俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

野路菊

2012年10月30日 | 俳句

迷い道 行く宛もなき 秋の暮
(まよいみち いくあてもなき あきのくれ)
15136 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


秋の暮 鏡を見れば 皺の我
(あきのくれ かがみをみれば しわのわれ)
15137 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


茶碗蒸し 二切れサービス 松の茸
(ちゃわんむし ふたきれさーびす まつのたけ)
15138 【季語】 松茸 【季節】 晩秋


秋旱 明日も明日も 成してこそ
(あきひでり あすもあしたも なしてこそ)
15139 【季語】 秋旱 【季節】 三秋
野田首相言葉だけは、総理です。


案山子には BGMの 音高し
(かかしには びーじーえむの おとたかし)
15140 【季語】 案山子 【季節】 三秋


鯖鮨の 飯の旨さよ 丹波産
(さばずしの めしのうまさよ たんばさん)
15141 【季語】 鯖鮨 【季節】 三夏


腹出ても 夜寒の難儀 抜け難く
(はらでても よさむのなんぎ ぬけがたく)
15142 【季語】 夜寒 【季節】 晩秋


松茸の 店迂回して 進む路
(まつたけの みせうかいして すすむみち)
15143 【季語】 松茸 【季節】 晩秋


仰ぎ見る 明けの明星 露の秋
(あおぎみる あけのみょうじょう つゆのあき)
15144 【季語】 露の秋 【季節】 三秋


秋霖に 降られても尚 旅楽し
(しゅうりんに ふられてもなお たびたのし)
15145 【季語】 秋霖 【季節】 三秋
秋霖=秋の雨


薄墨の 霧の重なり 幾重にも
(うすずみの きりのかさなり いくえにも)
15146 【季語】 霧 【季節】 三秋


野路の菊 佇みて見る 生き様を
(のじのきく たたずみてみる いきざまを)
15147 【季語】 野路菊 【季節】 仲秋




秋の旅

2012年10月29日 | 俳句

丹波栗 焼き方二種の 味比べ
(たんばくり やきかたにしゅの あじくらべ)
15123 【季語】 栗 【季節】 晩秋


末枯し 篠山城に 泪雨
(うらがれし ささやまじょうに なみだあめ)
15124 【季語】 末枯れ 【季節】 晩秋
末枯れ(うらがれ)=草木がうら枯れること。
また、その寂しいようす。


晩秋の 篠山市街 色溢れ
(ばんしゅうの ささやましがい いろあふれ)
15125 【季語】 晩秋 【季節】 晩秋


秋雨に 水琴窟の 音消され
(あきさめに すいきんくつの おとけされ)
15126 【季語】 秋雨 【季節】 三秋
水琴窟(すいきんくつ)=日本庭園の装飾の一つ。
手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、
その際に発せられる音を反響させる仕掛け。
手水鉢の 排水を処理する機能をもつ。
水琴窟という名称の由来は不明である。


いたるとこ 一面黄色 泡立草
(いたるとこ いちめんきいろ あわだちそう)
15127 【季語】 背高泡立草 【季節】 初秋
泡立草=背高泡立草


川沿いの 桜紅葉の 一列に
(かわぞいの さくらもみじの いちれつに)
15128 【季語】 桜紅葉 【季節】 中秋


石垣に 刻まれし紋 秋愁い
(いしがきに きざまれしもん あきうれい)
15129 【季語】 秋愁い 【季節】 三秋


篠山の 市花はひめゆり 路の蓋
(ささやまの しかはひめゆり みちのふた)
15130 【季語】 百合 【季節】 初夏
篠山市の市花=姫百合、蓋=マンホールの蓋


山の端に 涌き出ずる霧 山揺らす
(やまのはに わきいずるきり やまゆらす)
15131 【季語】 霧 【季節】 三秋


茅葺きの 武家屋敷にも 秋来らし
(かやぶきの ぶけやしきにも あきけらし)
15132 【季語】 秋来る 【季節】 初秋


武家屋敷 構え懐かし 茅の屋根
(ぶけやしき かまえなつかし かやのやね)
15133 【季語】 茅 【季節】 晩秋


櫓田も 赤く染め行く 夕まぐれ
(ひつじだも あかくそめいく ゆうまぐれ)
15134 【季語】 櫓田 【季節】 晩秋
櫓田(ひつじだ)=
ひつじ(刈り取った後に再生する稲)の 生え出た田。


旅終えて 飲み屋探して 秋の暮
(たびおえて のみやさがして あきのくれ)
15135 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋




秋深し

2012年10月28日 | 俳句

過ぎし日の 淡き思い出 秋深し
(すぎしひの あわきおもいで あきふかし)
15120 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


濡れてよし 止んでまたよし 秋の雨
(ぬれてよし やんでまたよし あきのあめ)
15121 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


嫁のみが 頼りの余生 暮の秋
(よめのみが たよりのよせい くれのあき)
15122 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋



秋の暮

2012年10月25日 | 俳句

岩の影 しずかに眠る 秋の鯉
(いわのかげ しずかにねむる あきのこい)
15108 【季語】 秋の鯉 【季節】 三秋
尼崎倶楽部あま句会十月例会応募(添削)句


立山は 初冠雪に 万年雪
(たてやまは はつかんせつに まんねんゆき)
15109 【季語】 初雪 【季節】 初冬
尼崎倶楽部あま句会十月例会応募(添削)句


秋暁や 散歩の友は 気の力
(しゅうぎょうや さんぽのともは きのちから)
15110 【季語】 秋暁 【季節】 三秋
尼崎倶楽部あま句会十月例会応募句


立山に 掛かりし雲は 冬気配
(たてやまに かかりしくもは ふゆけはい)
15111 【季語】 冬気配 【季節】 三冬


庄下川 護美の上には 秋の亀
(しょうげがわ ごみのうえには あきのかめ)
15112 【季語】 秋の亀 【季節】 三秋


泳ぐにも 太り過ぎたる 秋の鯉
(およぐにも ふとりすぎたる あきのこい)
15113 【季語】 秋の鯉 【季節】 三秋


秋深き 義弟の葬儀 無事終えて
(あきふかき ぎていのそうぎ ぶじおえて)
15114 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


人生は 生きてなんぼと 秋寂し
(じんせいは いきてなんぼと あきさびし)
15115 【季語】 秋寂し 【季節】 三秋


過ぎし日を 思い出だして 秋寂し
(すぎしひを おもいでだして あきさびし)
15116 【季語】 秋寂し 【季節】 三秋


生きるのが 世知辛い世に 秋の風
(いきるのが せちがらいよに あきのかぜ)
15117 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


かの道へ ひとり行く身の 秋の暮
(かのみちへ ひとりいくみの あきのくれ)
15118 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


何事も 一事一貫 身に沁みて
(なにごとも いちじいっかん みにしみて)
15119 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋




秋の暮

2012年10月19日 | 俳句

秋暁や 生きる証の 発句かな
(しゅうぎょうや いきるあかしの ほっくかな)
15094 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


時々は 何時何回か 秋天気
(ときどきは いつなんかいか あきてんき)
15095 【季語】 秋天気 【季節】 三秋


案山子との 記念写真 足足らず
(かかしとの きねんしゃしん あしたらず)
15096 【季語】 案山子 【季節】 三秋


転た寝が 夜寝となりて 夜寒哉
(うたたねが よるねとなりて よさむかな)
15097 【季語】 夜寒 【季節】 晩秋


朝寒や 空白み行く 東から
(あささむや そらしらみゆく ひがしから)
15098 【季語】 朝寒 【季節】 晩秋


電線に 止まる秋鷺 風に揺れ
(でんせんに とまるあきさぎ かぜにゆれ)
15099 【季語】 秋鷺 【季節】 三秋


窓の外 幽かに鳴きし 残る虫
(まどのそと かすかになきし のこるむし)
15100 【季語】 残る虫 【季節】 晩秋


三日も過ぎ 太りし月に 惜しみなし
(みかもすぎ ぶとりしつきに おしみなし)
15101 【季語】 三日月 【季節】 仲秋


惜しむとは 昔の心 秋愁い
(おしむとは むかしのこころ あきうれい)
15102 【季語】 秋愁 【季節】 三秋


長月や 予定ある日は 僅かなり
(ながつきや よていあるひは わずかなり)
15103 【季語】 長月 【季節】 晩秋


長き夜や 悶々として 微笑を恋う
(ながきよや もんもんとして えみをこう)
15104 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


パソコンの フリーズに馴れて 秋の暮
(ぱそこんの ふりーずになれて あきのくれ)
15105 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


窓越しに 空眺め居る 秋の暮
(まどごしに そらながめいる あきのくれ)
15106 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


臍曲がり 腹も曲がりて 秋の暮
(へそまがり はらもまがりて あきのくれ)
15107 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋



長き夜

2012年10月18日 | 俳句

朝寝して 昼寝に夜寝 長き夜
(あさねして ひるねによるね ながきよる)
15090 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


秋の雨 パラパラと降る 朝散歩
(あきのあめ ぱらぱらとふる あささんぽ)
15091 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


秋暁や 雨雲の上 茜さす
(しゅうぎょうや あまぐものうえ あかねさす)
15092 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


秋の虫 チンチロ鳴いて 興の増し
(あきのむし ちんちろないて きょうのまし)
15093 【季語】 秋の虫 【季節】 三秋



想思華

2012年10月17日 | 俳句

天使とは 産毛のままの キリギリス
(てんしとは うぶげのままの きりぎりす)
15080 【季語】 キリギリス 【季節】 初秋


キリギリス 昔コオロギ 秋の虫
(きりぎりす むかしこおろぎ あきのむし)
15081 【季語】 キリギリス 【季節】 初秋


夏過ぎて 秋も半ばの 汗疣かな
(なつすぎて あきもなかばの あせいぼかな)
15082 【季語】 秋半ば 【季節】 仲秋


鱗雲 色々ありぬ 鱗にも
(うろこぐも いろいろありぬ うろこにも)
15083 【季語】 鱗雲 【季節】 三秋


秋晴れて 砂場のモアイ まだ沈む
(あきばれて すなばのもあい まだしずむ)
15084 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


燈火親し 旅の名残に 包まれて
(とうかしたし たびのなごりに つつまれて)
15085 【季語】 燈火親し 【季節】 三秋


もう一度 妹と遊ばん 赤まんま
(もういちど いもとあそばん あかまんま)
15086 【季語】 赤まんま 【季節】 初秋


身に沁むや 邂逅なるを 重たきと
(みにしむや まくらばなるを おもたきと)
15087 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋


路の辺の 天上の花 壱師の花
(みちのべの てんじょうのはな いちしのはな)
15088 【季語】 壱師の花 【季節】 仲秋
壱師の花=曼珠沙華。http://www.hana300.com/higanb.html


花も葉も 思い届かず 想思華とは
(はなもはも おもいとどかず サンチェとは)
15089 【季語】 想思華 【季節】 仲秋
想思華(サンチェ:韓国語)=曼珠沙華



落穂

2012年10月16日 | 俳句

兄貴去り 野球は遠く 暮の秋
(あにきさり やきゅうはとおく くれのあき)
15072 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋
兄貴=ご存知阪神タイガース、金本選手。


秋深し 駅の立ち食い 湯気香る
(あきふかし えきのたちぐい ゆげかおる)
15073 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


タコ焼きや 任侠廃れ 口入らず
(たこやきや にんきょうすたれ くちいらず)
15074 【季語】 * 【季節】 *


日当たらぬ 所に多き 落ち穂かな
(ひあたらぬ ところにおおき おちぼかな)
15075 【季語】 落穂 【季節】 晩秋


末枯れや  漢字と意味を 知りし秋
(うらがれや  かんじといみを しりしあき)
15076 【季語】 秋 【季節】 三秋
末枯れ(うらがれ)= 秋の末、草木の枝先や
葉先が枯れてくること。


末枯れも 紅葉も同じ 先・高と
(うらがれも もみじもおなじ さき・たかと)
15077 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


展示せり 真昼の囲炉裏 炎上ぐ
(てんじせり まひるのいろり ほのおあぐ)
15078 【季語】 囲炉裏 【季節】 三冬


白川郷 囲炉裏の五徳 金輪なり
(しらかわごう いろりのごとく かなわなり)
15079 【季語】 囲炉裏 【季節】 三冬
五徳(ごとく)=五徳は鍋、鉄瓶、焼き網をのせたり、
魚焼きの竹串を立てかけたりするもの。
白川郷合掌造り集落では「金輪:かなわ」と言う。
五徳=五つの徳目。儒教で、温・良・恭・倹・譲。
兵家で、知・信・仁・勇・厳。



2012年10月15日 | 俳句

露玉の 落ちる道筋 定まれり
(つゆたまの おちるみちすじ さだまれり)
15060 【季語】 露 【季節】 三秋


露霜や ジジと呼ぶ人 増えにけり
(つゆしもや じじとよぶひと ふえにけり)
15061 【季語】 露霜 【季節】 晩秋


露霜の 今日は消えても 明日あらん
(つゆしもの きょうはきえても あすあらん)
15062 【季語】 露霜 【季節】 晩秋


暮の秋 さやかな若さ 感じつつ
(くれのあき さやかなわかさ かんじつつ)
15063 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


秋の蝶 撮ったつもりが 夢取られ
(あきのちょう とったつもりが ゆめとられ)
15064 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋日澄む 空山湖と すべて澄み
(あきびすむ そらやまみずうみと すべてすみ)
15065 【季語】 秋日 【季節】 三秋


椋鳥は 電線の上 占拠する
(むくどりは でんせんのうえ せんきょする)
15066 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


椋鳥の 一群れ西へ 回遊す
(むくどりの ひとむれにしへ かいゆうす)
15067 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


鶏頭の 花の弾力 指で受け
(けいとうの はなのだんりょく ゆびでうけ)
15068 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋


錆び付きし 消化栓にも 落葉降る
(さびつきし しょうかせんにも おちばふる)
15069 【季語】 落葉 【季節】 三冬


秋風と 野道を行けば 酒屋あり
(あきかぜと のみちをいけば さかやあり)
15070 【季語】 秋風 【季節】 三秋


銀杏の さみどり淡く 見とれ居り
(いちょうの さみどりあわく みとれおり)
15071 【季語】 銀杏 【季節】 晩秋




桃源郷

2012年10月14日 | 俳句

桃源の 郷は近きか 桃実る
(とうげんの さとはちかきか ももみのる)
15048 【季語】 桃 【季節】 初秋


秋の声 タコ焼きの果て 蛸一匹
(あきのこえ たこやきのはて たこいっぴき)
15049 【季語】 秋 【季節】 三秋


陽を受けて まぶしく霞む 秋の郷
(ひをうけて まぶしくかすむ あきのさと)
15050 【季語】 秋 【季節】 三秋


白川に 人集めてる 案山子かな
(しらかわに ひとあつめてる かかしかな)
15051 【季語】 案山子 【季節】 三秋


踊りたる 案山子四体 鳥を呼ぶ
(おどりたる かかしよんたい とりをよぶ)
15052 【季語】 案山子 【季節】 三秋


秋の山 景色拝めぬ 温泉あり
(あきのやま けしきおがめぬ おんせんあり)
15053 【季語】 秋 【季節】 三秋


湯煙の 昇る地白く 焼けし秋
(ゆけむりの のぼるちしろく やけしあき)
15054 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋風に 硫黄臭漂う 地獄あり
(あきかぜに いおうただよう じごくあり)
15055 【季語】 秋風 【季節】 三秋


湧き水の 冷たく固き 秋の山
(わきみずの つめたくかたき あきのやま)
15056 【季語】 秋 【季節】 三秋


湖に 映る立山 暮の秋
(みずうみに うつるたてやま くれのあき)
15057 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


さざ波に 色形揺れし 秋の湖
(さざなみに いろかたゆれし あきのうみ)
15058 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋雲を 睨みつけてる 御立山
(あきぐもを にらみつけてる おんたてやま)
15059 【季語】 秋雲 【季節】 三秋




秋の旅6

2012年10月13日 | 俳句

雲切れて 晴れ間広がる 秋の旅
(くもきれて はれまひろがる あきのたび)
15020 【季語】 秋 【季節】 三秋


予報では 雨の両日 秋晴れに
(よほうでは あめのりょうじつ あきばれに)
15021 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


立山の 初冠雪に 感謝感謝
(たてやまの はつかんせつに かんしゃかんしゃ)
15022 【季語】 初雪 【季節】 初冬


中腹に 万年雪も 垣間見え
(ちゅうふくに まんねんゆきも かいまみえ)
15023 【季語】 雪 【季節】 晩冬


大谷の 雪を見てから 二年半
(おおたにの ゆきをみてから にねんはん)
15024 【季語】 雪 【季節】 晩冬
二年半前、信州・黒部の旅で立ち寄った。


再来の 感激再び 秋の旅
(さいらいの かんげきふたたび あきのたび)
15025 【季語】 秋 【季節】 三秋


朋に酒 もとめて嬉し 秋の旅
(ともにさけ もとめてうれし あきのたび)
15026 【季語】 秋 【季節】 三秋


缶ビール 小で十分 いい気分
(かんびーる しょうでじゅうぶん いいきぶん)
15027 【季語】 ビール 【季節】 三夏


湖に 映る立山 秋映る
(みずうみに うつるたてやま あきうつる)
15028 【季語】 秋 【季節】 三秋


ヤマハココ 枝に残りし 二三輪
(やまはここ えだにのこりし にさんりん)
15029 【季語】 * 【季節】 *
ヤマハココ?(枯れていたので)



やっと帰途に就く。
やはり、太陽と雲の句が多いです。

秋の暮 富山名物 防風林
(あきのくれ とやまめいぶつ ぼうふうりん)
15030 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋
帰途に就く。


秋夕日 帰りのバスの 元気なさ
(あきゆうひ かえりのばすの げんきなさ)
15031 【季語】 秋夕日 【季節】 三秋
皆さんお疲れ様。


秋の陽の 雲間より洩れて 高速へ
(あきのひの くもまよりもれて こうそくへ)
15032 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


気も怠く 足も怠くて 秋陽見る
(きもだるく あしもだるくて あきひみる)
15033 【季語】 秋陽 【季節】 三秋


送電の 鉄塔にも 秋陽射し
(そうでんの てっとうにも あきひざし)
15034 【季語】 秋陽 【季節】 三秋


秋陽でも 元気貰いし 太陽の子
(あきひでも げんきもらいし たいようのこ)
15035 【季語】 秋陽 【季節】 三秋
sun's son


雨雲の 隙を破りて 秋陽射し
(あまぐもの すきをやぶりて あきひざし)
15036 【季語】 秋陽 【季節】 三秋


秋の陽の 光輪の筋 地を照らす
(あきのひの こうりんのすじ ちをてらす)
15037 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


太陽を まじまじと見て 秋の帰路
(たいようを まじまじとみて あきのきろ)
15038 【季語】 秋 【季節】 三秋


雨雲の 秋の山隠し 近づけり
(あまぐもの あきのやまかくし ちかづけり)
15039 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋夕日 雲の上から 照らし居り
(あきゆうひ くものうえから てらしおり)
15040 【季語】 秋夕日 【季節】 三秋


太陽が 勝ちて眩しく 気も元気
(たいようが かちてまぶしく きもげんき)
15041 【季語】 秋夕日 【季節】 三秋


眩しくて 光々しくて 秋の陽よ
(まぶしくて こうごうしくて あきのひよ)
15042 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


雨雲が 入道に変わる 秋夕日
(あまぐもが にゅうどうにかわる あきゆうひ)
15043 【季語】 秋夕日 【季節】 三秋


秋の陽は 石川の湾に 沈むのか
(あきのひは いしかわのわんに しずむのか)
15044 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


日本海 真っ赤に燃えて 秋陽行く
(にほんかい まっかにもえて あきひゆく)
15045 【季語】 秋陽 【季節】 三秋


陽は沈み ビデオに泪の 秋の旅
(ひはしずみ びでおになみだの あきのたび)
15046 【季語】 秋 【季節】 三秋



【巻末】

いちらくや 我は天下の 自遊人
(いちらくや われはてんかの じゆうじん)
15047 【季語】 * 【季節】 *




やっと、終わりました。
2日間、雨の予報を破り、
見学・ハイキングは、快晴に恵まれました。
また、立山の初冠雪にも遭遇できました。
なんと、運のいいことでしょう。
                 自遊人 千秀

秋の旅5

2012年10月13日 | 俳句

秋桜に 女郎花とは つきものか
(こすもすに おみなえしとは つきものか)
14996 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


道すがら 芒の原が 両脇に
(みちすがら すすきのはらが りょうわきに)
14997 【季語】 芒原 【季節】 三秋


すすきの穂 顔をこちらに あいさつし
(すすきのほ かおをこちらに あいさつし)
14998 【季語】 芒 【季節】 三秋


東に 秋空見えて 嫁の笑み
(ひんがしに あきぞらみえて よめのえみ)
14999 【季語】 秋空 【季節】 三秋


車内にて 秋の天気の 祈願する
(しゃないにて あきのてんきの きがんする)
15000 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋景色 曲がりくねりの 登道
(あきげしき まがりくねりの のぼるみち)
15001 【季語】 秋 【季節】 三秋


崩れ落つ 山肌の枯れ木 伐採さる
(くずれおつ やまはだのかれき ばっさいさる)
15002 【季語】 枯木 【季節】 三冬


登り行く 立山連峰 秋走る
(のぼりいく たてやまれんぽう あきはしる)
15003 【季語】 秋 【季節】 三秋


黄葉の 黄の葉の色の 鮮やかさ
(こうようの きのはのいろの あざやかさ)
15004 【季語】 黄葉 【季節】 晩秋


立山の 色はもう秋 秋なのだ
(たてやまの いろはもうあき あきなのだ)
15005 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋見せる 立山杉の 直立す
(あきみせる たてやますぎの ちょくりつす)
15006 【季語】 秋 【季節】 三秋
杉は、真っ直ぐたっていると思っていたが、
立山杉は、直立だと思った。


立山に 大きな秋を 見つけたり
(たてやまに おおきなあきを みつけたり)
15007 【季語】 秋 【季節】 三秋


道脇の 杉の大木 枯れ姿
(みちわきの すぎのたいぼく かれすがた)
15008 【季語】 枯れる 【季節】 三冬


秋姿 称名滝を 遠望す
(あきすがた しょうみょうだきを えんぼうす)
15009 【季語】 秋 【季節】 三秋
称名滝(しょうみょうだき)=富山県中新川郡立山町にある
立山連峰を源流とする滝。
称名滝は、350 mという日本一の
落差を誇る四段構成の滝である。


晩秋の 朱き色増え 尚登る
(ばんしゅうの あかきいろふえ なおのぼる)
15010 【季語】 晩秋 【季節】 晩秋


紅葉の 境の線見え 晩秋と
(こうようの さかいのせんみえ ばんしゅうと)
15011 【季語】 晩秋 【季節】 晩秋


眼下には 紅葉平の 赤く燃え
(がんかには もみじだいらの あかくもえ)
15012 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


立山の 山頂には 初冠雪
(たてやまの さんちょうには はつかんせつ)
15013 【季語】 初雪 【季節】 初冬
立山の初冠雪に出会えるとは。最高の旅。


黄に朱に 紅際立つ 立山よ
(きにあかに くれないきわだつ たてやまよ)
15014 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


連峰の 上には雨雲 秋を突く
(れんぽうの うえにはあまぐも あきをつく)
15015 【季語】 秋 【季節】 三秋


熊笹の 全盛の中 紅葉映ゆ
(くまざさの ぜんせいのなか もみじはゆ)
15016 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


雪山の 手前に湯煙 地獄谷
(ゆきやまの てまえにゆけむり じごくだに)
15017 【季語】 雪 【季節】 晩冬


地獄湯の 温泉に浸かる 秋の旅
(じごくゆの おんせんにつかる あきのたび)
15018 【季語】 秋 【季節】 三秋


湖を 前に弁当 秋旨き
(みずうみを まえにべんとう あきうまき)
15019 【季語】 秋 【季節】 三秋



秋の旅4

2012年10月13日 | 俳句

先導の ガイドの背にも 秋の陽が
(せんどうの がいどのせにも あきのひが)
14972 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


吊り橋に 風の筋有り 鳶舞う
(つりばしに かぜのすじあり とんびまう)
14973 【季語】 鳶 【季節】 三冬


秋の郷 高き階ほど 煤黒し
(あきのさと たかきかいほど すすくろし)
14974 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋の郷=白川郷合掌作りの藁屋


秋の郷 一階鎮座の 囲炉裏かな
(あきのごう いっかいちんざの いろりかな)
14975 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の郷 展示物にも 歴史あり
(あきのさと てんじぶつにも れきしあり)
14976 【季語】 秋 【季節】 三秋


藁屋根の 急なる勾配 雪下ろし
(わらやねの きゅうなるこうばい ゆきおろし)
14977 【季語】 雪下ろし 【季節】 晩冬


合掌の 手の形なり 郷の屋根
(がっしょうの てのかたちなり さとのやね)
14978 【季語】 * 【季節】 *


秋の気が 窓から覗く 白川郷
(あきのきが まどからのぞく しらかわごう)
14979 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の宵 ラーメン大盛り 大苦戦
(あきのよい らーめんおおもり だいくせん)
14980 【季語】 秋の宵 【季節】 三秋


汗かくに 汗疣の芯に 痒さ有り
(あせかくに あせものしんに かゆさあり)
14981 【季語】 汗疣 【季節】 三夏


秋の旅 心配なのは 体力と
(あきのたび しんぱいなのは たいりょくと)
14982 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋
心配なのは、体力に自信がないことでした。


嫁按摩 コブラ返りの 気を案じ
(よめあんま こぶらがえりの きをあんじ)
14983 【季語】 * 【季節】 *


明日予定 秋山ハイク 気の重し
(あすよてい あきやまはいく きのおもし)
14984 【季語】 秋山 【季節】 三秋


風呂の後 熟睡モード 秋の旅
(ふろのあと じゅくすいもーど あきのたび)
14985 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


気は軽く 足は重たく 秋の旅
(きはかるく あしはおもたく あきのたび)
14986 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


白川郷 雪積もる夜に また来たし
(しらかわごう ゆきつもるよに またきたし)
14987 【季語】 雪 【季節】 晩冬


白川郷 世界遺産に 秋思する
(しらかわごう せかいいさんに しゅうしする)
14988 【季語】 秋思 【季節】 三秋
郷の生活は、これでよいのだろうか。



二日目です。
やはり、天気の句が多いです。
目的地は、立山室堂です。

二日目も 曇り空にて 秋の旅
(ふつかめも くもりぞらにて あきのたび)
14989 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


夜半には 雨雪霰 降った由
(やはんには あめゆきあられ ふったよし)
14990 【季語】 雪 【季節】 晩冬


地獄谷 登山禁止で 極楽に
(じごくだに とざんきんしで ごくらくに)
14991 【季語】 登山 【季節】 晩夏


薄曇る 富山の市街 秋少し
(うすくもる とやまのしがい あきすこし)
14992 【季語】 秋 【季節】 三秋


富山市街 銀杏並木は 黄緑に
(とやましがい いちょうなみきは きみどりに)
14993 【季語】 銀杏 【季節】 晩秋


秋時雨 止んで彼方に 立山が
(あきしぐれ やんでかなたに たてやまが)
14994 【季語】 秋時雨 【季節】 晩秋


色を成す 秋桜畑 風に揺れ
(いろをなす こすもすばたけ かぜにゆれ)
14995 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋



秋の旅3

2012年10月13日 | 俳句

待つバスに 戻ると曇る 秋の空
(まつばすに もどるとくもる あきのそら)
14949 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


秋の陽は バス窓越しに 輝いて
(あきのひは ばすまどごしに かがやいて)
14950 【季語】 秋の陽 【季節】 三秋


秋桜の 畑の先に 芒原
(こすもすの はたけのさきに すすきはら)
14951 【季語】 芒原 【季節】 三秋


吊り橋の 下に流れる 秋の川
(つりばしの したにながれる あきのかわ)
14952 【季語】 秋の川 【季節】 三秋
吊り橋=想い出橋


吊り橋の 揺れに秋思 出会い橋
(つりばしの ゆれにしゅうし であいばし)
14953 【季語】 秋思 【季節】 三秋
秋思=秋に感じるものさびしい思い。


用水路 流れも早き 秋の水
(ようすいろ ながれもはやき あきのみず)
14954 【季語】 秋の水 【季節】 三秋


展望台 登れば流る 秋の汗
(てんぼうだい のぼればりゅうる あきのあせ)
14955 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋桜の 畑中にある 案山子展
(こすもすの はたなかにある かかしてん)
14956 【季語】 案山子 【季節】 三秋


記念にと 案山子の中に 嫁混じる
(きねんにと かかしのなかに よめまじる)
14957 【季語】 案山子 【季節】 三秋


バスの窓 椋鳥の糞 一二滴
(ばすのまど むくどりのふん いちにてき)
14958 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


秋思せり シートベルトの 解き忘れ
(しゅうしせり しーとべるとの ときわすれ)
14959 【季語】 秋思 【季節】 三秋


ミンチカツ 秋の飛騨牛に 舌鼓
(みんちかつ あきのひだうしに したつづみ)
14960 【季語】 秋 【季節】 三秋
白川郷バス駐車場の飛騨牛のミンチカツ美味でした。


ミンチカツ ホクホクとして 秋の味
(みんちかつ ほくほくとして あきのあじ)
14961 【季語】 秋 【季節】 三秋


濁酒の アイスクリームに 秋に酔い
(どぶろくの あいすくりーむに あきによい)
14962 【季語】 秋 【季節】 三秋


店頭で アイス食べれば 客の増え
(てんとうで あいすたべれば きゃくのふえ)
14963 【季語】 アイスクリーム 【季節】 三夏


蓮池の 先に秋桜畑 芒原
(はすいけの さきにこすもす すすきはら)
14964 【季語】 芒原 【季節】 三秋


郷の秋 階数にみる 貧富の差
(さとのあき かいすうにみる ひんぷのさ)
14965 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋風の 通り抜く筋 藁屋にも
(あきかぜの とおりぬくすじ わらやにも)
14966 【季語】 秋風 【季節】 三秋


期待ほど 紅葉少なく 秋遅し
(きたいほど こうようすくなく あきおそし)
14967 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


せせらぎの 緩みし所 秋の鯉
(せせらぎの ゆるみしところ あきのこい)
14968 【季語】 秋の鯉 【季節】 三秋


ため池に 群がり泳ぐ 秋の鯉
(ためいけに むらがりおよぐ あきのこい)
14969 【季語】 秋の鯉 【季節】 三秋


秋水車 耳を澄ませば モーター音
(あきすいしゃ みみをすませば もーたーおん)
14970 【季語】 秋 【季節】 三秋


興覚めや 郷を二分する 秋思道
(きょうざめや さとをにぶする しゅうしみち)
14971 【季語】 秋思 【季節】 三秋



秋の旅2

2012年10月13日 | 俳句

旅の順番に、掲載している。
まだ、行きのバスの中で、流れる景色を創句。
太陽、雲の句が多い。
天気予報では、両日、雨が降るらしかったが、、、。


美濃関の 店の名忘れ 秋旱
(みのせきの みせのなわすれ あきひでり)
14927 【季語】 秋旱 【季節】 三秋


目覚めれば 天気晴朗 秋日和
(めざめれば てんきせいろう あきびより)
14928 【季語】 秋日和 【季節】 三秋


うすもみじ ちらほら見えて 白川郷へ
(うすもみじ ちらほらみえて しらかわへ)
14929 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


幾つもの トンネル抜けて 秋の色
(いくつもの とんねるぬけて あきのいろ)
14930 【季語】 秋 【季節】 三秋


刻々と 深まり行きし うすもみじ
(こくこくと ふかまりゆきし うすもみじ)
14931 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


身を寄せて 曼珠沙華の 崖に咲く
(みをよせて まんじゅしゃげの がけにさく)
14932 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


秋の山 古城の見えし 下呂の町
(あきのやま こじょうのみえし げろのまち)
14933 【季語】 秋 【季節】 三秋


眼下には 曲がりくねりし 秋の川
(がんかには まがりくねりし あきのかわ)
14934 【季語】 秋 【季節】 三秋


遠き山 色淡くなりて 霧に消ゆ
(とおきやま いろあわくなりて きりにきゆ)
14935 【季語】 霧 【季節】 三秋


陽を受けて 緑浮き立つ 秋の山
(ひをうけて みどりうきたつ あきのやま)
14936 【季語】 秋 【季節】 三秋


三角錐 直立不動の 秋の杉
(さんかくすい ちょくりつふどうの あきのすぎ)
14937 【季語】 秋 【季節】 三秋


芒穂に 混じりて咲きし 女郎花
(すすきほに まじりてざきし おみなえし)
14938 【季語】 女郎花 【季節】 初秋


芒原 ちらほら見えし 紅葉よ
(すすきはら ちらほらみえし もみじばよ)
14939 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
もみじば


山肌の 紅葉の朱の きつくなり
(やまはだの もみじのあかの きつくなり)
14940 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


紅葉も 木々の先ほど 朱く燃え
(もみじばも きぎのさきほど あかくもえ)
14941 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


右左 晴れと曇りの 秋の空
(みぎひだり はれとくもりの あきのそら)
14942 【季語】 秋 【季節】 三秋


山肌は 黄色く朱く 秋風情
(やまはだは きいろくあかく あきふぜい)
14943 【季語】 秋 【季節】 三秋


黄葉も トンネル口は 朱み増し
(こうようも とんねるぐちは あかみまし)
14944 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


秋の昼 飛騨トンネルの 由来聞く
(あきのひる とびたとんねるの ゆらいきく)
14945 【季語】 秋の昼 【季節】 三秋


白川郷 トンネル出ると 薄原
(しらかわごう とんねるでると すすきはら)
14946 【季語】 薄原 【季節】 三秋


白川郷 薄も尖り 背の高く
(しらかわごう すすきもとがり せのたかく)
14947 【季語】 薄 【季節】 三秋


白川郷 着けば陽が差す 秋天の気
(しらかわごう つけばひがさす しゅうてんのき)
14948 【季語】 秋天 【季節】 三秋



やっと、白川郷へ着きました。