食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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外食・レトルト食品が原因で何千万人が罹っている見えない「新型栄養失調」/食品のカラクリ・加工食品10

2015年11月17日 | 麺穀類・加工食品
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 新型栄養失調/調理品・加工食品
外食・レトルト食品が原因で何千万人が罹っている見えない「新型栄養失調」
若者・忙しい人・高齢者こそミネラルが豊富な食材を摂らないと身体を壊す

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■高齢者に人気な宅配弁当は異常なほどにミネラル不足で却って身体を蝕む
栄養失調と言えば戦後の物不足から、現在の高齢者が子供の頃にガリガリに痩せ細っていた状態です。しかしこの飽食の時代にも、「新型栄養失調」が広がっています。原因は、外食・コンビニ弁当・持ち帰り弁当・レトルト食品です。これらはボリュームが多く、カロリーも高過ぎることが問題になっているのに、なぜ多くの国民の中に新型栄養失調が広がっているのでしょうか? 新型栄養失調とは、過去の栄養失調とは異なり「ミネラル不足」のことを指します。量・質とも十分な料理でも、不足しているのが大事なミネラルなのです。

特に前述の弁当類やレトルト食品・加工食品の中には、1食分のカルシウム量が1~2歳児が必要とする基準さえ達していないものが多々あります。笑ってしまうのが、栄養も高く食品バランスが良いとされる厚労省・地下の職員食堂のメニューでも、ミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅)は、軒並み20代男性1食分の必要量の6~7割程度、カルシウムは半分でした。有望な独身官僚は昼・夜ここで食べるので、これでは国民のために良い政策が生み出せるか心配になってきました(笑)。

一方、深刻なのは、高齢者・一人暮らしの人に人気がある「宅配弁当」です。ワタミ・ニチレイを始め、スーパーやコンビニ・ファミレス系も運んでいます。ワタミは、日本最大規模の有機農業者と知られています。しかし、その「まごころ御膳」の5種のミネラル量は、極めて少ないものでした。調査(計算上、1日3食分の弁当を摂ったと仮定)によると、カルシウムは70代男性の1日必要量600mgに対し187mg、以下マグネシウム必要値270/実測値89、鉄6/1.8、亜鉛9/3.6、銅に至っては検出されませんでした。

宅配弁当は普通1日1食分なので、他の2食は別の食品を摂取、また間食もするでしょう。しかし高齢者は1日の食事は宅配弁当を主としていることから、相当なミネラル不足は否めません。ミネラルは神経系を調節する効果があり、ミネラルが少ない食事を食べ続けると躁鬱病や認知症になる恐れがあります。高齢者こそ、こうした宅配弁当に頼らないほうがいいのです。歳を取って大変ですが、栄養がある食材を使って自分で料理を作ったほうが、遥かに栄養が摂れ、張り合い(充実感)も出てくるでしょう。

■外食・レトルト食品の栄養・ビタミン・ミネラル不足は製造工程にあり
ミネラルは炭素・水素・窒素・酸素以外の元素のことであり、100種以上あります。一般的には、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅を主要ミネラルと言います。ミネラルが不足するということは、身体の潤滑油が不足している状態です。科学的に全て証明されてはいないのですが、ご存じのようにカルシウムが不足すると、イライラ感や“切れやすい”、神経過敏・動悸・鬱(うつ)、疲労感の状態が起こります。皆様は栄養素やビタミンは気にされますが、あまり注目されないミネラルこそ、不足から起こり得る事態は重大なのです。

なぜ外食やコンビニ食、レトルト食品・加工食品はミネラル不足なのか? 水洗い・水煮・冷凍時のドリップ・油揚げの製造工程が原因です。原因の最初は、「水洗い」です。O-157事件のような食中毒を起こせば、食品会社や飲食チェーンは致命的です。そのため機械的な方法で、何度も過剰に野菜や食材を水洗いします。この段階で、ほとんどのビタミンやミネラルが抜けてしまいます。2つめは、「水煮」です。レトルト食品は栄養分があると日持ちしないので、野菜や食肉は何回も水煮して、栄養分が残る湯は捨ててしまいます。そして“ミネラルの宝庫”である醤油・みりん・天然出汁は極力使わずに、化学物質の食品添加物で味付けするのです。

3つめが、「冷凍時のドリップ」です。レトルト食品の食材は、冷凍する時に水が膨張して細胞膜が破れます。その際に、細胞の中にあったミネラルが溶け出てしまうのです。最後が、「油揚げ」です。業務用も、家庭と同じようにサラダ油を使用します。サラダ油は純度が高いので、食材の中にあった栄養分やミネラルが油に溶け出てしまうのです。もちろんミネラルだけでなく、栄養分もビタミンも同様に抜けてしまうのです。このような外食・加工食品の製造工程を経た食品は、見映えは良くても栄養分全般がスカスカなのです。つまり“意図的に栄養分を抜き出している”かのような作り方をしないと、成り立たないのです。

外食・レトルト食品・加工食品に頼りがちな若者・忙しい人・高齢者は、「新型栄養失調」の可能性が高いと言えるでしょう。知らずに体調が悪くなり、医者に掛かっても原因に気付かないことが多いことです。薬を飲んでも効くどころか、副作用ばかりです。家でしっかりした食事を摂っていても、野菜そのものに栄養分が少なくなっているので注意しなければなりません。専門家に言わせると、日本人・数千万人がミネラル不足で、「見えない国民病」だそうです。家庭料理が基本ですが、さらに意識してミネラルの多い食材を摂ることが必要です。

■ミネラルが豊富な食材
▽魚介類  煮干し・目刺し・シシャモなどの小魚、鯖・秋刀魚・鰯などの缶詰
▽海藻類  昆布・海苔、ひじき
▽種子・豆類・木の実  ゴマ・玄米・アーモンド・カシューナッツ
▽乳製品  牛乳・ヨーグルト・チーズ
▽その他  コーヒー・ココア、天然出汁(化学出汁は百害ばかりです)
※スーパー・著名店の惣菜や生野菜類は、味や見栄えが良くても加工食品工程を経るため栄養素が抜けています。過剰な食品添加物が使われ、食品添加物自体の危険性もあります。

Sankoua
透明パック入りの水煮野菜や山菜を食べても栄養なし
レトルト食品は大事な栄養分を捨てないと作れないのが“さだめ”

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