グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

“顔”がっ!!

2021年01月31日 | 今日の大島
風も弱く空は青空!という絶好の撮影日和だった今日、柳場と裏砂漠に行ってきました。

温泉ホテル横の坂を降ったら…

満開の椿が我々を迎えてくれました😊


仕事で使うための写真を撮りつつ、裏砂漠の「背骨(のような火山弾)」まで歩きました。


足元には、いろいろな形の穴の開いた石が、たくさん転がっています。

そして穴が3つ並んでいると、だいたいナニモノカの“顔”に見えてきます。

今日も柳場が、この石を見て「顔にしか見えない」と言いだしました。

え?
そう??

私には“顔”に見えなかったので、口に草をくわえさせてもらいました。

ふむふむ、なるほど〜!

で、ここから“顔探し”が始まりました(笑)

笑顔がカワイイ癒やし系。


ちょっとカエル系。


サルが「あ〜ん」と言っている系。


酔っ払い系。


絶叫系。

などなど、それなりのものは見つかるのですが、「これはスゴイ!!」と2人とも絶賛する顔には出会えませんでした(笑)

“顔”探しを終え帰ろうとした時、こんどは”マッターホルンそっくりの岩”を見つけたので、三原山と一緒に写真を撮りました。

そうしたら、なぜかマッターホルンを持ち上げる手に「顔」が!💦
なんじゃ、こりゃ〜??

歩き終わって車で移動していたら、道路脇のアオキがツヤツヤの真っ赤な実を実らせているのが目に入りました。

あまりに綺麗だったので、車を止めて見に行きました。

「真っ赤も良いけれど、緑色の実が色づき始めているのもカワイイなぁ〜」と思って写真撮影。

すると…

わ〜!!!
ダルマさんのような顔が、こちらを見ていました!

いや〜、世界は“顔”にあふれていますねぇ!!(笑)

その気になって探せば、みなさんの周りにも、ジッと見つめている“顔”があるかもしれません。
ぜひ探してみてください〜!😊

(かな)
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シロカモメ

2021年01月30日 | 
今シーズン、カモメ類が少ない中で奇跡的に出会うことができました!
一昨日のことです。



長根浜の波消しブロックにいました。
と、遠い~(涙)


セグロカモメかオオセグロカモメ幼鳥を見ています。




羽繕いをして・・・






翼を広げてくれました。
もっと近くで見たいなぁ。

がんま
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樹海一人歩き、その2・植物編

2021年01月29日 | 植物
3日前の樹海で出会った植物の中で、私が「!」や「?」と思ったものたちを紹介します。

その1
ムベの葉を下から見上げると、なかなかカッコイイことに気づきました!

空の隙間を埋めるように、丸みのある葉を広げていて、なかなか絵になります。

上から見ると周囲に溶け込んでいるのですがねぇ。

(このあたりは人によって違いがあると思うので、あくまでも私の好みです・笑)

その2
「うわ〜!なんじゃこりゃ?」と思わず声が出るほど、りっぱな「コブ」に出会いました!


樹木のコブは細菌感染などでできることが多いらしいので、これも病気かな?

😅😅😅

その3
赤い実をたくさんつけた、センリョウに出会いました!


元々の自生ではないので、人が栽培していたものの種子が鳥に運ばれてやってきたものだと思いますが、なかなか見事な実りっぷりです。

この溶岩の森で、元気に生きる力をもった植物なのですね😊

その4
溶岩の気泡をしっかり利用して、生きている植物たちに気づきました!


いい場所見つけましたねぇ〜😊


その5
キョン(小型の鹿)に食べられて数が激減しているシュスラン(真ん中に白線が入った葉っぱ)が、地面から1.5mぐらいの高さで40個体ぐらい群生しているのを見つけました!

今まで、これほど密集しているのは、見たことがなかったので驚きました。

「密」だと、それこそウィルスなどの病気が流行った時に一網打尽になる危険もあるので、植物にとってあまり望ましい生き方ではないはずです。
でも、キョン急増中の今は「そんなことは言っていられない」という感じなのでしょうか?

そして別の場所で、ツル植物のように茎を伸ばして岩を這うシュスランをよく調べたところ…


なんと茎の途中から小さな根(?)を出して、岩の隙間に体を固定していることに気がつきました!

もしや、シュスランは本格的に岩場を這い登り、キョンの食害から身を守るつもりでは…???

樹海の植物たちの小さな小さな変化が、生きるために常に変化を続ける「生命」の不思議さを、教えてくれているように感じました。

(かな)
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樹海一人歩き、その1・溶岩編

2021年01月28日 | 火山・ジオパーク
一昨日、1人で樹海を歩いてきました。

私たちが「樹海」と呼んでいる森は、240年前に三原山の裾野から流れ出し、海まで達した溶岩の上にできています。

ツアーで樹海を歩くと、遠くに面白そうな岩が見えるのですが、いつも立ち寄る時間がなく、「いつか調べに行こう」と思っていました。

森の中の地面は、ところどころに2-3mの岩があり、なだらかな凹凸になっています。
気の向くまま、足の向くままに歩いたら、ステキな岩がいっぱい見つかりました。

たとえば…
亀とトトロが向かいあっているような?風景とか❣️

右が、後ろ姿のトトロです❤️

私がずっと「マグマの飛沫が積もってできた岩(アグルチネート)」と思っていた、2.5mほどの高さの岩は…


反対側に回ってよく見たら、溶岩のしずくが滴ったような跡がありました。

ということは、この岩は溶岩が流れながら成長して、大きくなったものなのかも?

ツアーで歩くコースの中の風景も、落ち着いて撮ってみました。


通路のようになっているところは、かつて溶岩が流れていたのでしょうか?

(噴火後に地殻変動で割れた?という説もありますが)


うーん、ここは---、溶岩が流れてきて固まったところに、また溶岩が流れてきて上に乗ったのかな?

(なんとなく黒いハゼに見えるような?)

おー! なんだか細長くて尖った岩!(奥の真ん中)


近づいてよく見たら、これまたナニモノカに見えました(笑)


苔に覆われた尖った岩も、ステキでした。


いや〜、本当に面白い森です😊
ツアーでは30分で歩くコースでしたが、楽しすぎて時間を忘れて、気がついたら2時間半経っていました💦

歩き終わって調べてみたら、伊豆大島での240年前のできごとが推測できるハワイの動画が複数見つかりました。
Youtube@volcanochaserに投稿された、2010年1月31日のキラウエア火山で流れた溶岩の動画を見ると、流れている途中で何度も尖った岩ができるのがわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=DuPmFedjah8&feature=emb_logo
240年前、ここに同じような赤い溶岩が流れて、尖ったまま冷えたのでしょうか。
これ、樹海歩きの前後で、見るのも良いかも😊

そして一昨日は、溶岩の造形だけでなく、植物たちの姿にも驚くことが、いっぱいでした。
…が、このまま続けると長くなるので明日に続きます〜(また?)😊

(かな)
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ジョビ太

2021年01月27日 | 
今シーズン、年が明けてやっとジョウビタキオスを撮影することができました。
今までジョウビタキメスはよく見かけたのにオスはなかなか見つからなかったのです。

海岸沿いの道で発見。
このあと奥の藪に入ってなにやらゴソゴソしていました。
そのスキに距離を詰めて待つことしばし。


近くに出てきてくれました。




かっわいい~。

似たような写真ばかりですがこれは尾羽根が上がったバージョン。


そして正面顔。

元気で過ごして欲しいです。

がんま


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贅沢な影絵

2021年01月26日 | 火山・ジオパーク
昨日、伊豆大島ジオパークのFBページで紹介されていた地層大切断面の写真がとても綺麗だったので、見に行ってきました。
(およそ半年かかって行われたセットバック工事が、終わりに近づいたようです)

到着したのは16時で、日没の1時間ほど前でした。

前日までの雨のせいで、より茶色になった層が挟まり、少々渋めな色の昨日の地層。

まだ日没まで時間があったので、車で数分の「砂の浜」まで、海を見に行きました。

サーファーが2人波に乗っているだけの、静かな砂浜。

傾いた太陽が、白い波頭を照らすのが綺麗で、しばらく見惚れて時を過ごしました。


日没25分前に、地層に戻りました。

「ずいぶんオレンジ色になってきたなぁ」と思って眺めていたら、道路の反対側に生えている松の木の影が地層まで伸びていることに気がつきました。ってことは、もしや…?

おおお〜、やりました!

2万年分の噴火が作った地層に、自分の影が映りました。

実は以前もチャレンジしたのですが、時期と時間帯の関係で地層まで影が届かなかったのです。

ひとりだったので、さすがにバンザイはできませんでしたが(笑)、嬉しかったです❣️

やがて太陽が海に到達した時…


地層はさらに赤みを増しました!


そして太陽が海の向こうに隠れていくと…


地層もアッという間に、色を失って行きました。

削りたての美しい地層が見られる今のうちに、夕暮れ時の地層の色の変化を楽しむって、なかなか贅沢な過ごし方かもしれません。(今度は暖かいお茶を持って行こう😊)

そしていつか、壮大な地層に何人かで壮大な影絵を作って遊びたいなぁ〜などと、妄想が膨らんだ夕暮れ時でした(笑)

(かな)
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かいだん くろねこがおんねん

2021年01月25日 | 植物

波浮港は昔(838年)マグマ水蒸気爆発で出来た池がその後の地震や津波そして、人力で今の港が出来た所です。

上の道路まで標高約50メートル有り階段が2カ所 車が通る道が1カ所有ります

 

1カ所の階段(主に使われている所)

40年前はもっと歩きにくい階段でしたが、きれいになりました。しかし、何年かすると苔が生えて滑りやすく成り滑り止めの加工がされてまたまたその後滑り止めがされました(レッドカーペットを敷いたようにも見えます)次に手すりが付いて今の状態になりました

しかし、その階段は 同じ階段なのです(途中二股に分かれている)が何回数えても数が違うのです!1~2段ならまだしも5~6段も違うのです。

 な~ぜか それは歩いて確かめて見てください(同じ方向で登り・下りしてください)

                                         へへへ!

二股の一方はカーペットなしです(梅雨時は特にご注意ください)

きょうは猫 おらんかったな!(しま)

 

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サワガニ(伊豆大島の動物シリーズ12)

2021年01月24日 | 哺乳類、爬虫類、他
2年前のジオガイド養成講座の資料を、少しずつ連載している「伊豆大島の動物シリーズ」
12回目は「サワガニ」です。

まずは講師の天野氏作成の配布資料より。(一部省略しています)

「伊豆大島にはサワガニが生息している。
 アカテガニやベンケイガニなど、陸上で多くの時間をすごすカニ類も大島に生息しているが、これらのカニは産卵の時期だけは海に入り、大潮の夜に卵を海へ放つ。海ですぐに孵化した幼生は、やがて大きくなると稚ガニとなって海岸に上陸して暮らし始める。
 しかし、サワガニだけは一生のうち一度も海へ下らず、メスが腹に抱えた卵から直接稚ガニが孵化する。このような生態を持つものは、国内ではサワガニ類だけである。(本州ではサワガニ1種だが、南西諸島には十数種いる)
 海に出ることがないサワガニが、なぜ伊豆大島にいるのか、これも記録などがないためはっきりとわかっていない。しかし一度も陸続きになったことのない海洋島であるので、誰かが食用か何かのために持ち込んだ可能性が高いと思われる。もし今後、大島のサワガニのDNA分析などがなされれば、はっきりする時が来るのではないだろうかと期待している」
資料は以上です。

穴だらけの小石(スコリア)や、目の荒い火山灰に地表面を覆われ、水はけが良く、川のない伊豆大島ですが、所々に湧水がある場所があります。

そしてそういう場所のそばには、「サワガニ」が生息しています。

2018年6月。

元気にチョロチョロ動いていたので目につきました。

2020年9月。

どこにいるか、わかるでしょうか?

写真の一部を大きくしてみました。

水に浸かっているのは、外が暑いからでしょうか?

別個体。

この時も動きが素早くて、写真を撮りにくかったです。

2021年1月7日。
「冬だし、見つからないだろう」と思いつつ、足元の石をめくってみたら…


いました!

寒いからか、水のない岩の隙間に身を隠すように入り、じっとしていました。

周囲には、何者かわからない黒い小さな虫(動きが早くて捕まえないとなんだかわからない)が動き回っていたので、案外食べ物はあるのかもしれません。

もしもサワガニが人の手によって持ち込まれたものだとしても、島内のかなり離れた数カ所で生き続けているのは、不思議な気がします。

でも、サワガニに会えると、なんだかホッとします。
これからも、この小さな生き物が、命をつないでいける島でありますように。

(かな)
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ウミウ

2021年01月23日 | 
朝から雨の伊豆大島です。
今月になってからまともに降っていなかったので恵みの雨ですね。

そんな雨の中をカモメ類が増えているかと港めぐりをしましたがサッパリでした。
ウミネコ1羽の姿をチラリと見ただけです。
こんなシーズンもあるんですね。

落胆する私を慰めてくれた(?)のが弘法浜にいたウミウでした。





連続の3ショット。
残念ながら見ている間に獲物は獲れませんでした。
でも雨の中(海に潜るんだからあんま関係ないか)生きるために獲物を探す姿にいつもながら感銘を受けました。

がんま
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仲の原園地、散歩の続き。

2021年01月22日 | 植物
昨日の散歩の続きです。
15分ほど赤い石垣と遊んでから、ようやく歩き出しました💦

仲の原園地の散歩コースは、入り口から二手に分かれています。

とりあえず、右(山側)の道を行くことにしました。

少し歩くと、また二手に分かれているので、ここも右(山側)へ。

道の両側には、海岸に適した木々が植えられています。

たとえばマサキとか…


トベラなど、厚くて艶があって、潮風に強そうな葉を持つ樹木たちです。

そしてここでも、繁った木々が緑のトンネルを作っています。

でも…トンネルの出口が、“丸”ではなくて“三角”なのが、なんだか不思議な感じがしました。

これって、幹が真っ直ぐ伸びる木がほとんどだからなのでしょうか?

ちなみに、いつも歩いている裏砂漠に向かう場所の木々のトンネルはこちら。

こちらが曲がりすぎなのだとは思いますが、ずいぶん雰囲気が違いますよね。

キョロキョロしながら歩いていたら、なかなかの美女(美男子?)と目が合いました(笑)

(ガクアジサイの葉痕です)

続いて、飛び立つ直前のテイカカズラの種子を発見!


フワフワでキラキラでした💕

キ・レ・イ〜❣️

潮風に強いヤブツバキの花も、ところどころで咲いていました。

濃い緑の中の赤い色が、とても艶やかでした。

そして、ものすご〜く久しぶりに、ツルソバの花に出会いました。

三原山では見ることがない花です。

よく観察していたのは、もう10年以上前…

古い友達にあったような気がして、嬉しかったです☺️

帰りは海側の道を歩きました。

山側の道よりも、木が低くて明るいです。

青空に向かって咲き誇るような椿を発見!

暗い森の椿も素敵だけれど、青空を背景にした椿も良いですね〜☺️

ところでこの遊歩道には数カ所、海に出られる場所があります。

そこからヒョイと海側に出ると…

溶岩と青い海〜!

ってことで、最初と最後で火山を身近に感じた、30分散歩コースでした!
(あ、立ち止まりすぎるとアッという間に1時間です〜笑)

(かな)
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