆのひの さんじのきおく ねてばかり
21101 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
成り行きに 任せて籠もる 冬の部屋
なりゆきに まかせてこもる ふゆのへや
21102 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
昼飯は 天丼なりし 冬一日
ひるめしは てんどんなりし ふゆひとひ
21103 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
耳残る 消防の音 初時雨
みみのこる しょうぼうのおと はつしぐれ
21104 2020/11/17 【季語】 初時雨 【季節】 初冬
二の酉が 過ぎて気付くや 結婚日
にのとりが すぎてきづくや けっこんび
21105 2020/11/17 【季語】 二の酉 【季節】 初冬
二の酉=今年は11月14日。
コロナ禍に 余日ばかりの 小春かな
ころなかに よじつばかりの こはるかな
21106 2020/11/17 【季語】 小春 【季節】 初冬
余日=暇のある日。
意味も無く やる事多き 冬一日
いみもなく やることおおき ふゆひとひ
21107 2020/11/17 【季語】 冬 【季節】 三冬
寒暖差 大き十一月 はや半ば
かんだんさ おおきじゅういちがつ はやなかば
21108 2020/11/17 【季語】 十一月 【季節】 初冬
褞袍着て 蟹股歩き ヤクザ風
どてらきて がにまたあるき やくざふう
21109 2020/11/17 【季語】 褞袍 【季節】 三冬
懐手 昔英雄 今八九三
ふところで むかしえいゆう いまやくざ
21110 2020/11/17 【季語】 懐手 【季節】 三冬
空っ風 決まり文句の 日の本よ
からっかぜ きまりもんくの ひのもとよ
21111 2020/11/17 【季語】 からっ風 【季節】 三冬
夕紅葉 赤みを増して 閑かなり
ゆうもみじ あかみをまして しずかなり
21112 2020/11/17 【季語】 夕紅葉 【季節】 晩秋
木守柿 ポチポチ目立つ 奈良の道
きもりがき ぽちぽちめだつ ならのみち
21113 2020/11/17 【季語】 木守柿 【季節】 三冬
山の辺の 道の傍ら 草の花
やまのべの みちのかたわら くさのはな
21114 2020/11/17 【季語】 草の花 【季節】 三秋
花暦 昔は柳 今は菊
はなごよみ むかしはやなぎ いまはきく
21115 2020/11/17 【季語】 菊 【季節】 晩秋
一輪の 大輪の菊 豁然と
いちりんの たいりんのきく かつぜんと
21116 2020/11/17 【季語】 菊 【季節】 晩秋
カラオケは 八代演歌や 冬時雨
からおけは やしろえんかや ふゆしぐれ
1482 2006/11/17 【季語】 冬時雨 【季節】 初冬
傘も無き 我に時雨て 何になる
かさもなき われにしぐれて なんになる
8051 2008/11/17 【季語】 時雨 【季節】 初冬
冬空に 見つけてうれし 北斗星
ふゆぞらに みつけてうれし ほくとせい
10823 2009/11/17 【季語】 冬空 【季節】 三冬