散歩から探検へ~政治を動かすもの

自己認識の学・永井陽之助の政治学を支柱に、自由人による主体的浮動層の形成を目指し、政治状況の認識・評価・態度を語ります。

川崎市長選挙・福田紀彦氏が当選!~阿部市長の後継候補、秀嶋氏落選!

2013年10月27日 | 地方自治
台風一過、晴天、絶好の選挙日和、にも関わらずと云おうか、あるいは予想に違わずと言うべきか、投票率は低調で20時39分選管確定データによれば、37万3千票(32.8%)で前回(36.1%)よりも3.3%低かった。期日前投票は前回を上回る勢いで6.44%だったのだが、最終投票率は前回に及ばなかった。

有権者数は113万8千人、棄権は76万2千人にのぼったのだ。その中で、
 福田紀彦  142,672票(38.77%) 当選 無所属
 秀嶋善雄  139,814票(38.00%) 次点 自公民推薦
 君島ちか子  85,475票(23.23%)    共産推薦
福田氏が新市長に決まった。しかし、福田氏の得票数の5.5倍が意思表示をしなかった。これは今回限りではなく、前回の阿部市長の時も同じだが。

また、7行政区の選管データによれば、各候補の得票率は以下になる。
    川崎区  幸区 中原区 高津区 宮前区 多摩区 麻生区
 福田  30.6  34.3  35.3  37.9  46.8  37.9  49.1
 秀嶋  41.6  40.6  39.4  39.1  35.1  37.4  32.5
 君島  27.8  25.1  25.3  22.9  18.1  24.7  18.3

福田氏は北部、特に地元の宮前区及び麻生区で大きくリード。一方、秀嶋氏は南部で優ったが、川崎区から北部へ向かうほど福田氏との差は縮まり、北部では大きく引き離された。結局、福田氏は宮前区6千票差、麻生区1万5千票差を生かして2回目の挑戦で市長の座を射止めた。

秀嶋支持が阿部現市長支持と考えれば、阿部市長の政策が近年、臨海部の産業地区再開発及武蔵小杉の超高層ビルに代表されるコンパクトシティ構築に傾斜している。有権者の関心が集まる、保育待機児童対策の遅れ(横浜市との比較!)、中学校給食否定などが秀嶋氏には響いたと考えられる。

先の記事で『顔の見えない立候補者たち』として、「後継・組織・浪人」による川崎市長選挙候補を串刺しにして批判した。秀嶋=阿部市長「後継」、君島=共産党「組織」候補、福田=「浪人」再出馬の3名。「」としての存在感を感じさせる候補者がいないことが、今回の選挙が低調である原因だと、その時に感じたからだ。
『顔の見えない立候補者たち~「後継・組織・浪人」による川崎市長選131015』
 
その中で、前回立候補し、今回は若者を選挙活動の中心に集め、「市民市長」をアピールした福田氏がようやく、低調の中にも「」を表し、最終局面で支持を広げたように思われる。

それに引きかえ、上記の記事の中で「…まさか、投票用紙に「阿部後継」と書くわけにはいかないから…」と書いた秀嶋氏は結局、阿部市長が最終局面で直接的に応援に参加することで、尚更「阿部後継」のイメージを広げ、本人の「顔」を却って隠し立てするようなものであった。また、名前を連呼するだけでは単にうるさいだけで反感を買うことにもなる。
どこかに「慢心」があったように感じる。

      
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