師走でも 新装開店 立飲屋
(しわすでも しんそうかいてん たちのみや)
11205 【季語】 師走 【季節】 仲冬
毎晩が 忘年会の 朋ありき
(まいばんが ぼうねんかいの ともありき)
11206 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬
大掃除 その半ばにて 断念す
(おおそうじ そのなかばにて だんねんす)
11207 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬
天皇家 一家団欒 一人風邪
(てんのうけ いっかだんらん ひとりかぜ)
11208 【季語】 風邪 【季節】 三冬
早送り したるがごとき 師走かな
(はやおくり したるがごとき しわすかな)
11209 【季語】 師走 【季節】 仲冬
寒波来て 実感深まる 師走かな
(かんぱきて じっかんふかまる しわすかな)
11210 【季語】 師走 【季節】 仲冬
硯洗う 一年の垢 墨ととも
(すずりあらう いちねんのあか すみととも)
11211 【季語】 硯洗う 【季節】 初秋
嫁済んで 我に残りし 大掃除
(よめすんで われにのこりし おおそうじ)
11212 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬
新幹線 大雪なのに 遅れぬワケ
(しんかんせん おおゆきなのに おくれぬわけ)
11213 【季語】 大雪 【季節】 晩冬
安売りも 喜び薄く 不安大
(やすうりも よろこびうすく ふあんだい)
11214 【季語】 (年末)安売り 【季節】 仲冬
欠席の 多き師走の 同窓会
(けっせきの おおきしわすの どうそうかい)
11215 【季語】 師走 【季節】 仲冬
手に附かぬ 三段跳びの 師走かな
(てにつかぬ さんだんとびの しわすかな)
11216 【季語】 師走 【季節】 仲冬
数え日の 何時しか募る この不安
(かぞえびの いつしかつのる このふあん)
11217 【季語】 数え日 【季節】 仲冬
数え日や 指折り数える この不思議
(かぞえびや ゆびおりかぞえる このふしぎ)
11218 【季語】 数え日 【季節】 仲冬
三日月の 見え隠れして 冬の月
(みかづきの みえかくれして ふゆのつき)
11219 【季語】 冬の月 【季節】 三冬
三日月の 心細きや 年の暮
(みかづきの こころぼそきや としのくれ)
11220 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬
古暦 外すにはちと 早きかな
(ふるこよみ はずすにはちと はやきかな)
11221 【季語】 古暦 【季節】 仲冬
予定なく 隙間だらけの 古暦
(よていなく すきまだらけの ふるごよみ)
11222 【季語】 古暦 【季節】 仲冬
悴みて 地のみ見ている 年の暮
(かじかみて ちのみみている としのくれ)
11223 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬
鶴亀も 見ることもなく 年の暮
(つるかめも みることもなく としのくれ)
11224 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬
朋なくば 酒も進まぬ 冬の宵
(ともなくば さけもすすまぬ ふゆのよい)
11225 【季語】 冬の宵 【季節】 三冬
我が歴史 波乱万丈 冬の旅
(わがれきし はらんばんじょう ふゆのたび)
11226 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬