俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

1月31日

2021年01月31日 | 三選俳句暦






冬鴎啼く 港がなぜか 恋しくて
かもめなく みなとがなぜか こいしくて
0088 2006/1/31 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


尻捲り 生きし人生 冬怒濤
けつまくり いきしじんせい ふゆどとう
19099 2018/1/31 【季語】 冬 【季節】 三冬


歳古れば 赤手空拳 冬の虹
としふれば せきしゅくうけん ふゆのにじ
20682 2020/1/31 【季語】 冬の虹 【季節】 三冬
「赤手空拳」=「誰の力も借りずに、自分だけの力での物事に向かっていく」という意味。


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1月30日

2021年01月30日 | 三選俳句暦





世の果てか 暖冬異変 ここかしこ
よのはてか だんとういへん ここかしこ
2334 2007/1/30 【季語】 暖冬 【季節】 三冬


浮寝鳥 同心円の 波閑か
うきねどり どうしんえんの なみしずか
17115 2015/1/30 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


手水鉢 濡れた柄杓や 寒の水
ちょうずばち ぬれたひしゃくや かんのみず
19075 2018/1/30 【季語】 寒の水 【季節】 晩冬



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1月29日

2021年01月29日 | 三選俳句暦





浮き沈む 心の乱れ 春隣
うきしずむ こころのみだれ はるどなり
17095 2015/1/29 【季語】 春隣 【季節】 晩冬


軒借りて 九死に一生 氷柱落つ
のきかりて きゅうしにいっしょう つららおつ
18093 2017/1/29 【季語】 氷柱 【季節】 晩冬


窓の露 拭けば遙かに 冬銀河
まどのつゆ ふけばはるかに ふゆぎんが
19047 2018/1/29 【季語】 冬銀河 【季節】 三冬



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1月28日

2021年01月28日 | 三選俳句暦





遊ぶ雪 怒る雪皆 白い雪
あそぶゆき おこるゆきみな しろいゆき
19031 2018/1/28 【季語】 雪 【季節】 晩冬


自転すりゃ 空気も回る 冬天気
じてんすりゃ くうきもまわる ふゆてんき
19037 2018/1/28 【季語】 冬 【季節】 三冬


加齢には 泪の雫 冴ゆるかな
かれいには なみだのしずく さゆるかな
20117 2019/1/28 【季語】 冴ゆる 【季節】 三冬



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1月27日

2021年01月27日 | 三選俳句暦





山茶花は 土に花びら 敷き並べ
さざんかは つちにはなびら しきならべ
2295 2007/1/27 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


歳時記の 墨の汚れや 霜の夜
さいじきの すみのよごれや しものよる
8792 2008/1/27 【季語】 霜 【季節】 三冬


ふるさとに 東風吹け早く 梅よ咲け
ふるさとに こちふけはやく うめよさけ
19026 2018/1/27 【季語】 梅 【季節】 初春



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1月26日

2021年01月26日 | 三選俳句暦





この温さ とても冬とは 思えなん
このぬくさ とてもふゆとは おもえなん
2294 2007/1/26 【季語】 冬 【季節】 三冬


恋しきは おでんの屋台 宵の酔い
こいしきは おでんのやたい よいのよい
11531 2010/1/26 【季語】 おでん 【季節】 三冬


冬薔薇 一輪ほどに 物を言い
ふゆそうび いちりんほどに ものをいい
11536 2010/1/26 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬



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1月25日

2021年01月25日 | 三選俳句暦





木守柿 枝の隙間に 青い空
こもりがき えだのすきまに あおいそら
8781 2008/1/25 【季語】 木守柿 【季節】 三冬


躓きは 老いの兆しや 春を待つ
つまづきは おいのきざしや はるをまつ
11528 2010/1/25 【季語】 春を待つ 【季節】 仲冬


ちらほらと 梅の便りの 一二輪
ちらほらと うめのたよりの いちにりん
20114 2019/1/25 【季語】 梅 【季節】 初春



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1月24日

2021年01月24日 | 三選俳句暦





我が過去は 波乱万丈 日脚伸ぶ
わがかこは はらんばんじょう ひあしのぶ
5468 2007/1/24 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬


狭くとも 三和土に庭の 寒五軒長屋
せまくとも たたきににわの かんながや
18990 2018/1/24 【季語】 寒 【季節】 晩冬
三和土=「敲き土(たたきつち)」の略で、
赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗って敲き固めた素材。
3種類の材料を混ぜ合わせることから「三和土」と書く。
土間の床に使われる。
私の生まれた炭鉱街は土塀の五軒長屋。
玄関が三和土で、裏庭があり、六畳二間に七人で暮らしていた。


悴みて 散歩の一歩 踏み出せず
かじかみて さんぽのいっぽ ふみだせず
20657 2020/1/24 【季語】 悴む 【季節】 晩冬



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1月23日

2021年01月23日 | 三選俳句暦




蝋梅や 花屋の軒先 匂い立ち
ろうばいや はなやののきさき においたち
5463 2007/1/23 【季語】 蝋梅 【季節】 晩冬


尻餅の オメガのマーク 雪の道
しりもちの おめがのまーく ゆきのみち
11519 2010/1/23 【季語】 雪 【季節】 晩冬
オメガ=Ω

日脚伸び 年金通知 開けぬまま
ひあしのび ねんきんつうち あけぬまま
20656 2020/1/23 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬



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1月22日

2021年01月22日 | 三選俳句暦





寒ければ 寒さを友に 冬半ば
さむければ さむさをともに ふゆなかば
2270 2007/1/22 【季語】 冬半ば 【季節】 仲冬


探梅や 夢の列車の 西へ行く
たんばいや ゆめのれっしゃの にしへゆく
11513 2010/1/22 【季語】 探梅 【季節】 晩冬
西へ=福岡太宰府天満宮

長き夜や 古びり増えし 長電話
ながきよや ふるびりふえし ながでんわ
18973 2018/1/22 【季語】 長き夜 【季節】 三秋



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1月21日

2021年01月21日 | 俳句


亀いない 鯉は冬眠 子等話す
かめいない こいはとうみん こらはなす
21137 2021/1/21 【季語】 冬眠 【季節】 三冬
散歩で出会った子供達の話。

冬鴨か 全身黒羽 大鷭か
ふゆかもか ぜんしんこくう おおばんか
21138 2021/1/21 【季語】 霜焼け 【季節】 晩冬
散歩で全身黒羽の鳥に出交わした。
調べたところ、大鷭(おおばん)であった。
参照=http://www.ax.sakura.ne.jp/~hy4477/link/zukan/tori/ooban.htm


しもやけや あかぎれの指 昔事
しもやけや あかぎれのゆび むかしごと
21139 2021/1/21 【季語】 霜焼け 【季節】 晩冬


短日や 人間の重さ 増えゆけり
たんじつや にんげんのおもさ ふえゆけり
21140 2021/1/21 【季語】 短日 【季節】 三冬


寒土用 対岸の人 足早く
かんどよう たいがんのひと あしはやく
21141 2021/1/21 【季語】 寒土用 【季節】 晩冬


鍋料理 冬玉葱の 甘さかな
なべりょうり ふゆたまねぎの あまさかな
21142 2021/1/21 【季語】 冬 【季節】 三冬


孤独死の 恐怖に目覚む コロナの夜
こどくしの きょうふにめざむ ころなのよ
21143 2021/1/21 【季語】 ー 【季節】 ー


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1月21日 冬の旅 (2016/1/16創句)

2021年01月21日 | 三選俳句暦

今日の三撰俳句は、先に発表しましたが、
その選定過程で、ブログ立ち上げ一週間後の
俳句が懐かしくて、新鮮なものを感じました。
再度紹介します。
ここでは、自分の人生を「冬の旅」と捉えています。
ご笑納下さい。



冬の旅 異なもの奇なもの 粋なもの
ふゆのたび いなものきなもの いきなもの
0046 2006/1/21 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬


冬の旅 人生一楽 酒一生
ふゆのたび じんせいいちらく さけいっしょう
0047 2006/1/21 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬


冬の旅 紡ぎ続けし 赤い糸
ふゆのたび つむぎつづけし あかいいと
0048 2006/1/21 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬



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1月21日 可惜夜(あたらよ)

2021年01月21日 | 三選俳句暦



天からの 迎え来るよな 日向ぼこ
てんからの むかえくるよな ひなたぼこ
18960 2018/1/21 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬


可惜夜や やること過多の 冬一日
あたらよや やることかたの ふゆひとひ
18962 2018/1/21 【季語】 冬 【季節】 三冬
可惜夜(あたらよ)=明けるのが惜しいほど素晴らしい夜

臘梅や 透きし花弁 素心あり
ろうばいや すきしはなびら そしんあり
18965 2018/1/21 【季語】 臘梅 【季節】 晩冬
素心(そしん)=偽りのない心。飾らない言葉。


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1月20日

2021年01月20日 | 三選俳句暦





冬鏡 若さを問えば 無言なり
ふゆかがみ わかさをとえば むごんなり
2259 2007/1/20 【季語】 冬鏡 【季節】 三冬


金の波 銀の波寄す 枯芒
きんのなみ ぎんのなみよす かれすすき
8715 2008/1/20 【季語】 枯芒 【季節】 三冬


枯山や 草あれど木無き ボタの山
かれやまや くさあれどきなき ぼたのやま
18949 2018/1/20 【季語】 枯山 【季節】 三冬



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1月19日

2021年01月19日 | 三選俳句暦





味酒の 奈良の三輪山 夕時雨
うまさけの ならのみわやま ゆうしぐれ
8706 2008/1/19 【季語】 夕時雨 【季節】 初冬


歳時記と 老眼鏡と 丹前と
さいじきと ろうがんきょうと たんぜんと
20637 2020/1/19 【季語】 丹前 【季節】 三冬


流れ来る 枯葉の筏 堰を越ゆ
ながれくる かれはのいかだ せきをこゆ
20645 2020/1/19 【季語】 枯葉 【季節】 三冬



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