散歩から探検へ~個人・住民・市民

副題を「政治を動かすもの」から「個人・住民・市民」へと変更、地域住民/世界市民として複眼的思考で政治的事象を捉える。

左翼的原理主義者による市民運動家の利用

2011年07月21日 | 国内政治
『経済学者・池田信夫氏の「…菅直人を先頭とする団塊左翼…」との誤認のなかに、左翼的原理主義に飲み込まれがちな日本の市民運動の弱さが示されている。』と昨日の記事に書いた。どのように飲み込まれるかと言えば、「左翼原理主義者による市民運動家の利用」になる。

政治は人間が人間を動かす場である。言い換えれば、お互いに利用し、利用される場である。その方法としては、
1)利益を供与する
2)暴力を含めたおどし
3)言語象徴による操作(理性的説得からイデオロギーまで)

私見によれば、市民運動家は「左翼イデオロギー」に弱い面がある。現状批判の理想主義的装いをとり、広く統一戦線を築こうとするところに「左翼イデオロギー」の特徴があるからだ。政治活動であるから、金が絡むことになる。

卑近な例として、7/21付け読売新聞で報じられている。菅直人首相の資金管理団体「草志会」(東京都武蔵野市)が政治資金規正法で禁じられている外国人から献金を受けていた問題である。
「首相の外国人献金、領収書巡り紛糾…参院予算委」
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110721-OYT1T00341.htm

一方で、7/21付け産経新聞でも報じられている。菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題である。
不適切献金問題 菅首相、一転「申し訳ない」 拉致家族の抗議受け
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110721/stt11072117410004-n1.htm

拉致被害者家族会事務局長は「(北朝鮮工作員の)辛光洙(シン・グァンス容疑者の釈放嘆願書署名)のときと一緒だ」と菅首相を指弾したと書かれている。

何が真実か、これだけではわからないが、少なくても俗にいう「脇が甘い」ことは免れないであろう。しかし、単にそれだけではなく、市民運動家・菅直人氏の政治思想のなかに、「左翼イデオロギー」を許容する何かが含まれているかもしれない。

         


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