グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

コジュケイ

2011年04月30日 | 
以前から撮りたい撮りたいと思っていたコジュケイを、今日やっとまともに撮ることができました。
うれしいです。

車で走っていて鳴き声が聴こえてきたところが丁度広場になっていたので車を停めて待ってみました。
うまくすると鳴いていた藪の中から出てくるかもしれません。

読書しながら待つことしばし。
目の端に動くものが。
おぉ!
予想通り出てきたー。
でもちょっと遠いなぁ~・・・

少し車で近付くことにしました。
車に乗っていると案外平気なんです。
結構近くまで行くことができます。


出てきたのは



2羽のコジュケイ。
ペアだと思います。
とっても仲良しで、オス(と思われるほう)がメス(と思われるほう)になにか食べ物をプレゼントしている場面も見られました。







どんどんこっちに歩いて来ます!
手前にいるほうがメスだと思われます。
こんなにじっくり見たのは初めてかも。
とっても綺麗ですね。








むむ・・・
なんだかとってもかわいいじゃない!!
コジュケイってこんなにかわいいんだー、と驚きました。

子供のころから鳴き声はもちろんその姿もよく見かけていました。
狩猟鳥として日本に持ち込まれた帰化鳥で中国東南部が原産です。
鳴き声は「ちょっと来い、ちょっと来い」と聞きなしされたりします。
ほかに「ピャー!ピャー!」とか「ゴッ、ゴッ」「グルル~」とかちょっと鳥らしくない声も出します。

林道や原っぱを歩いていて突然足元から飛び立たられると死ぬほどびっくりします。
過去に何度死にそうになったことか・・・
ギリギリまで隠れていたいんでしょうね。
やめて欲しいです。






後を歩いていたオス(と思われる)が「もう戻ろうよ」と言ったようでメス(と思われる)は素直に従います。
エライ!




そして2羽は藪の中へ。

コジュケイを驚かすことなく写真を撮れたことに大変満足しています。



もうしばらくすれば子連れのコジュケイをあちこちで見かけることでしょう。
去年孵化したばかりのヒナを見つけたことがあります。
虫みたいにちっちゃくってそりゃあもうかわいかったです。
ピヨピヨ鳴いて親鳥を探す姿は、今思い出しても激しく萌えますね。




本日のオマケ


オオルリ、来てます!




今日の鳥(声のみを含む)
ウミウ、ヒメウ、シノリガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、ツツドリ(?)、アマツバメ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、シロハラ、ウグイス、セッカ、オオヨシキリ、イイジマムシクイ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

                 がんま
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かしわ餅を食べながら

2011年04月29日 | 歴史・文化
頂き物の「かしわもち」を食べようとして、
ふと、手が止まりました。

(いつもブログのネタ探しを楽しんでます:笑)

大島では普通のことも、他の所では違うことがあるものです。
これは、ここならではのこと、かも?

カシワ(柏)の葉に包んであるから、「柏餅」で問題ない?!

見出しの写真は、もちの部分が暗くなってしまいましたが、
大島の場合、ヨモギの葉の「草もち」が包んであるのでした。



来週5月5日、端午の節句と言えば、かしわ餅ですね。

柏の葉で包んだ草もちの中身は、粒あんです。
もうひとつの方も、同じでした。

白い餅にあんを入れたものと
甘い白味噌入りの2色が選択できる地域もあると思います(笑)

地域というより和菓子店の個性でしょうか?
最近はコンビニとか?

大島では、この時期だけは柏の葉で包んだものがありますが、
普段は、あん入りの草もちをサルトリイバラの葉で包んで、
「かしゃんば」とか「かしゃんばもち」と呼ばれています。



やわらかくて美味しそうなヨモギです。
子どもの頃は、草もちを伯母たちによく作ってもらいました。

小さく丸めてつぶしたものや、
手のひらで握って茹でただけのものなどを、
黄な粉をつけて食べるのでした。

映画『男はつらいよ』で、
寅さんが帰る柴又の「とらや」は、よもぎ団子が名物でした。
江戸川の土手にはヨモギが多かったのでしょうね。

沖縄では、泡盛(あわもり:島の焼酎)にヨモギの葉をつけて、
口当たりの良い「ふーちーば・じゅーしー」を呑みすぎてしまいました(汗)

アブサンという強い酒の香味料にヨモギが使われているそうですが、
日本のヨモギと同じものなのかどうか・・・?



明るい場所にも、
フキ畑のように半日陰の場所↑にも生えています。

以前、旅の情報誌で「あしたば」として
ヨモギの写真が載っていたことがありました。
新芽が美味しそうなのは、似ているかも?

山地や野原、道端などでも普通に見られる多年草で、
地下茎を伸ばして増えていきます。花期は秋。
葉の裏面の綿毛からお灸に使う「もぐさ」が作られます。



葉の形が分かりやすいようにフラッシュで撮ってみました。

昨日は、東日本大震災で亡くなられた仏教徒の方々の七七日法要
(四十九日)でした。ご冥福をお祈り致します。

また、この26日は、チェルノブイリ原発事故から25年とのことでした。
ロシア語の「チェルノブイリ」とは、
ニガヨモギ(苦よもぎ)という植物だそうです。

新約聖書 ヨハネの黙示録 第8章にこんな一節が。

第3の天使がラッパを吹き鳴らした。
すると、たいまつのように燃えている大きな星が、
空から落ちてきた。そしてそれは、川の3分の1と
その水源との上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」と言い、
水の3分の1が「苦よもぎ」のように苦くなった。
水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。


福島の原発事故が一日も早く収束しますように。

(なるせ)



♪今日の音楽♪

「おおチェルノブイリよ」作詞・作曲:内田ボブ
演奏:ローリング・ドラゴン
アルバム『ローリング・ドラゴン』(1988)
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愛宕山で不思議に思ったこと。

2011年04月28日 | 火山・ジオパーク
今日は愛宕山に登って来ました。

風速10m以上の大島らしい強風が、山の木々の枝を揺らしていました。
ゴーっという風の音と、木々のきしむ音、ユサユサ動く頭上の風景。

木が折れてこちらに倒れてくるのではないかという考えが、チラっと脳裏をよぎるような動き方でした(^_^;)

「10m以上ある巨体を支えて強風に耐える木って、よほどしっかり根を張っているのだろうな~。」
なんて考えながら歩いていたせいか、急に根の張り方が気になってきました。

10m以上の高さがありそうなスダジイの木。

何だか柔らかそうな土壌に根を伸ばしていますが…?

穴も一杯あいているけど「何?」と思って触れてみたら、ポロポロ崩れました。

火山灰です!一見堅そうに見えますが灰なので、とても柔らかです。

周囲に根の残骸のようなものがこびりついている穴もありました。
中に入っていた根が腐って、穴だけ残ったのでしょうか?
枯れ枝を入れて調べたら、50cmぐらい奥行きがありました。

…ということは、小さい穴も木の根が腐って無くなった跡でしょうか?
それとも人間の仕業??

火山灰の層はかなり厚く、幹回り3m以上、樹高18mぐらいありそうなタブの木も
砂の中に根を突っ込んで、巨体を支えています。

火山灰なら柔らかくて根を伸ばすには簡単そうですが、よくこんな場所で巨体を支えていられますよね。

火山灰はかなり厚く降り積もったらしく、階段のわきには雨が削ったこんな模様もできていました。

びっしりコケに覆われている部分と、黒い火山灰がむき出しになっている部分がありますから、
かなり崩れやすく、何度も再生されているのでしょう。

でも、まだ再生後間もないような黒い部分にもコケが生えはじめていて、植物の生命力には、
毎度のことながら感心します。


愛宕山は、地質図ではおよそ3500年前の噴火で、スコリアが降り積もってできた山とされています。

車道に面した愛宕山の壁には、溶岩のしぶきが降り積もってできた山の内部がむき出しになっていて、
この山が噴出した溶岩で出来ていることを実感させてくれます。


車道沿いに落ちている火山礫はとても軽く、空気を一杯含んでいます。

きっと地下のマグマが、かなり激しく泡立って地上に吹きあがったのでしょうね。

では、あの巨木を支えていた厚い火山灰は、一体いつ、降り積もったのでしょう?
愛宕山の噴火で出てきたのでしょうか?

それとも愛宕山が誕生した後、三原山から火山灰がたくさん降り注いだ時期があったのでしょうか?
こんど詳しく調べてみなければ…。

最近、土壌の状態が気にかかるようになってから、野外を歩くのがますます楽しくなりました。
目の前の風景の奥に刻まれてきた歴史を、土壌の様子から想像して楽しむ“癖”が
身についてきたようです。

その分頭の中の「?」は、増え続ける一方ですが(笑)。

さて、散歩の終わりに、黙々と歩いているマイマイカブリに出会いました。

森の中で、餌になるカタツムリでも探していたのでしょうか?

愛宕山の誕生のころまでさかのぼって、思いを巡らした後だけに、
目の前のマイマイカブリもただの虫ではなくて、地球の誕生から今までずっと続いてきた
壮大な物語の中の登場人物(?)のような気がして、思わす写真を撮りました。

しかし、私の思いなど知る由もないマイマイカブリ君、
進路を阻まれて、かなり文句を言いたそうな感じでした。

ね?こっちをにらんでいるでしょう?(笑)

(カナ)
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春の若葉と紅葉と。

2011年04月27日 | 植物
冬の間、葉を落としていた落葉樹に、春に新しい葉が伸びてくる様は
見ていて楽しくなる大好きな風景です。

でも実は、一年中緑の葉をつけている常緑樹だって、この時期、
瑞々しい葉をグングン伸ばしているのですよね。

車道沿いに見られるマサキの若葉。

まさに“フレッシュグリーン”という言葉がピッタリきます。

葉っぱが様々な形に変化するカクレミノも、枝先に若々しい葉を伸ばしています。

普段肉厚で、濃い緑の葉を持つ、どちらかと言うと地味なイメージの常緑樹たちですが
若葉は薄くて柔らかくて、触ると簡単に破れそうです。

そういう若葉は、暖かくなって活動を開始した虫達にとっても食べやすいようで…
食べられて原形をとどめなくなっているものもあります。

せっかく葉を伸ばしたのに…なかなか厳しい現実ですね(^_^;)。

新旧交代のために、古い葉をどんどん落としている常緑樹もあります。

この葉っぱの持ち主は…確か以前の日記にも載せたテイカカズラ。

もう使わなくなった葉を紅葉させて、順番に落としていきます。

春の紅葉です!

高い杉の木に巻きついて、光を求めて這いあがるテイカカズラ。
木の真下に立つと、黄色やオレンジ色が散りばめられた緑色のスカイツリーを
見上げているような気分が味わえます!


…ちょっと、大げさ?(笑)
でも、本当に見応えありますよ~。

さて、春の紅葉を堪能した後、「そういえば、テイカカズラの若葉はどんなだろう?」と
気になって探してみました。

「やっぱり薄くて簡単に破れそうな葉っぱなんだろうか?」
…しかし、そんな若葉はどこにも見つかりませんでした。

テイカカズラは、かなり小さいうちから肉厚で、丈夫そうな葉を伸ばしていたのです。

このサイズでも、かなり堅い手触りでしたが…

もう少し大きくなると、大人並みの立派な厚さを持った、堅い葉になっていました。

テイカカズラは何故、小さいうちからこんなに頑丈な葉を持つ必要があるのでしょう?

蔓を伸ばして、新天地を開拓するために丈夫でなければならないのでしょうか?
それとも長い蔓の先まで水分を吸い上がるのは大変で、小さいうちから
水分を貯め込める肉厚の葉を持つ必要があるのでしょうか?

今日も新たな「?」が、私の頭の中の「?BOX」の中に収納されました。
そのうち、箱があふれて、ふたが閉まらなくなりそうです(笑)。

(カナ)

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今日の山歩き

2011年04月26日 | 今日の大島
今日は、雑誌“エココロ”のスタッフの方たち3名と一緒に、温泉ホテル~裏砂漠~樹海を歩きました。

歩けば歩いただけ春を楽しめる、散歩には快適な季節です。

この時期の楽しみ、シロダモの若葉のフワフワの手触りを楽しんだり


足元の小さなヒメハギの花をのぞき込んだり


頭上のカエデの葉を見上げたり…と、あちこち寄り道しながらゆっくり歩きました。
葉を広げ始めたイタヤカエデの、この複雑な色使いをご覧ください。

葉が何重にも重なっている部分は黒、重なりが少ない部分は空の光が透けて、
薄い緑やオレンジに見えます。
日本画の画家がこの景色を見たら、さぞかし絵心を刺激されることでしょう(^。^)

溶岩の下の、頼りなげなハチジョウイタドリの芽生えについて話しながら歩いていたら、
なぜか突然足元に、緑色の小さな芽生えがたくさん見つかりました!

まるで、話しの内容に合わせて突然現れたかのような、絶妙なタイミングでした(^^)v

裏砂漠では、みんなで黒い大地の上に大の字になって、空を見上げました。
頭を動かすたびに下のスコリアがジャリジャリと軽快な音を立て、とっても心地良いです(^^)v

360度見渡しても、私達だけしかいない広い空間。
これぞ大島の山歩きの醍醐味ですよね~(^^)v

帰り道、不思議な光景に出会いました。
なんと、蟻がハチジョウイタドリのタネを重そうに持ち上げて、運んでいたのです。

「???」

蟻がエライオソームのついたタネを運ぶことは先週の日記で紹介したばかりですが、
ハチジョウイタドリのタネには何もついていないはず…。

イタドリのタネには立派な3枚の翼があって、風にのって遠くに飛んでいけるので、
蟻に運んでもらう必要などなさそうですし…。

「この蟻、どうするんだろう?」
少し後を追ってみたら、結局蟻はこのタネを捨ててしまいました。

最後までは見届けられませんでしたが、餌となるものが少ない溶岩流の上に生きる蟻は
イタドリのタネをかじってみたりするのでしょうか?

もしそんなふうに食べ物の好みを変えることができたら、蟻は1年中食べ物に
困らないはずです。

「そんなバカな。」と思いつつも「そんなこともあるかもしれない。」と言う気もして、
またまた「?」が増えちゃいました(笑)

樹海の薄暗い森の中では、オオバヤシャブシの幹からたくさんの若葉が生えていました!

オオバヤシャブシは荒れ地にいち早く入り込み、グングン成長する強い木だけれど、
光の少ない環境では生きるのが苦手で、次の世代は育ちにくいはず…なのですが…
私の常識をくつがえす元気ぶりにビックリしました!

全てのものに例外があって、教科書通りにはいかないところが面白いです。
こういう小さな発見があるところがフィールドを歩く醍醐味ですよね!

さて、明日はどこを歩こうかな~(^^)v

(カナ)
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ナガサキアゲハ

2011年04月25日 | 
生まれました!
いつだか(11月ごろ)庭の自称レモンにいたナガサキアゲハの幼虫は見ごと変身していました。我が家で羽化したナガサキアゲハは初めてです。
ナガサキアゲハは年々北上してきている蝶です。うちのレモンにも数年前から見かけるようになりました。(たぶん大島にはもっともっと前から来ていたと思います)

横の姿もかわいいでしょ?

庭につつじは今が盛りナガサキアゲハにとってもよく映えています。
あまり羽ばたかないで飛んでいました。

5齢虫から蛹になって5カ月ぐらいじっと越冬していたナガサキアゲハですが、私が拉致しなければ外で蛹になるはずですが、真冬には凍ることは無いのでしょうか?冬にとんでいる蛾は自分の体液は凍らないよう不凍液の様なものになっているそうですが、ナガサキアゲハはそのような構造?なのでしょうか?それとも、暖かくなったので北上できるようになったのでしょうか? 
これから元気に飛びまわってくれるとよいですね。朝は風かあまりなかったのに風が強くなってしまい心配が絶えない母?です。ふふふ



きのうは、久しぶりの歩く会。強風で少しさむかった!桜の花も盛りは過ぎていたが道にこぼれた桜の花びらは見ごと。



少し残った花.地面は花びらの絨毯


後どのぐらいしたら食べごろでしょう?(花より団子)  (しま)
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打ち上げ花火?

2011年04月24日 | 植物
先週、山で見た景色です。

まるで夜空に輝く打ち上げ花火のようで、思わず写真を撮りました。

一つだけピックアップしても、充分花火っぽい!

…それともイソギンチャクっぽい?

何とも華やかな芽吹きですが…正体は誰でしょう?
葉っぱの縁が波打っているので、どうやらイタヤカエデのようです。

こちらはまだ葉を開く前。

たくさんの葉がギュッと詰まっています。

4日後、もう一度打ち上げ花火を見たくて、同じ場所に行ってみました。

でも、もう同じ景色は見られませんでした。
葉は少し幅広になり、緑色になっていました。

もう立派な若いカエデの葉です。

わずか数日の差なのに、植物の成長は本当に早いです。
もうほとんどの木が、葉を広げはじめていました。

そういえば昨年、モミジやカエデの仲間は1年分の葉を蕾の中に準備し、
春になると数日で、全ての葉を開くと教えてもらったのでした。

散り方も咲き方も潔い、カエデの仲間たち。

長い冬の準備期間が終わって、これから目いっぱい葉を広げ太陽の光を受け止めて
栄養分を作り出し、自分の体を大きくしていきます。

今からしばらくの間、枝いっぱいに新緑の葉を広げた見事な姿を楽しむことができるでしょう。

元気になりたい方はぜひこの時期に山へ行って、爽やかな緑を見上げてみてください~(^。^)

(カナ)


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またまたヒレンジャク

2011年04月23日 | 
今週初め、ネットで埼玉にヒレンジャクがいるとの情報を見つけて「いいなぁー、まだヒレンジャクいるんだー」とうらやましがっておりましたところ、なんと一昨日ここ伊豆大島にも群れているのを発見いたしました!

写真は一昨日と昨日のものです。


全部で17羽います。
朝陽の中で整列!
この電線のすぐ前にあるオオシマザクラにキヅタが絡み付いていて、そのキヅタの実を食べているのでした。
どうやらカイヅカイブキの実は食べ尽くしたようです(笑 2月19日のブログ参照)





キヅタの実もよく熟したものを選んで食べています。





「どれどれ・・・このへんのはうまそうだな」




「あらよっと~」


思わず撫でたくなるようなアタマじゃないですか!?


「丸飲みするぜ!」


「もいっちょ~」


食べている時間はほんの1~2分ですぐに近くの電線に戻ります。
また食べに行くまで30~40分の休憩がありました。
休憩中はしきりに鳴き交わしていてそれはそれは賑やかでした。
鈴を振るような「チリリ~」という可憐な声が頭上から降ってきます。



また、

羽繕いをしたり・・・


小首をかしげてみたり・・・
ニンゲン(私ですけど)を虜にするすべをしっかりと身につけているようです。


似たような写真ばかりですが(汗)もしかしたら次の冬にはまったく会えないかもしれないので。








ヒレンジャクの美しい姿と鳴き声を思う存分堪能できて大満足でした。





今日の鳥(声のみを含む)
ウミウ、カルガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、チュウサギ、イソシギ、トビ、オオタカまたはハイタカ、コジュケイ、キジ、キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、ヒレンジャク、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

                    がんま

コメント (2)
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ニワトコの場合

2011年04月22日 | 植物
春の真っ盛りで、様々な花が楽しませてくれます。

裏庭の日当たりの良い場所で、1週間ほど前から
黄色がかった白い小さな花をたくさん咲かせているのは、
ニワトコです。

林の縁や林道の脇などでも咲いているのを時々見かける
・・・比較的ありふれた木です(ごめん)

前にも、夏に赤や黄に色付いた実を紹介させて頂いたことがあったような?
・・・記憶がアイマイ。(苦笑)



数多くの花が、房状にたくさんの実をつけると、
小鳥たちがやって来て好んで食べ、
種子を散布します。



こちら↑は、林床に生えていた若いニワトコです。
小鳥たちが蒔いた種子から出た実生の若木です。

ニワトコは樹高5~6メートルになる落葉樹(夏緑樹)なのですが、
林の中の日陰では、いつまでも草のような若木の姿をしていて、
大きくなりません。

近くのアシタバや、ウラシマソウと比べると
サイズがよく分かると思います。



冬は地上部が枯れますが、地中の根は生きていて、
春になると、こうして↑芽を出します。

そして、例えば台風で近くの木が倒れて、
林の一部が明るくなったりすることがあります。
何年も草のような姿で忍んでいたニワトコに
日光が当たると急速に成長し、
茎が木質化して幹になります。


この列島、東北、特に「HUKUSIMA」に
世界からのスッポットライトが当たっています。
光を浴びて、木になって花を咲かせるニワトコに
夢を託したいです。



【おまけの1枚】


先週、登場してもらった
「個体識別」のモリアオガエルがいました。
翌朝16日確認できました。

(なるせ)
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幸せな気分

2011年04月21日 | 火山・ジオパーク
自然の中を歩いていると、初めて見る景色や生き物に出会うことがあって
そんな時はちょっとドキドキしたり、ワクワクしたりして、幸せな気分を味わえます。

つい最近も、そんな幸せな瞬間がありました(^^)v

まずは樹海の中で。

普段ツアーだと、決められたコース上をゆっくり歩くのですが、
この日は少し、コースを外れて探索してみました。

とても天気が良い日で、樹海の中には木漏れ日が差し込んでいました。

木の影と太陽の光が、まるで影絵のように黒い溶岩の上に模様を描き出し
ユラユラと揺れていました。

普段通るコースのすぐ下にも、溝が伸びていました。

「おお!こんなに何本も溝が走っていたんだ!」
一面の溶岩流が割れていくつにも分かれたのでしょうか?

溶岩の塊の間を縫って、また別の景色を探します。

まるで、火山が作った迷路のようです。

ちょっとした溶岩トンネル?


ここも流れてきた溶岩が割れて、2本の溝を造ったようです。

森の随所に当時の溶岩の流れを連想させる景色が点在していて、234年前にはここが、
草1本生えていない真黒な溶岩流に覆われていたのだということを、リアルに感じさせてくれます。

今回の発見で、ますます樹海が好きになった感じです(笑)。

さて、2つ目のワクワク~。

1週間前の日記で報告したミヤマシキミの木そばで雌の花に出会いました。
先週、「雌の花を見つけたいな」と思っていたので、それが実現してとても嬉しかったです(^^)v

雄の花は満開で、ますます美しくなっていました。

きっと雄の花が盛りを迎えるタイミングに合わせて、雌が咲き始めたのでしょう。
1mぐらい離れた所にひっそりと花をつけていました。

雄に比べるとずいぶん地味な小さな花です。

左が雄、右が雌です。

黄色い花粉を一杯つけた雄しべを目いっぱい伸ばしている雄の花に比べ…


雌の花の雄しべは、あるのかないのかわからないほど、小さいですね。

代わりに真ん中の雌しべの先端が、丸みを帯びて4つにくぼんでいて、何だか可愛いです(^。^)

一生懸命咲いているので、きっと見事受粉に成功して、冬には美しい真っ赤な実を実らせることでしょう。

冬になったらまたこの場所を訪れて、美しい赤い実を見ながら、幸せな気分に浸りたいな~と、
ひそかに計画中です。

(カナ)
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