俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

百千鳥

2007年03月22日 | 俳句

『春暁や 朝日を浴びて 気の満つる』
(しゅんぎょうや あさひをあびて きのみつる)

『見上げれば 梢の先に 鴉の巣』
(みあげれば こずえのさきに からすのす)

『近頃は 飛び散り行かぬ 百千鳥』
(ちかごろは とびちりゆかぬ ももちどり)

『百千鳥 餌はあげずも 元気良し』
(ももちどり えさはあげずも げんきよし)

『誰が為か 青竹で垣 繕いぬ』
(だれがためか あおたけでかき つくろいぬ)

『彼岸なり 鶯餅から 桜餅』
(ひがんなり うぐいすもちから さくらもち)

『畑打つや 何を植えるか 何咲くか』
(はたうつや なにをうえるか なにさくか)

『軒燕 遠慮しいしい 巣を作り』
(のきつばめ えんりょしいしい すをつくり)

『花の種 嫁は密かに 蒔きにけり』
(はなのたね よめはひそかに まきにけり)

『せせらぎに 影を作りて 蝌蚪探す』
(せせらぎに かげをつくりて かとさがす)

『木々の間に 囀り聞くも 聞き分けで』
(きぎのまに さえずりきくも ききわけで)

『ともしびや 君の心に 花一華』
(ともしびや きみのこころに はないっか)

『初花や 小学校の 門に咲く』
(はつはなや しょうがっこうの もんにさく)

『妹の春 泣いてもいいよ 笑っても』
(いものはる ないてもいいよ わらっても)

『蝋梅の 枯れ咲き乱れ 名残惜し』
(ろうばいの かれさきみだれ なごりおし)

『誰が見る 枝垂桜や 塀の外』
(だれがみる しだれざくらや へいのそと)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 菜の花 | トップ | 春の戀 »

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事