いよいよ、あす日曜日(2015/03/01)
「2015年4月から始まる将棋名人戦で羽生名人に挑戦する人」が決まります。
現在のところの成績は、日本将棋連盟によれば次(自作)の通りです。
すでに今までの8戦全敗(8敗)の阿久津8段の降級が決まっていますが、残り1人の降級者、そして肝心の名人への挑戦者が、まだ決まっておらず、明日の最終戦で決まるのです。当人にとっては厄介で鬱陶しい対局ですが、われわれ外野席からみると大変おもしろい展開になっています。
名人挑戦者
6勝2敗の行方(なめかた)と久保が有力とはいえ、渡辺と広瀬を含めた4人による優勝(挑戦者)決定戦の可能性もあります。この場合、パラマス式のトーナメントを採用するとのこと。
このパラマス式とは、必ずしも公平とは言えないものの順位上位を優先するもので、たとえばこの将棋の場合10人程度のA級順位戦のみ、プロ野球のリーグ優勝決定戦(6球団のうち上位3チームで優勝を決める)などに見られます。下位同士が対戦し勝者が次の上の順位と対戦するので、最上位者は1回の対戦で済むため有利とされています。
関係する人数(球団数)が多い場合は、部分的にこのパラマス式を取り入れた変則トーナメント(上位のみ敗者復活など)を採用する場合もあるようです。
降級者〔決定済みの阿久津のほかに、あと1人〕
3勝5敗の1森内と6三浦が最有力候補とはいえ、最終の対局結果で下位2名が自動的に降級となるため、可能性があるのは、1森内(対行方)、6三浦(対広瀬)、8郷田(対阿久津)の3名でしょうか。
昨年度名人位にあり羽生に名人を奪取された1位の森内が、今年久しぶりにA級で戦ったのですが絶不調で、場合によってB1への降級かも、というのは驚きです。もしも森内の降級が決まれば、B1級には森内・谷川・丸山の元名人(そのうち森内と谷川は5期以上名人位を得た永世名人)の3人が所属することとなり、熾烈な戦いであると同時に、時代が変ったのか、と感慨深くなります。まだ分りませんが。