俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

巨人

2014年09月30日 | 俳句

飛ぶ球も 身中の虫の 成せる技
(とぶたまも しんちゅうのむしの なせるわざ)
16939 【季語】 虫 【季節】 三秋
獅子身中の虫=獅子の体内に寄生して、ついには獅子を死に至らせる虫の意。
1 仏徒でありながら、仏法に害をなす者。 
2 組織などの内部にいながら害をなす者や、恩をあだで返す者。


吉本の 芸は荒れゆく 秋浪速
(よしもとの げいはあれゆく あきなにわ)
16940 【季語】 秋 【季節】 三秋


世も末か 天変地異の 秋心
(よもすえか てんぺんちいの あきごころ)
16941 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋心=愁


限度越ゆ 白内障や 秋の暮
(げんどえつゆ はくないしょうや あきのくれ)
16942 【季語】 秋 【季節】 三秋


下の人 雑草刈るに 声荒く
(したのひと ざっそうかるに こえあらく)
16943 【季語】 草刈る 【季節】 三夏


秋風に 靡かぬ髪の 侘しさよ
(あきかぜに なびかぬかみの わびしさよ)
16944 【季語】 秋風 【季節】 三秋


世知辛き 今の世映す 秋の暮
(せちがらき いまのようつす あきのくれ)
16945 【季語】 秋 【季節】 三秋


九月尽 空の青さに 陰り有り
(くがつじん そらのあおさに かげりあり)
16946 【季語】 九月尽 【季節】 晩秋
空の青さが灰色っぽい。黄砂の影響か?


アベコベを 煮ても焼いても 暮の秋
(あべこべを にてもやいても くれのあき)
16947 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋
今の首相、誰?


朝露は 指の間を 滑り落ち
(あさつゆは ゆびのあいだを すべりおち)
16948 【季語】 朝露 【季節】 三秋


彼岸花 駐輪場の 片隅に
(ひがんばな ちゅうりんじょうの かたすみに)
16949 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


番長も 染まる巨人の 霧深く
(ばんちょうも そまるきょじんの きりふかく)
16950 【季語】 霧 【季節】 三秋


己が汗 手滑らし妹は 脱臼す
(おのがあせ てすべらしこは だっきゅうす)
16951 【季語】 汗 【季節】 三夏


美辞麗句 声甲高く 秋実は軽し
(びじれいく こえかんだかく みはかるく)
16952 【季語】 秋 【季節】 三秋


姥桜 囲まれ見えし 下心
(うばざくら かこまれみえし したごころ)
16953 【季語】 姥桜 【季節】 晩春
女性尊重?女性蔑視?


秋朝日 身を屈めしは 巨人かな
(あきあさひ みをかがめしは きょじんかな)
16954 【季語】 秋 【季節】 三秋
朝日新聞、読売新聞どっちもどっち?