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気になる言葉の辞書|第827回・5月12日(日)
■完成ワード「五月も危険 熱中症」
読みにくい文字
【タテ】 歌麿(うたまろ) 史家(しか) 紀伊 木偶(でく) 含蓄(がんちく) 赤痢
【ヨコ】 見様見真似 菊池寛(-・かん) 自暴自棄 摂氏(せし・せっし) 斤(きん) 棺桶(かんおけ) 字(あざ)
気になる言葉の説明
▽赤子泣いても(親は死ぬとも)蓋取るな(あかご・ふた) = 竈(かまど)で上手に飯を炊く工夫で、「始めちょろちょろ(とろ火)・中ぱっぱ(火を強く)・赤子泣くとも蓋取るな」。投/2つの説、①ご飯炊きのセオリーは何事にも動じない。②赤子が泣いても(親が死んでも)、“蒸らし”の時間は蓋を開けない。投稿者は以前から、「喩え」が適切ではないと考える。赤子が大泣きすればあやすのに大変で、そもそも蓋を開けない。そこで、「幼子(おさなご)が腹空(す)かせても蓋取るな」に変えたい。子供がお腹を空かせても、ご飯を美味しく食べるためにもう少し我慢させる意。
▽一期一会(いちごいちえ) = ①茶道で、1つの出会いを大切にして悔いのないように茶を立てる心構えを言った語。②生涯にただ一度まみえること。一生に一度限りであること。投/本来は深い・重い意味なのに、映画名を始め安易なことに使われていることを懸念する。
▽同じ穴の狢(-・むじな) = 同類の者であることの例え、よくないことをする人に言う。「狢」とは穴熊の異称、混同して狸(たぬき)を言うこともある。投/広辞苑など各種辞書の改定時には、新解釈項目に「公明党のこと」と加えてもらいたい。自民党の政治資金規正の改正案に対し、公明党・山口代表は「同じ穴の狢と見られたくない」と発言した。エェ!今までやること成すこと皆自民党といっしょだったのに、そういうことを「同じ穴の狢」と辞書に書いてある。それとも、「狸」だったとでも言いたいのかな?
▽クーデター = 仏語、国家への一撃の意。非合法的手段に訴えて、政権を奪うこと。通常は支配層内部の政権移動を言い、革命と区別する。日本史でいうクーデターは、中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変の「乙巳(いっし)の変」(大化の改新、645年)、「本能寺の変」(1582年)、「二・二六事件」(1936年)の3つと言われる。投/非合法は認められないが、『ダメ岸田』への“クーデターもどき”自民党若手議員の決起さえ起らぬ駄目さ加減。残るは飽くまでも合法による「選挙投票」での、国民の決起しかない。
▽畳紙(たとうがみ) = ①折り畳んで懐に入れておく紙、懐紙。畳紙(たたみがみ)の転。②厚い和紙に渋や漆を塗り、4つに畳むようにして折目を付けた包む紙。和紙、結髪(ゆいがみ・ゆがみ)の道具などをしまう。投/タトゥシールとは違うよ!
着物用
▽治安維持法(ちあん・-) = [再] 国体の変革、私有財産制度の否認を目的とする結社活動・個人的行為に対する罰則を定めた法律。1925(T14)年公布。41(S16)年全面改正。主として共産主義運動の抑圧策として違反者には極刑主義を採り、言論・思想の自由を蹂躙。45年廃止。投/故・安倍首相は右翼政治確立願望から、治安維持法に近い法律作りを目指したのはご承知の通り。民主主義を壊し、戦争に突入していった悪法だったことを全く理解していなかった。
▽魔女の宅急便 = 笑い言葉 < 空を飛び小荷物を配達するキキは?の出題。キキはドローンや空飛ぶクルマの機器ではなく、映画「魔女の宅急便」主人公である魔女(少女)の名がキキ。投/地上を走る宅急便の機器は、クロネコ親子2匹が乗る?トラック。
▽水俣病(みなまた・-) = 熊本県水俣湾周辺の化学工場・現チッソ社から海にメチル水銀化合物(有機水銀)を垂れ流し、汚染された魚を住民が長期に渡り食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病。死者1500人以上、被害者は7万人弱。訴えができない方も多数存在する、大変な公害災害。投/5月、環境省は、懇談会出席の被害者団体が「妻が痛いよ!痛いよ!と言って死んでいった」訴えを、「3分」で終わらないとして強制的にマイクの音を切る暴挙に出た。親世代から70年続く苦しみをたった3分で話せる訳がなく、途中で打ち切ることは言語道断。投稿者も、この憤りを別途ブログに書く。公害や環境破壊で苦しむ方々を助けるのが、環境省の役目ではないのか!
▽焼け石に水 = 焼け石に少しの水を掛けても冷えないように、援助や努力がわずかで効果が上がらない喩え。投/夏の「打ち水」は、夕方や日陰には効果的。でも暑い日中に道路やコンクリートに撒いても一時しのぎで、まさしく言葉通り“焼け石に水”。
▽ラ・メール = la mer・仏語で「海」のこと。一方、la mère(ラ・メール)は 「母」という意味。「la(ラ)」は、女性名詞に付く仏語特有の定冠詞。投/出題者・西尾徹也氏の仕掛けは、フランス語は「母」の中に「海」があり、日本語には「海」の中に「母」の字がある。ところで日本語の表現に「母なる海」もあるが、「母なる大地」「母なる地球」「母なる自然」のほうがよく使う。大きく包み込むことが、母の表現なのかな。一方「父なる~」は、「父なる神」「神父」など宗教的。
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「気になる言葉の辞書」の説明は、広辞苑第七版と明鏡国語辞典第三版・三省堂国語
辞典第八版の解釈を主体に、その他複数の辞書・ネット検索・過去の投稿ネタ、投稿者
の感想(投/~と表記)を加え編纂しております。送り仮名は、広辞苑によるものです。
単なる答え合わせに終わらず言葉の意味を知れば、ますますクロスワードが楽しく
なり、出題者・西尾徹也氏の仕掛けが分かってきます。
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直近10回分の言葉を見る 流浪のたみさんブログの解答
流浪のたみさんの解答は、【タテ13】意味、【タテ37】畳紙(たとうがみ)の答えが抜けている。
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【タテ】 歌麿(うたまろ) 史家(しか) 紀伊 木偶(でく) 含蓄(がんちく) 赤痢
【ヨコ】 見様見真似 菊池寛(-・かん) 自暴自棄 摂氏(せし・せっし) 斤(きん) 棺桶(かんおけ) 字(あざ)
気になる言葉の説明
▽赤子泣いても(親は死ぬとも)蓋取るな(あかご・ふた) = 竈(かまど)で上手に飯を炊く工夫で、「始めちょろちょろ(とろ火)・中ぱっぱ(火を強く)・赤子泣くとも蓋取るな」。投/2つの説、①ご飯炊きのセオリーは何事にも動じない。②赤子が泣いても(親が死んでも)、“蒸らし”の時間は蓋を開けない。投稿者は以前から、「喩え」が適切ではないと考える。赤子が大泣きすればあやすのに大変で、そもそも蓋を開けない。そこで、「幼子(おさなご)が腹空(す)かせても蓋取るな」に変えたい。子供がお腹を空かせても、ご飯を美味しく食べるためにもう少し我慢させる意。
▽一期一会(いちごいちえ) = ①茶道で、1つの出会いを大切にして悔いのないように茶を立てる心構えを言った語。②生涯にただ一度まみえること。一生に一度限りであること。投/本来は深い・重い意味なのに、映画名を始め安易なことに使われていることを懸念する。
▽同じ穴の狢(-・むじな) = 同類の者であることの例え、よくないことをする人に言う。「狢」とは穴熊の異称、混同して狸(たぬき)を言うこともある。投/広辞苑など各種辞書の改定時には、新解釈項目に「公明党のこと」と加えてもらいたい。自民党の政治資金規正の改正案に対し、公明党・山口代表は「同じ穴の狢と見られたくない」と発言した。エェ!今までやること成すこと皆自民党といっしょだったのに、そういうことを「同じ穴の狢」と辞書に書いてある。それとも、「狸」だったとでも言いたいのかな?
▽クーデター = 仏語、国家への一撃の意。非合法的手段に訴えて、政権を奪うこと。通常は支配層内部の政権移動を言い、革命と区別する。日本史でいうクーデターは、中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変の「乙巳(いっし)の変」(大化の改新、645年)、「本能寺の変」(1582年)、「二・二六事件」(1936年)の3つと言われる。投/非合法は認められないが、『ダメ岸田』への“クーデターもどき”自民党若手議員の決起さえ起らぬ駄目さ加減。残るは飽くまでも合法による「選挙投票」での、国民の決起しかない。
▽畳紙(たとうがみ) = ①折り畳んで懐に入れておく紙、懐紙。畳紙(たたみがみ)の転。②厚い和紙に渋や漆を塗り、4つに畳むようにして折目を付けた包む紙。和紙、結髪(ゆいがみ・ゆがみ)の道具などをしまう。投/タトゥシールとは違うよ!
着物用
▽治安維持法(ちあん・-) = [再] 国体の変革、私有財産制度の否認を目的とする結社活動・個人的行為に対する罰則を定めた法律。1925(T14)年公布。41(S16)年全面改正。主として共産主義運動の抑圧策として違反者には極刑主義を採り、言論・思想の自由を蹂躙。45年廃止。投/故・安倍首相は右翼政治確立願望から、治安維持法に近い法律作りを目指したのはご承知の通り。民主主義を壊し、戦争に突入していった悪法だったことを全く理解していなかった。
▽魔女の宅急便 = 笑い言葉 < 空を飛び小荷物を配達するキキは?の出題。キキはドローンや空飛ぶクルマの機器ではなく、映画「魔女の宅急便」主人公である魔女(少女)の名がキキ。投/地上を走る宅急便の機器は、クロネコ親子2匹が乗る?トラック。
▽水俣病(みなまた・-) = 熊本県水俣湾周辺の化学工場・現チッソ社から海にメチル水銀化合物(有機水銀)を垂れ流し、汚染された魚を住民が長期に渡り食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病。死者1500人以上、被害者は7万人弱。訴えができない方も多数存在する、大変な公害災害。投/5月、環境省は、懇談会出席の被害者団体が「妻が痛いよ!痛いよ!と言って死んでいった」訴えを、「3分」で終わらないとして強制的にマイクの音を切る暴挙に出た。親世代から70年続く苦しみをたった3分で話せる訳がなく、途中で打ち切ることは言語道断。投稿者も、この憤りを別途ブログに書く。公害や環境破壊で苦しむ方々を助けるのが、環境省の役目ではないのか!
▽焼け石に水 = 焼け石に少しの水を掛けても冷えないように、援助や努力がわずかで効果が上がらない喩え。投/夏の「打ち水」は、夕方や日陰には効果的。でも暑い日中に道路やコンクリートに撒いても一時しのぎで、まさしく言葉通り“焼け石に水”。
▽ラ・メール = la mer・仏語で「海」のこと。一方、la mère(ラ・メール)は 「母」という意味。「la(ラ)」は、女性名詞に付く仏語特有の定冠詞。投/出題者・西尾徹也氏の仕掛けは、フランス語は「母」の中に「海」があり、日本語には「海」の中に「母」の字がある。ところで日本語の表現に「母なる海」もあるが、「母なる大地」「母なる地球」「母なる自然」のほうがよく使う。大きく包み込むことが、母の表現なのかな。一方「父なる~」は、「父なる神」「神父」など宗教的。
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