俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花蕾

2010年03月18日 | 俳句

春霞 淡路の島の 遠霞
(はるがすみ あわじのしまの とおがすみ)
11985 【季語】 春 【季節】 三春


囀りや 運が頼りの 写真撮り
(さえずりや うんがたよりの しゃしんとり)
11986 【季語】 囀り 【季節】 三春


天平の 甍の下で 囀れり
(てんぴょうの いらかのしたで さえずれり)
11987 【季語】 囀り 【季節】 三春


暖かさ 二日と保たず 雨も降り
(あたたかさ ふつかともたず あめもふり)
11988 【季語】 暖か 【季節】 三春


暖かや 思考の先に 睡魔あり
(あたたかや しこうのさきに すいまあり)
11989 【季語】 暖か 【季節】 三春


暖かや 足を伸ばせば 豆が生え
(あたたかや あしをのばせば まめがはえ)
11990 【季語】 暖か 【季節】 三春


過ぎゆきし 思いで故に 冴え返る
(すぎゆきし おもいでゆえに さえかえる)
11991 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


此岸での 悲願もなくて 彼岸入り
(しがんでの ひがんもなくて ひがんいり)
11992 【季語】 彼岸 【季節】 仲春


豆の花 忘れ去られし 純朴さ
(まめのはな わすれさられし じゅんぼくさ)
11993 【季語】 豆の花 【季節】 晩春


降る雨に 香り抑えて 沈丁花
(ふるあめに かおりおさえて じんちょうげ)
11994 【季語】 沈丁花 【季節】 仲春


陣取りの 諍い絶えぬ 春の鳥
(じんとりの いさかいたえぬ はるのとり)
11995 【季語】 春の鳥 【季節】 三春


花蕾 校庭の奥 契沖碑
(はなつぼみ こうていのおく けいちゅうひ)
11996 【季語】 花 【季節】 晩春


花つぼみ 明日になれば 明日こそ
(はなつぼみ あしたになれば あしたこそ)
11997 【季語】 花 【季節】 晩春


桜似の アーモンドの花 もう花見
(さくらにの あーもんどのはな もうはなみ)
11998 【季語】 花見 【季節】 晩春


蘖や 老木に見る 再起の芽
(ひこばえや ろうぼくにみる さいきのめ)
11999 【季語】 蘖 【季節】 晩春
蘖(ひこばえ)=木の切り株から出る若芽、孫(ひこ)生えに由来


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