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'19 私的 大相撲夏場所回顧

2019-05-27 | スポーツ

 千秋楽にはトランプ大統領の来場もあった夏場所は、平幕の朝乃山が12勝3敗で優勝して幕を閉じました。白鵬はやはり先場所の故障が癒えず休場。更に期待の新大関の故障からの休場もあった上に、勝負の判定を巡る不可解な軍配もあってスッキリしない結末を迎えた。また、栃ノ心は大関陥落直後の場所での10勝を果たして大関復帰を果たした。

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 栃ノ心は大関の陥落直後の場所だったので、10勝がどうしても必要でした。先場所負け越したなんて嘘みたいな全盛期の相撲で9勝1敗。あと1勝までは順調もいいところだった。10勝どころか優勝も狙えそうなところから、プレッシャーなのか膝の痛みの再発からか相撲が急に受け身になって連敗。

 そこで13日目に問題の朝乃山戦があった。一方的に押し込まれた栃ノ心。土俵際でするりと体を交わしてつき落としの勝ち…だったのですが、審議の末に差し違えで朝乃山の勝ちに。TVの画面では明らかに栃ノ心のかかとは浮いている様に見えていたのですが、一番近くにいた審判の親方の目には「土にかかとがすれていたと見えた」ので朝乃山の勝ちに変更されたとのこと。あくまでVTRは参考なので親方の判定が優先なのが決まりではある。でも、これでは「審議」ってなんなんだろうかと思うしかありません。

 千秋楽のトランプ大統領の来場もあり、どうしても日本人力士に勝たせなければならないのではないかと、うがった見方をしてしまいそうです。外国人力士が審議では大抵外国人力士に不利にされると思ってしまっているのも、こういう審議が繰り返されているのだから仕方がない。

 結果的には、その翌日に立ち合いの変化で栃ノ心が10勝して丸く収まったものの、相手の鶴竜もやりにくかっただろう。八百長とまでは敢えて言いませんが、鶴竜が空気を読んだように感じてしまいました。

 貴景勝はやや苦手にしている御嶽海戦で、慣れぬ四つ相撲で勝ったもののひざを故障して休場。1日休んで強行再出場したものの、足が前に出ずはたかれて負けたことで再休場。故障個所が膝だけに無理はしないほうがいい。

 逸ノ城は先場所14勝1敗の好成績も5勝止まりに。立ち合いに厳しく来られたことでひるんで負けたのと、故障で4日間休場するなど体調面も不十分だったようです。それでも、再出場してからは3勝1敗だっただけに来場所は楽しみ。

 鶴竜はさすがの優勝争いも、苦手の割と小兵押し相撲に取りこぼして11勝。横綱ではあるが常に負ける可能性を感じてしまいます。でも、昔の横綱ってそんな感じだったんですけどね。千代の富士以降かな、そういう風潮って。

 朝乃山の優勝は、個人的にはあの栃ノ心戦もあったが、上位力士とあまり当たっていないので印象がないのです。結果として優勝を決めた14日目の豪栄道戦も、相手の四つ十分から何故か大関が攻めずに逆転負けという、私のもやもやを増やすだけのものだった。来場所以降の活躍で、優勝が実力だったのかが分かるだろう。

 十両では、安美錦が6勝2敗からまさかの負け越し。まあ、7勝8敗ならよしとしましょう。 臥牙丸は9勝で来場所は安全圏まで番付を上げそうだ。

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 ここ1~2年は、上位の力士が故障や加齢で力を出せなくなってきているのと、若手力士の成長に相撲自体の攻めやスピードの進歩で大きく変わってきています。これからも、ある程度は今場所の様な波乱の場所があることでしょう。

 個人的にはそういう相撲は少し寂しい気がしています。

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