我が家には イカナゴの香の 溢れおり
（わがやには いかなごのかの あふれおり）
20250 【季語】 イカナゴ 【季節】 晩春
晴れ男 効き目が足りず 花の雨
（はれおとこ ききめがたりず はなのあめ）
20251 【季語】 花の雨 【季節】 晩春
何の為 思案して呑む 万愚節
（なんのため しあんしてのむ ばんぐせつ）
20252 【季語】 万愚節 【季節】 晩春
野に出れば 春の風吹く 心地良さ
（のにでれば はるのかぜふく ここちよさ）
20253 【季語】 春 【季節】 三春
辞めてから 十六年 春深し
（やめてから じゅうろくねん はるふかし）
20254 【季語】 春深し 【季節】 晩春
老いの身は 日に日に募る 花冷えや
（おいのみは ひにひにつのる はなびえや）
20255 【季語】 花冷え 【季節】 晩春
春昼や 飛沫が雨に 華厳滝
（しゅんちゅうや しぶきがあめに けごんのたき）
20256 【季語】 春昼 【季節】 三春
世の中は 満開過ぎて 花吹雪
（よのなかは まんかいすぎて はなふぶき）
20257 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春
2008年3月31日
朋ありて 畳の上の 花見かな
（ともありて たたみのうえの はなみかな）
6007 【季語】 花見 【季節】 晩春
2010年3月31日
花三分 今度の土日 花見ごろ
（はなさんぶ こんどのどにち はなみごろ）
12185 【季語】 花 【季節】 晩春
2010年3月31日
朝桜 雫に映る 空の色
（あさざくら しずくにうつる そらのいろ）
12195 【季語】 桜 【季節】 晩春
春の雨 忘れ物多き 傘帽子
（はるのあめ わすれものおおき かさぼうし）
20235 【季語】 春 【季節】 三春
饂飩のう 目立つ看板 春の風
（うどんのう めだつかんばん はるのかぜ）
20236 【季語】 春 【季節】 三春
手の形 足の形も 春一番
（てのかたち あしのかたちも はるいちばん）
20237 【季語】 春一番 【季節】 仲春
愛情を 小脇に感ず 春一日
（あいじょうを こわきにかんず はるひとひ）
20238 【季語】 春 【季節】 三春
祖母逝きて 五十四年 春朧
（そぼゆきて ごじゅうよねん はるおぼろ）
20239 【季語】 春朧 【季節】 三春
祖母の死を 屋根上で知る 春の夢
（そぼのしを やねじうえでしる はるのゆめ）
20240 【季語】 春 【季節】 三春
春の暮 雲の形相 極まれり
（はるのくれ くものぎょうそう きわまれり）
20241 【季語】 春 【季節】 三春
春の雲 ひと日ひと日と レンズ越し
（はるのくも ひとひひとびと れんずごし）
20242 【季語】 春 【季節】 三春
老斑や 日増しに増える 春の友
（ろうはんや ひましにふえる はるのとも）
20243 【季語】 春 【季節】 三春
梅椿 今日は桜か 明日は何
（うめつばき きょうはさくらか あすはなに）
20244 【季語】 桜 【季節】 晩春
桜咲いて 体が春を 期待する
（はなさいて からだがはるを きたいする）
20245 【季語】 桜 【季節】 晩春
桃桜 春休みでも 賑わしく
（ももさくら はるやすみでも にぎわしく）
20246 【季語】 春休み 【季節】 仲春
春場所や 土俵入りにも 伝統破り
（はるばしょや どひょういりにも でんとうやぶり）
20247 【季語】 春場所 【季節】 仲春
人生は すべてノーサイド 老いの春
（じんせいは すべてのーさいど おいのはる）
20248 【季語】 春 【季節】 三春
我が辞書に 諦めは無し 山笑う
（わがじしょに あきらめはなし やまわらう）
20249 【季語】 山笑う 【季節】 三春
2008年3月30日
髪切れば 春の夜風の 身に沁みて
（かみきれば はるのよかぜの みにしみて）
6004 【季語】 春の夜風 【季節】 三春
2010年3月30日
花見より 人見と言うが 真なり
（はなみより ひとみというが まことなり）
12172 【季語】 花見 【季節】 晩春
2012年3月30日
石垣に ちらほら積もる 雪柳
（いしがきに ちらほらつもる ゆきやなぎ）
14192 【季語】 雪柳 【季節】 晩春
2007年3月29日
若草は 奈良の仏の 上にあり
（わかくさは ならのほとけの うえにあり）
2985 【季語】 若草 【季節】 晩春
2008年3月29日
雨上がり 光に映える 若緑
（あめあがり ひかりにはえる わかみどり）
5997 【季語】 若緑 【季節】 晩春
2010年3月29日
朧にて 寝ることゆえの 至福かな
（おぼろにて ねることゆえの しふくかな）
12155 【季語】 朧 【季節】 三春
2008年3月28日
たんぽぽの 絮に見つけし 小宇宙
（たんぽぽの わたにみつけし しょううちゅう）
5992 【季語】 たんぽぽ 【季節】 三春
2008年3月28日
漣に 光散らして 春の水
（さざなみに ひかりちらして はるのみず）
9347 【季語】 春の水 【季節】 三春
2010年3月28日
夜桜や 夜目遠目も さくらかな
（よざくらや よめとおめも さくらかな）
12145 【季語】 桜 【季節】 晩春
2007年3月27日
いつ開く 桜三月 夢四月
（いつひらく さくらさんがつ ゆめしがつ）
2945 【季語】 桜 【季節】 晩春
2008年3月27日
雪柳 己が強きを 秘めたまま
（ゆきやなぎ おのがつよきを ひめたまま）
5976 【季語】 雪柳 【季節】 晩春
2008年3月27日
初桜 夜は雪洞 花の宴
（はつざくら よるはぼんぼり はなのえん）
5979 【季語】 初桜 【季節】 晩春
2007年3月26日
咲き遅る 桜木の下 凍え居り
（さきおくる さくらぎのもと こごえおり）
2910 【季語】 桜木 【季節】 晩春
2008年3月26日
櫻花 大和心の 花一華
（さくらばな やまとごころの はないっか）
5975 【季語】 櫻花 【季節】 晩春
2012年3月26日
何もせで 今日も暮れゆく 日永かな
（なにもせで きょうもくれゆく ひながかな）
14179 【季語】 日永 【季節】 三春
2006年3月25日
雀の子 俺に惚れるな 嫁がいる
（すずめのこ おれにほれるな よめがいる）
291 【季語】 雀の子 【季節】 晩春
2007年3月25日
桃咲いて 梅は散りごろ 桜まだ
（ももさいて うめはちりごろ さくらまだ）
2895 【季語】 桃の花 【季節】 晩春
2008年3月25日
春日差し 柔らかくあり 高くあり
（はるひざし やわらかくあり たかくあり）
5958 【季語】 春日差し 【季節】 三春
2007年3月24日
春うらら 遊子の心 雲ととも
（はるうらら ゆうしのこころ くもととも）
2873 【季語】 春うらら 【季節】 三春
2007年3月24日
春の夢 夢かうつつか まぼろしか
（はるのゆめ ゆめかうつつか まぼろしか）
2881 【季語】 春の夢 【季節】 三春
2012年3月24日
安全と 言われて不安 春の闇
（あんぜんと いわれてふあん はるのやみ）
14156 【季語】 春 【季節】 三春
2006年3月23日
時ゆるく うららおぼろと 春の宵
（ときゆるく うららおぼろと はるのよい）
286 【季語】 春の宵 【季節】 三春
2007年3月23日
春暁や 太陽浴びて 夢無限
（しゅんぎょうや たいようあびて ゆめむげん）
2872 【季語】 春暁 【季節】 三春
2012年3月23日
日一日 パジャマ生活 春の闇
（ひいちにち ぱじゃませいかつ はるのやみ）
14134 【季語】 春 【季節】 三春
しとど濡る 芯まで濡れし 春の雨
（しとどぬる しんまでぬれし はるのあめ）
20232 【季語】 春 【季節】 三春
白木蓮の 梢枝垂れて 蕊見せて
（はくれんの こずえしだれて しべみせて）
20233 【季語】 白木蓮 【季節】 仲春
化けて花 心三つで 蕊となり
（ばけてはな こころみっつで しべとなり）
20234 【季語】 花 【季節】 晩春
2008年3月22日
手枕は 膝枕へと 夢花見
（てまくらは ひざまくらへと ゆめはなみ）
9304 【季語】 花見 【季節】 晩春
2010年3月22日
雪柳 道に枝張り とおせんぼ
（ゆきやなぎ みちにえだはり とおせんぼ）
12055 【季語】 雪柳 【季節】 晩春
2010年3月22日
万華鏡 春の息吹を 覗かせて
（まんげきょう はるのいぶきを のぞかせて）
12058 【季語】 春 【季節】 三春
2006年3月21日
畦の道 滑るを哂う つくしんぼ
（あぜのみち すべるをわらう つくしんぼ）
277 【季語】 つくしんぼ 【季節】 仲春
2007年3月21日
悲喜ありぬ 開花予報の 乱れよう
（ひきありぬ かいかよほうの みだれよう）
2826 【季語】 開花 【季節】 晩春
2010年3月21日
霾に 金団雲も 来るかしら
（つちふるに きんとんうんも くるかしら）
12032 【季語】 霾る 【季節】 三春
霾（つちふる）＝黄砂、金団雲＝孫悟空の乗る雲
春の雲 今日は何に 会えるやら
（はるのくも きょうはなにに あえるやら）
20225 【季語】 春 【季節】 三春
まずはこれ 彼岸此岸の 問答から
（まずはこれ ひがんしがんの もんどうから）
20226 【季語】 彼岸 【季節】 仲春
春の日や いつになったら ポッカポカ
（はるのひや いつになったら ぽっかぽか）
20227 【季語】 春 【季節】 三春
老いの春 一事が万事 引き分けに
（おいのはる いちじがばんじ ひきわけに）
20228 【季語】 春 【季節】 三春
お散歩は 一駅区間 花曇り
（おさんぽは ひとえきくかん はなぐもり）
20229 【季語】 花曇り 【季節】 晩春
白木蓮は 花満開で 枝垂れけり
（はくれんは はなまんかいで しだれけり）
20230 【季語】 白木蓮 【季節】 仲春
白木蓮は 満開過ぎて 花片垂れる
（はくれんは まんかいすぎて びらたれる）
20231 【季語】 白木蓮 【季節】 仲春
