俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

10月31日 十月尽

2021年10月31日 | 俳句







靴替えて 転ぶ不幸の 十月尽
くつかえて ころぶふこうの じゅうがつじん
21637 2021/10/31 【季語】 新米 【季節】 晩秋


秋選挙 アベノリスクと 傀儡は
あきせんきょ あべのりすくと かいらいは
21638 2021/10/31 【季語】 秋 【季節】 三秋


求めしは 優しさなりや 吾亦紅
もとめしは やさしさなりや われもこう
21639 2021/10/31 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


小春日は 昔の朋の 想い出が
こはるびは むかしのともの おもいでが
21640 2021/10/31 【季語】 小春日 【季節】 初冬


二進法 デジタルの基 秋の暮
にしんほう でじたるのもと あきのくれ
21641 2021/10/31 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


何するに 眼鏡を探す 秋の暮
なにするに めがねをさがす あきのくれ
21642 2021/10/31 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


旅の計 遅々と進まず 秋深し
たびのけい ちちとすすまず あきふかし
21643 2021/10/31 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


花に蝶 群がり寄せて 十月尽
はなにちょう むらがりよせて じゅうがつじん
21644 2021/10/31 【季語】 十月尽 【季節】 晩秋


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10月31日 草の絮

2021年10月31日 | 三選俳句暦






明日香旅 裾に残りし 草の絮
あすかたび すそにのこりし くさのわた
1284 2006/10/31 【季語】 草の絮 【季節】 三秋


もみじ葉は 水に映るも 紅葉なり
もみじはは みずにうつるも もみじなり
7759 2008/10/31 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


鏡越し 喜怒哀楽の 秋思かな
かがみごし きどあいらくの しゅうしかな
15157 2012/10/31 【季語】 秋思 【季節】 三秋



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10月30日  遠紅葉

2021年10月30日 | 三選俳句暦







カーテン越し 秋の夕陽の 十字光
かーてんごし あきのゆうひの じゅうじこう
7733 2008/10/30 【季語】 秋の夕陽 【季節】 三秋


藪から棒 烏飛び出す 秋の宵
やぶからぼう からすとびだす あきのよい
7743 2008/10/30 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


霧流れ 靄立ち籠める 遠紅葉
きりながれ もやたちこめる とおもみじ
17923 2016/10/30 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋



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10月29日 星月夜

2021年10月29日 | 俳句




我が星が ウインクしてる 星月夜
わがほしが ういんくしてる ほしづきよ
21632 2021/10/29 【季語】 新米 【季節】 三秋


寝て起きて 時を確かむ 星月夜
ねておきて ときをたしかむ ほしづきよ
21633 2021/10/29 【季語】 星月夜 【季節】 三秋


身に沁むや 悪酔い醒ます 廻り道
みにしむや わるよいさます まわりみち
21634 2021/10/29 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋


鴨九羽 プールの中で 就寝中
かもきゅうわ ぷーるのなかで しゅうしんちゅう
21635 2021/10/29 【季語】 鴨 【季節】 三冬


雲一つ無き 秋晴も 空白し
くもひとつなき あきばれも そらしろし
21636 2021/10/29 【季語】 秋晴 【季節】 三秋

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10月29日 鬼の子

2021年10月29日 | 三選俳句暦







散るとても 桜紅葉は さびしけれ
ちるとても さくらもみじは さびしけれ
4880 2007/10/29 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋


秋雨に 水琴窟の 音消され
あきさめに すいきんくつの おとけされ
15126 2012/10/29 【季語】 秋雨 【季節】 三秋
水琴窟(すいきんくつ)は、日本庭園の装飾の一つで、
手水鉢の近くの地中に作りだした 空洞の中に水滴を落下させ、
その際に発せられる音を反響させる仕掛けで、
手水鉢の 排水を処理する機能をもつ。
水琴窟という名称の由来は不明である。


鬼の子や 絲の揺らぎに 見つけられ
おにのこや いとのゆらぎに みつけられ
17913 2016/10/29 【季語】 鬼の子 【季節】 三秋
鬼の子=蓑虫 絲=糸の旧字体


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10月28日

2021年10月28日 | 三選俳句暦







振り向けば 雨の明日香に 菊香る
ふりむけば あめのあすかに きくかおる
4861 2007/10/28 【季語】 菊 【季節】 三秋


嫁のみが 頼りの余生 暮の秋
よめのみが たよりのよせい くれのあき
15122 2012/10/28 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


銀杏より 桜紅葉に 目が行きて
いちょうより さくらもみじに めがゆきて
21017 2020/10/28 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋



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10月27日 桜紅葉

2021年10月27日 | 三選俳句暦






曲がり角 軒に吊るせし 柿簾
まがりかど のきにつるせし かきすだれ
7693 2008/10/27 【季語】 柿簾 【季節】 晩秋


枯れてまで 人の気に入る 桜紅葉
かれてまで ひとのきにいる はなもみじ
17905 2016/10/27 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋


秋薔薇 棘を隠して 彩映えて
あきそうび とげをかくして いろはえて
17907 2016/10/27 【季語】 秋薔薇 【季節】 三秋



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10月26日 烏瓜

2021年10月26日 | 俳句




木の実独楽 倒れぬことを 念じつつ
このみごま たおれぬことを ねんじつつ
21624 2021/10/26 【季語】 新米 【季節】 三秋


貴の人の 好きなものとは 烏瓜
きのひとの すきなものとは からすうり
21625 2021/10/26 【季語】 烏瓜 【季節】 晩秋


目の冴えて 零時二分前 長き夜に
めのさえて れいじにふんまえ ながきよに
21626 2021/10/26 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


石蕗の花 躓き見付く 色と香と
つわのはな つまずきみつく いろとかと
21627 2021/10/26 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬


明日香路の 藁屋の軒に 吊し柿
あすかじの わらやののきに つりしがき
21628 2021/10/26 【季語】 吊し柿 【季節】 晩秋


明日香路を 共にし歩く 草の絮
あすかじを ともにしあるく くさのわた
21629 2021/10/26 【季語】 草の絮 【季節】 三秋


妹拾う 団栗いっぱい ポケットに
いもひろう どんぐりいっぱい ぽけっとに
21630 2021/10/26 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


そぞろ寒 明治維新の 成れの果て
そぞろさむ めいじいしんの なれのはて
21631 2021/10/26 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋

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10月26日  うそ寒

2021年10月26日 | 三選俳句暦






秋天や 心に雲は かからねど
しゅうてんや こころにくもは かからねど
4831 2007/10/26 【季語】 秋天 【季節】 三秋


うそ寒や ミスで済み行く 何事も
うそさむや みすですみゆく なにごとも
4845 2007/10/26 【季語】 うそ寒 【季節】 晩秋


秋の雨 降るや降らずや 気が知れず
あきのあめ ふるやふらずや きがしれず
17896 2016/10/26 【季語】 秋 【季節】 三秋



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10月25日 紅葉 鹿

2021年10月25日 | 三選俳句暦







毬栗を 読めぬ生徒の 野球する
いがぐりを よめぬせいとの やきゅうする
7666 2008/10/25 【季語】 毬栗 【季節】 晩秋


似合いたり 奈良の紅葉と 奈良の鹿
にあいたり ならのもみじと ならのしか
10696 2009/10/25 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


葉先から 先に色付き 末枯れる
はさきから さきにいろづき うらがれる
20017 2018/10/25 【季語】 末枯れ 【季節】 晩秋



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10月24日 昼の月

2021年10月24日 | 三選俳句暦







昼の月 かすかなりとも 上機嫌
ひるのつき かすかなりとも じょうきげん
1218 2006/10/24 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


秋風も 朋と成りぬる 明日香道
あきかぜも ともとなりぬる あすかみち
10693 2009/10/24 【季語】 秋風 【季節】 三秋


落葉掃く 老婆の熊手 擦り切れて
おちばはく ろうばのくまで すりきれて
13108 2011/10/24 【季語】 落葉掃く 【季節】 三冬



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10月23日 秋晴

2021年10月23日 | 俳句





松手入れ 梯子二段の 軽業を
まつていれ はしごにだんの かるわざを
21616 2021/10/23 【季語】 新米 【季節】 晩秋


秋晴や 空白さ増し 気を削がれ
あきばれや そらしろさまし きをそがれ
21617 2021/10/23 【季語】 秋晴 【季節】 三秋


世の中は 露から霜へ 様変わり
よのなかは つゆからしもへ さまがわり
21618 2021/10/23 【季語】 霜降 【季節】 晩秋


街中は 霧が流れて 夜明け来し
まちなかは きりがながれて よあけきし
21619 2021/10/23 【季語】 霧 【季節】 三秋


昔より ままごと遊び 赤まんま
むかしより ままごとあそび あかまんま
21620 2021/10/23 【季語】 赤まんま 【季節】 三秋


秋霖に 濡れて増し行く 旅心
しゅうりんに ぬれてましいく たびごころ
21621 2021/10/23 【季語】 秋霖 【季節】 三秋
秋霖(しゅうりん)=秋の雨

登り来し 甘樫丘に 色無き風
のぼりきし あまかしのおかに いろなきかぜ
21622 2021/10/23 【季語】 色無き風 【季節】 三秋


露霜や 水車小屋の 茅屋根に
つゆじもや すいしゃごやの かややねに
21623 2021/10/23 【季語】 霜降 【季節】 晩秋

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10月23日 秋の風 秋の風邪

2021年10月23日 | 三選俳句暦






秋の風 日毎冷たく 頬たたく 
あきのかぜ ひごとつめたく ほおたたく 
1212 2006/10/23 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


月見るに うさぎの餅つき 今昔
つきみるに うさぎのもちつき いまむかし
4791 2007/10/23 【季語】 月見 【季節】 仲秋


秋の風邪 咳声喉に 異常あり
あきのかぜ せきこえのどに いじょうあり
10688 2009/10/23 【季語】 秋の風邪 【季節】 三秋



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10月22日 柿簾

2021年10月22日 | 俳句





年古れば 体に見ゆる 暮の秋
としふれば からだにみゆる くれのあき
21603 2021/10/22 【季語】 新米 【季節】 晩秋


野晒しの 詫び寂び極む 秋思かな
のざらしの わびさびきわむ しゅうしかな
21604 2021/10/22 【季語】 秋思 【季節】 三秋


哀れ子の 夜寒の姿 夢に出て
あわれこの よさむのすがた ゆめにでて
21605 2021/10/22 【季語】 夜寒む 【季節】 晩秋


草の絮 連れ立ち望み お辞儀する
くさのわた つれだちのぞみ おじぎする
21606 2021/10/22 【季語】 草の絮 【季節】 三秋


全天を 紅く染め行く 山紅葉
ぜんてんを あかくそめゆく やまもみじ
21607 2021/10/22 【季語】 山紅葉 【季節】 晩秋


蔦漆 覚悟を決めて 紅葉狩り
つたうるし かくごをきめて もみじがり
21608 2021/10/22 【季語】 紅葉狩り 【季節】 晩秋


椎茸の 研究せし人 懐かしく
しいたけの けんきゅうせしひと なつかしく
21609 2021/10/22 【季語】 椎茸 【季節】 三秋


歓喜して 雄蕊飛び出す 茶花かな
かんきして おしべとびだす ちゃばなかな
21610 2021/10/22 【季語】 茶の花 【季節】 初冬


秋霖や そぼ降る小雨 肩濡らす
しゅうりんや そぼふるこさめ かたぬらす
21611 2021/10/22 【季語】 秋霖 【季節】 三秋


命懸く 蜻蛉の臀呫 見届けり
いのちかく とんぼのとなめ みとどけり
21612 2021/10/22 【季語】 蜻蛉の臀呫 【季節】 三秋
蜻蛉の臀呫(とんぼのとなめ)=
蜻蛉の雌雄が交尾しながら輪になって飛ぶ様。


一瞬の 阿蘇山噴火 暮の秋
いっしゅんの あそさんふんか くれのあき
21613 2021/10/22 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


石蕗日和 心和ます 神の香
つわぶきびより こころなごます かみのこう
21614 2021/10/22 【季語】 石蕗 【季節】 初冬


ひとり旅 峠の茶屋の 柿簾
ひとりたび とうげのちゃやの かきすだれ
21615 2021/10/22 【季語】 柿簾 【季節】 晩秋

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10月22日 秋日和

2021年10月22日 | 三選俳句暦






霧雨に いにしえ薫る 石舞台
きりさめに いにしえかおる いしぶたい
1193 2006/10/22 【季語】 霧雨 【季節】 三秋
霧雨に いにしえ香る 高松塚

故郷を 偲べば夜毎 夜長かな
ふるさとを しのべばよごと よながかな
4782 2007/10/22 【季語】 夜長 【季節】 三秋


公園は ジジババばかり 秋日和
こうえんは じじばばばかり あきびより
10681 2009/10/22 【季語】 秋日和 【季節】 三秋



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