郵便料金が値上げされることが、事実上決まった。手紙が110円に、はがきが85円となる。消費税上げに伴う、自動的な価格改定ではない値上げは30年ぶりだという。
この郵便事業、民営化されたときに継続することが条件なので、世間の状況がどう変わろうとも続けなければならない。だが、民営化当時とは状況も変わってスマホの普及もあってそもそも郵便自体の利用が激減している。現状では、請求書とか市役所等の行政関係からの郵便以外にはほぼ郵便物を受け取ることもない。あの年賀状でさえ急激に減り続けているぐらいなのだ。
その上に、過疎化もあって地方での郵便配達の体制維持にも無駄に金が掛かる。全国均一の郵便体制の維持は民営化された企業には厳しいものに違いない。宅配業者のメール便も大変だ。
そんな郵便の値上げがようやく認可されそうだ。政治的な理由で30年もの間値上げできなかったのだろうが、正直に言わせてもらえれば遅すぎた値上げではないだろうか。というよりも、もはや郵便事業そのものの意義について議論する時ではないかとも思う。メール便でいいのではないか。地域別料金でもいいのではないか。もはや、そういう議論に入るべき時なのではないでしょうか。