グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

セミファイナルツアー

2021年08月10日 | ツアー
8月5日は、火口のセミの出現がピークを迎えたツアーでした。

この日のお客様は若い二人の女性。
お一人はとても目が良くて、草むらの中の虫を、次々に見つけてくれました。

歩き始めてまもなく、こんな草地の中に、超保護色のバッタ発見。

どこにいるか分かるでしょうか?

ここに、いま〜す!


登山中には、こんなシーンも見つけて、教えてくれました。

ナニモノカの亡骸を抱え込んで食べているオオヒラタシデムシの幼虫と、成虫ON成虫! そして、その上に乗るハエ。
小さい生き物ながら、迫力を感じるシーンでした。

お客様は、神社の鳥居に止まっているアブラゼミの掴み取り(?)に挑戦。

「セミ相撲だ〜」とのこと☺️


セミを指に止まらせ、飛んでいけるようにしましたが、

セミは飛ぶ気がサラサラないのか、しばらく指に乗ったまま、景色を眺めていました(?)

火口一周コースを歩き始めたら、前回のツアーより、かなりセミが増えていました。
トイレの床には…

キャ〜! いったい何でここに、セミの死体がこんなに転がっているのでしょうか?
かなり衝撃的な風景でしたが、実は驚くのは、まだ早かったのです!

歩き始めたら、杭という杭に、たくさんのセミが止まっていました。

1本の杭に8匹、なんていうのは序の口で

9匹

9匹

17匹!(ロープのも入れて)


あまりにすごくて、めちゃくちゃいっぱい写真を撮りました(笑)

横位置。

ヤッホ〜(笑)

つかみ放題(?)

帽子のブローチにし放題(?)笑。


とこのように、火口の西側にはたくさんのアブラゼミが杭に止まっていましたが、

火口の東側では生きているセミが激減し、足元にいっぱい死んだセミが転がっていました!!

「今年のセミのピークは今日かな?」と考えながら歩きました。
(セミは、ほとんど鳴いていませんでした)

そして、この日の裏砂漠。

先日の夜中の大雨で地面が削れ、下に埋れていたものが表面に出てきていました。

平らだったところに、こんな段差ができ、地面の下の火山灰とマグマのしぶき(スコリア)がシマシマを作ってつもっているのが見えました。


その層を見ながら「セミも、この地層の中に入るのかな?」とお客様。

足元のセミの死骸を見ながら、「そうかも?」と思いました。
形としては残らなくても、たくさんのセミたちが活動していた「今日」という日は、地層の中に刻まれていますよね、きっと☺️

「死骸を入れると、歩いた範囲に1000匹はいたのでは?」と、お客様と話しながら歩きました☺️
で、この日のツアーの題名は「セミファイナルツアー❤️」に決定しました(笑)

(かな)
コメント
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