採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

パレ・オ・シトロン

2008-10-30 | +お菓子(西洋)

ぴっかぴかの国産のグリーンレモンを頂いたので(かずさん、ありがとうございます!)、何かレモンを生かしたものを!と考えて、「ガトー・ウィークエンド」(レモン風味ケーキ)のレシピをいろいろ比較してみました。
色々な方式があって面白かったのですが(今度比較表を記事にしようかな?)、結局、お砂糖が中では少なめ、サワークリームを使わない、杉野英美氏のレシピに挑戦することにしました。
潔い程にシンプルな配合なのです。

ガトー・ウィークエンドにはアイシングがつきものらしいのですが、それが今まで挑戦しなかった理由のひとつでした。
でも今回は、折角なのでそれにも挑戦。

(1)ケーキ+杏ジャム+アイシング(多数派)
(2)ケーキ+アイシング(藤野真紀子氏レシピ)
(3)ケーキ+シロップ+杏ジャム+アイシング(杉野英美氏レシピ)

とアイシングを塗る前に杏ジャムを塗るのが標準のようです。
でも杏ジャムがない・・・。
要するにケーキ本体からの水分の移動がなければいいのよね?(2)の例もあることだし、と次の様にしてしまいました。

(4)ケーキ+シロップ+(しばし乾燥)+アイシング 


■■パレ・オ・シトロン
(『素材より素材らしく―杉野英実の菓子』(杉野英美著 柴田書店)より)
■材料(本では、14cmマンケ型2個分。今回は小さいパウンド型2個分)
卵         200g
グラニュー糖  150g
小麦粉      150g  (花象51使用)
溶かしバター   150g
レモンの皮 1個分 ・・・今回2個分使いました
レモン汁 40cc (1個半分に相当)  レモンの皮とは別にしておくといいと思います

○シロップ
砂糖

レモン汁

○アイシング
レモン汁
粉砂糖
コアントロー少々・・・本にはなかったけれど使ってみました。

■作り方(うろ覚え。あとで確認します。)
(1)全卵と砂糖をリキッド状に泡立てる(5分立て)。
普通リボン状に泡立てるところ、「リキッド状」にとどめることで、しっとり感を出すそうなのです。でも、それがどの程度がよく分からず、ややリボン状に近い程度、泡立て器からたれる卵液が、ふんわり積もってすぐ見えなくなる程度にしてみました(7分くらいかな)。
(2)レモンの皮、レモン汁も入れる。
(3)粉をふるいながら混ぜる。ダマになり易いので気をつける。
(4)溶かしバターを入れ、さっくり混ぜる。
(5)紙を敷いた型に入れ、型を台に叩き付けて大きな気泡を抜き、170度で25~30分焼く。
焼き色がつきにくい気がしました。
あと、卵の泡立て方か、または粉を練り混ぜすぎたためか、焼いてもほとんど膨らみませんでした・・・。
(6)焼き上がったら網にとって冷まし、シロップを刷毛でたっぷり塗る。
(7)粉砂糖、レモン汁、コアントローを練り混ぜてアイシングを作る。
本では、粉砂糖100g、レモン汁30gを火にかけて練る方式でしたが、私は単に混ぜるだけにしました(分量ももっと少なめ。適当)。混ぜるだけというレシピも多数あったので。
(8)ケーキが完全に冷め、表面が乾いた感じになったら、アイシングを塗る。
アイシングは薄いのが好みなので、かなり薄塗りにしました。
(9)アイシングを塗ったあと、高温のオーブンに30秒分入れる、という指示でしたが(他の本もそういうものが多かった)、放置すれば自然に乾く、という説も1つあり、そちらに従ってみることにしました。
オーブン乾燥方式だと、うっかり焼きすぎると大変なことになるそうなので。
結果、放置方式でもしっかり乾くということが分かりました。


さて出来上がりは・・・。


2008/10/25作
2008/10/25作 パレ・オ・シトロン


ずっし、いえ、しっとり、と主張すれば通らないこともないかな。ダンナサマには。(そう私は言論統制妻
でも、次に作るときはやっぱり卵はしっかりリボン状にしようかと思います。
(だって冷蔵庫に入れたら、「しっとり」じゃなくて、「ガッチリ」になってしまったのですもの。涙)


余計なカロリーだと思っていたアイシングは、歯触りがショリっとして、きゅっと酸っぱくて割とよいアクセントだと思いました。

アイシングの問題は保存。
袋に詰めておいたら、アイシングが再度湿ってべたべたになるし、部分的にはがれてしまいました。
このタイプのケーキは、プレゼントにする場合も密閉せず紙箱などにそのまま入れておく方がいいのかもしれません。


近日中に要リベンジだわ。

次は、卵はリボン状まで泡立て。
もしそれでだめなら、パン・ド・ジェーヌをレモン風味にしてしまえぇぇ。

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8 コメント

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惹かれます! (marino)
2008-10-31 05:19:23
美味しそう~ これって、もしかしたら
昔ながらのレモンの形をしたアイシングがかかってる
あのお菓子の元なのかしら?
最近、あれがものすごく食べたかったんです。
近々挑戦してみます!
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パレ・オ・シトロン (かず)
2008-10-31 07:34:16
パレ・オ・シトロン、家族で美味しく頂きました!
自分ではワンパターンの焼き菓子しか作らないので、
とても嬉しいです。
グリーンレモンならではの香りがとても良いですね。

こんな風に上手に使ってもらえると、
レモンを作った義父も喜ぶと思います!

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これこれ!! (miyako)
2008-10-31 10:44:07
レモンの爽やかな風味と甘酸っぱさでとても美味しかったですよ。
ありがとうございます。

fujikaさんって、ホント研究熱心~☆
感心します!!
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アイシングが決め手かも (●marinoさま~Fujika)
2008-10-31 11:53:51
分量も覚えやすいし、道具も比較的少なくて済むしシンプルなレシピですよね。
レモンの風味のせいもあるのかもしれませんが、油っぽくない、さっぱりしたケーキでした。
表面に薄っすらとでもアイシングがあるのが味のポイントかもしれません。
もし作られたら、卵何分立てでオーブンでの膨らみ具合、食べたときのふんわり感はどの程度か、教えて下さいませ!
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ありがとうございます (●かずさま~Fujika)
2008-10-31 12:02:37
立派なレモン、本当にありがとうございました。
初挑戦レシピで、しかもアイシングの扱いもよく分からないのに味見お願いしてしまって、失礼致しました・・・。
ママレードも作ってみようと考えています。
レモンママレードは苦味を抜くと香りも薄れてしまうので加減がなかなか難しいのです・・・。
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ずっちり (●miyakoさま~Fujika)
2008-10-31 12:06:26
冷蔵庫に入れたらガチガチになってショックだったのでした。アイシングがなければ電子レンジでチンする、という手もあるのだけれど・・・。
また色々作りますので、味見お願いしますね~。
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イデミ・スギノのレシピ! (miya)
2008-11-02 11:39:13
お菓子作りなんて、超初心者向けの簡単なものしかやれない私は、いつもこうした記事は、ただただ「うわー」と口をあけて拝見するばかりなのですが、何気なく読み返したら、杉野英実さん!のレシピなのですね。柴田書店の本ならさぞかし、とネット書店を見に行きましたが、やはり、相当本格的なご本のようで。
むかーし、神戸のお店に数度行ったことがあるきりですが、ああいうお菓子は買うものとしか思えない私としては、本当にFujikaさんって研究熱心な方だなぁと感心するばかりです。
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怖いものしらず (●miyaさま~Fujika)
2008-11-05 17:04:18
杉野英美さんのお店は神戸だったのですね。
お店を知らず、本でしか知らないからこそ、怖いもの知らずで挑戦出来たのだと思います。

それにしても、他のレシピは何段階も踏んで組み立てて、のようなものが多かったですが、このレシピはごくシンプルで、見かけはとっつき易いですよね。
プロの技は、文章などで説明出来るものではないのだろうなーと(作ってみて)実感です。

最近、ヘタの横好き、という言葉が頭から離れません・・・。好きでも上手くならない(可哀想な)人って、私じゃん、と。
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