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最後ぐらいは自分で決めた

2018-10-07 | スポーツ

 巨人の高橋由伸監督が、公式戦を2試合残した段階で今季限りでの監督退任を発表しました。まだ、公式戦を残しクライマックスシリーズへの出場の可能性もかなり高い段階での発表は、これまでの巨人の監督交代を考えるとかなり奇異ですが、それだけ本人の辞任の決意が固いということも言えそうです。

 ONの解任の裏側を書いた暴露本を見ても、巨人は当初の契約期間はよほどのことがない限り満了させるそうで、実際9月に入ってもフロントからは高橋監督続投のニュースしか出ていませんでしたから、今回の辞任は本人から申し出たものでそれも慰留をはねのけたものに違いないでしょう。

 思えば、高橋由伸という人は、常に周囲の状況に縛られてしまった人生を歩まされてきた。本人はヤクルトに入団したかったが家族の事情で巨人を逆指名し、まだ本人は現役を続行したかったが諸般の事情で無理やり引退させられて監督就任。最後ぐらいは自分の意志で決められたからか、意外なほどにスッキリした表情にはこちらもホッとした。

 今年のプロ野球の振り返りは今季が全て終わってからまた書きますが、今季の巨人のここまでを振り返りたいと思います。

 今季での数字だけを見るならば、得点と失点で得点が45点も上回っているし防御率はセリーグで3点台は巨人だけだ。しかし、巨人ファンの印象を言わせていただければ、打てないし菅野とメルセデス以外は投手がボロボロという印象でしかありませんでした。

 そういう印象になってしまう原因はといえば接戦での弱さで、特に1点差での弱さでしょう。12勝23敗これがほぼ5分ならもう少し優勝争いに絡めたはずだ。その1点差負けの内、広島に6敗でヤクルトに5敗ですからファンのストレスが溜まったのも当然。

 その接戦の弱さの1番の原因は、中継ぎ抑えの崩壊でこれには結局最後まで苦しめられた。カミネロが不調で姿を消した6月あたりから1点差負けが急激に増えて接戦勝利が減った。そこに輪をかけて7月にはマシソンが故障で今季絶望となるともう安定した継投の立て直しはできなかった。9月に入って、8回裏1点リードのチャンスの場面で、投手に代打を出せなかったのをみて中継ぎ崩壊でまともな采配がふるえなくなっている現状を実感した。

 残った澤村はコントロールに難があり投げてみないと分からない。上原は球威不足で強力打線には通じない。後半多用したアダメスは威圧感も無く出れば失点の繰り返し。先発要員として獲ったはずの野上を早々に見切っての中継ぎ降格や、不足している先発陣から仕方なく山口俊を抑えに回さなければならないのは、もはや打つ手なしの証拠だ。

 菅野が今季8完封と40年ぶりの快記録を達成しましたが、普通なら球数や点差から考えて継投すべきところを中継ぎ陣に信頼できる投手がいないので投げ続けたという面もあったろう。今年大リーグでも最多勝となったマイコラスの穴は大きかったが、それを埋めたのはFA選手ではなくメルセデスやヤングマンであった。そのヤングマン迄が骨折で戦線離脱はついていないの一言。

 もちろん、この継投崩壊には監督の不可解な采配も多すぎた。継投が遅く無駄に失点を重ねて試合を壊したのが何試合あったろうか。そして、素人ファンの私が見ても、この場面でこの投手はないだろうという起用が多すぎた。ピンチで三振が欲しい所で軟投派のピッチャーを出してみたりと訳が分からなかった。

 結論から言えば、彼に監督は向いていなかったという事なのでは。粘ったり立て直したりという事が苦手にみえました。その遠因の一つが、本人が望んでいなかった監督への就任にあったのかもしれません。

 苦痛になってしまっていたであろう監督から離れて、解説で饒舌な彼を見られるのを楽しみに待ちたいですね。まだ今季は残っていますが…。

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