グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

近所のお散歩・その1

2020年05月31日 | 植物
一昨日、店から散歩に出てみると…

マテバシイの若葉のモコモコと白い雲のモコモコ、なんだか面白くてしばし見とれ…


海岸まで出たら、これまたスバラシイ眺め!

スポットライトが何本も海に注いでいました。

そして雲には、ハート型の切れ目が現れました!

え?…ハートに見えません??(^_^;)

風車のようなテイカカズラの可愛い花が目の前に垂れさがり…


イチジクの仲間の「イヌビワ」の実もピンク色に色付いていました😊


ミツバアケビが作った、見事な知恵の輪にカンシンしたり…


この時期の島を彩るニオイウツギ旬の美しさに惚れ惚れしたり😊


子孫を残すために懸命なカメムシたちにも出会いました。

写真を撮っていたら、この状態のまま仲良く葉の裏へ移動していました(笑)

面白かったのは、このシーンです。

バッタリ出会ったアリとバッタの赤ちゃんが、しばらく固まったままでにらめっこ。
お互いに初めての出会いで、ビックリしたのかもしれませんね😊

(かな)
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クビキリギス

2020年05月30日 | 
今月5日の撮影です。

一目でクビキリギスだとわかりました。
成虫で越冬するので夏がくる前にこんな立派な個体に出会えます。

顔立ちが面白いです。



キリッとして見えます。

ちょっと触ったら飛びました。


あ、メスだったんですね。

産卵管が透けて見えます。
クビキリギスって変な名前の由来は噛み付いているのを無理に離そうとすると首がもげるから・・・とありました。
そういう場面にならないようにしないと。

がんま
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ケ・セラ・セラ ♬ ・・・

2020年05月29日 | 植物


いきなりこんな画像から始まり「なんだ?」と思われる方がいらっしゃるかも知れませんね。

この画像の中から”何か”を見付けた方は凄いです。 
ゴミにしか見えないかも知れませんが、トンネルの左上に白いモノが写っています。

空を見上げると・・・


周囲を見渡すとここにも・・・


先程の雲の写真を拡大してみると・・・

もう分かりましたね。

昔から正体不明”謎の物体”とされている”ケサランパサラン”


50年程前、初めてこの名前を耳にした時から探し続けていた物をついに捕まえました。(笑)

正体は、空港周辺に繁茂している”チガヤ”の冠毛。



真横にたなびく”WIND SOCK"・・・滑走路周辺にも沢山生えています。

こんな道路脇にも・・・


此処は、まさに”チガヤ畑”


周辺の草花にも沢山の冠毛が絡みついています。



風に乗って舞い上がり遠く旅するものも有れば・・・

近くで落ち着き、やがて仲間と暮らし始めるもの・・・


”ケサランパサラン”面白い名前ですね。語源は諸説ある様ですが
私は、スペイン語の”Que Sera Sera”だと思っています。
訳すと 「なるようになる」 歌で有りましたね。(ペギーさんが歌った”ケ・セラ・セラ”)
誰にでも訪れる悩み多き時代、よく口すさんでいました。

チガヤの冠毛(種子)も風次第・・・ 「なるようになるさ・・・」

他人事では有りませんが
今は大変な状況に置かれている方が沢山いらっしゃると思います。
時に真剣に思い詰める事が有るかも知れませんが
”なるようになるさ・・・”と考えて
気持ちを楽にするのも良いかも知れませんね。
決して諦めの”なるようになるさ”では無く。 夢と希望を持って!  By GIBA












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咲くもの散るもの

2020年05月28日 | 植物
今日、1ヶ月ぶりに裏砂漠まで歩いてきました。

すでに新緑の季節は終わり、元気な夏色(に近づいた)の緑が眩しいほどでした。


「ジオロックガーデン」の溶岩たちも、緑の海に浮かんでいるかのよう…


裏砂漠には緑のスポットが点在し…


なんと、こんなストライプ模様も見られました!

これ「6年前の台風で崩れた斜面に年々イタドリが這い上がっているの図」なのですが、青と緑が効いてますよねぇ…❤️

今日は、咲き始めたばかりの初々しい花たちに、何度も立ち止まりました。

地面すれすれに咲いていたアズマノイバラの花や…


溶岩地帯に成長中のニオイウツギの花。


うっすらピンクなのが、なんとも可愛いかったです😁


1cmもないような小さなマユミの花は、虫たちに大人気で…

小さな虫が、いっぱい集まっていました。

溶岩地帯に、まだ咲き残っていたオオシマツツジ。

溶岩の上に散った花も、華やかで美しかったです😁

植物たちが次々に開花し、次々に散っていくと、地面の様子もどんどん変化します。

今日目立ったのは、ハチジョウイヌツゲの黄色い葉っぱ。


まるで黄色のジュウタンを、敷き詰めたかのようでした。

ハチジョウイヌツゲは1年中、濃い緑の葉をつけていますが、若葉が伸びるこの時期に古い葉を落とします。

枝先の黄緑色の若葉とは別に、枝の下の方に黄色い葉っぱが付いているのがわかるでしょうか?

ひっそり若返りを図るイヌツゲたち(笑)

木漏れ日に照らされる黄色の小さな落葉たち。

華やかな花が咲く景色も素敵ですが、落ち葉が作る風景も「キレイだなぁ」と思うのでした😁

(かな)
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オオヨツボシゴミムシ(たぶん)

2020年05月27日 | 
一昨日見つけました。

水に落ちていたのを救った(掬った?)ので始めはこんなカットです。

そのあと地面に戻して撮影。

ちろり。
なんかかわいい。





こんな目立つゴミムシ(と言っても自然の中では溶け込んでいますね)、調べればすぐに名前がわかると思っていたのですが。
・・・結構難航しました。
キノコゴミムシやコキノコゴミムシが紛らわしかったです。



撮影を続けていると落ち葉の下に潜っていきました。
達者でな。

がんま
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かお・その2

2020年05月26日 | 植物
荒涼とした火山地形の中でも、森の中でも、民家側の歩道でも、海岸でも、ふと感じる誰かの視線…そこにはジッと、こちらを見つめてる“顔”があります。

このブログでも時々登場している風景の中の“顔”
簡単に見つかりそうだけれど、意識して探すとあまり見つからないものです。

顔に出会うたびに写真に撮らずにはいられない私…。
少しずつ写真が溜まってきたので紹介しますね😊

まずは森で藪漕ぎしていた時に出会った顔。

いますよね〜こういう顔の人!…?

樹海の地面で気づいた顔

宇宙人?

これは今日の近所の散策で。

葉っぱは顔作りやすいですよね?
(緑色の口は私の創作です)

この葉っぱを見つけたので、そのあと、どれだけ顔が見つかるか、海岸へ探しに行きました。

歩き始めてすぐに出会いましたよ。

ちょっと口裂け…^^;

これはこれは温厚そうな…

でも、ムンクの叫びの一歩手前って感じもしますね(笑)

おや〜

大きな顔が「あ〜ん」って言っています!

沖を行く船に乗っている人達は、陸にこんな顔があるなどと考えもしないことでしょう(笑)

ぶくぶく泡だったマグマが冷え固まってできた海岸の石たちは、もともと穴がいっぱいなのに、さらに波で削られたり塩の結晶が剥がれたりして凹凸だらけ…顔がいっぱい見つかります。

海岸の溶岩でみんなで顔探したら、もっとたくさん見つかるでしょうね。
そんな遊びも面白いかも😁💕

(かな)

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藪の中で

2020年05月25日 | 今日の大島

外出自粛、を無視して では無いのですがソロ歩き(先週もでしたね)

今日は道を歩こうと思ったのですが やはり山の中をごそごそしてしまいました

家近くの山道へ蜘蛛の巣とお友達になって、上の道近くになると時々車の音が聞こえたり

こんなゴミが放置されたりしてびっくり(道から山下にぽ~んと投げ落とした)

 

壁に当たりました。3メートルぐらい上は道

3メートルぐらいの壁、上がる自信はありません『お~いだれか~!』なんて言わない。言っても車だから無理でしょう。(横に移動して上がれるところを捜しまた)

 

上から下を見てみる。ここも3メートルぐらいあるかな?(私が出てきたところとは違います)

 手前が足元草は3メートルぐらい下です

 

大体この辺りにたどり着きました

結構登って来ましたね

 

てくてく歩いて 次に入ったやぶの中には

 

足元は水が干上がった所(幻の池ではありません)

落ちた卵も有りました

 

ちょっと触って見たりして 思ったより硬め(アワアワかと思っていたから)で綿あめを半分ぐらいに固めた感じかな

ガエルの卵塊ですが、親の良い声はあちらこちらから聞こえているのですがその姿が有りません。

足元の

この隙間にこもっている様です。姿が見たい~!

また雨が降ったらこの足元にも水が溜まって木の上の卵たちも泳げるようになるのでしょうか?でもまた水が無くなって・・・カエルになるのは中々大変なことなのですね

日本のある所では貴重種であるモリアオガエルですが大島では人の手によって入ってきた外来種ですが島の暮らしは如何でしょうか?(しま)

 

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スミレの「!」と「?」

2020年05月24日 | 植物
先日、店の近くの沢沿いの道を散歩していたら、花が終わった後のスミレが目にとまりました。


近づいて良く観察すると、種子が残っているもの、飛んだ後のもの、これから開くと思われるものなど様々でしたが…


鞘の中に種子がビッシリ詰まっていたスミレが、たくさんありました。

種子の周りを1匹のアリが、ウロウロしていました。

この光景に「エライオソーム」という言葉が、頭に浮かびました。

エライオソームは、スミレの植物の種子に付着している白い部分で、種子をアリに運んでもらうために進化したもの。脂肪酸、アミノ酸、糖からなる化学物質を含んでいる…と言われてます。

それが欲しくてやってきたのでしょうか?
…でもアリは種子を持ち去ることはできず、ただ周囲を歩きまわるだけでした。

翌日も再び、同じ場所で観察!

自然の状態では、鞘が縮み両側からぎゅーっと押されると種子が弾けて飛び出す仕組みのようですが、指でつまんでも同じことが起き…

種子がパチン!と弾けて飛んでいきました。

目を皿のようにして地面を探すと、1mmぐらいの小さな種子がいくつも見つかりました。

確かに白いもの(エライオソーム)がついています。

そして何匹ものアリたちが、この白い部分をくわえて薄茶色の種子を運んでいました!

(アリは左から右に移動中です)

スミレたちはこうやって、鞘を弾けさせて飛ばした種子を、アリによってさらに遠くへ運んでもらっているようです。

スミレ、やるなぁ!

ところでスミレの種子は、弾けると数m飛ぶそうです。
「見てみたいね」という話になり、店に実験場ができました(笑)

店にシーツを広げ、中央に種子がいっぱいついてる実を置いたところ…


30分後にはもうシーツの端まで種子が飛んでいました!

(柳場が指差してるのが種子です)

鞘が縮まり、押されてポンポン飛び出る種子たち。

種子を飛ばす瞬間をビデオに撮ろうと柳場がチャレンジしましたが、一瞬で弾けるらしく「1秒間に15コマの絵の中に映らないほど速い!」と驚いていました。

では島で一番よく見かけるシチトウスミレも、こんな風になるのでしょうか?
近くを探してみました。

❤️の形をした葉っぱがよく目立つシチトウスミレ。
パッと見ただけでは種子は見えてきませんが…

葉をかき分けると、陰に隠れている種子が見つかりました。

最初に観察したスミレ(アツバスミレの可能性あり)と比べると…


種子の数も少ないし、全体に小さい感じです。


シチトウスミレは花はそれなりに目立つのに、種子は何故こんなに控えめなのでしょうか?

数が多いから、あまり分布を広げなくても良いのかな…??

山でも近所でも歩くたびに「!」や「??」が増える毎日です😁

(かな)
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ヒバリさえずる

2020年05月23日 | 
伊豆大島には越冬にやっては来るものの数は少なくまったく出会えない年もあるヒバリですが。
一昨日ナント、牧場でさえずっているのを発見しました。

始めは地上にいました。



このちょっと前に鳴いていたのです。

見ていると空に舞い上がりさえずり始めました。





・・・こんなんですが(汗)
このあと見失ってしまいました。
旅の途中の気まぐれでしょうか。
観察を続けます。

がんま
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バラと言っても薔薇じゃない!

2020年05月22日 | 植物
2月末に購入した車、一度も出番が無いままこんな事に・・・

“朝顔や〇〇〇・・・”の句を思い浮かべてしまいました。
会社の敷地に置いた車に絡んでいるのは“サルトリイバラ”(別名サンキライ)
山でもよく見掛ける蔓植物です。

肉厚で表面はツルツル。 それにしても大きな葉ですね。


ちなみに5月4日、嶋田さんがこの葉の利用法を紹介しています。
ご覧になっていない方はこちらからどうぞ・・・

山を案内する際植物の話もよく出ますが、茨城や九州等でも餅を包むそうです。

春になるとこんな可愛い花を付けます。



花が終わると、雌の株にはこんな実が・・・ この蔓は高さ5メートル程伸びていました。


秋になると・・・緑の実が赤く艶々になります。


実の付いた蔓はいい値段で取引され、こんなシーンに出会う事も。


島内でも、リースに使われているのをよく見掛けます。

常連さんが利用している宿の入り口にも飾られていました。 オシャレですね。

この赤い実、乾燥したものはパリパリですが、熟したてのモノは食べられます。
果肉は殆ど有りませんが、“青リンゴ”の風味が爽やかでした。

実の付いた蔓を“サンキライ”と呼ぶのですが、以前その名の由来を聞きました。
昔、山で遭難した人がこの実を食べて飢えを凌ぎ
無事生還したので付けられたとの事・・・“山帰来”と書くそうです。

イバラと名が付くだけあって、本来鋭い棘を持った植物なのですが・・・
島に入ってきてから棘が退化(進化?)して無くなっているものが多いです。

植物も、周囲の環境に合わせ時間を掛けて変化していくのですね。

ちなみに“サルトリイバラ”の名前は、こんな事から付いた様です。

えっ!何か・・・? (笑)

ガイドの時に使っている画像ですが、仕掛ける際、自分も絡まってしまいました。
しかもそこの株には棘がいっぱい! 痛い思い出が詰まった写真です。 By GIBA

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