採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

自家製バクラバ(鳥の巣)

2019-02-05 | +自家製バクラバ

冷凍庫でパートカダイフ(素麺状の小麦粉生地)がずいぶん長いこと眠っていました。

場所をあけたい。

とりあえず冷凍庫から冷蔵庫へ。


カダイフでナッツを挟んで、後から切り分けるタイプのアラブ菓子(バロリエ)にしようかなとも思いましたが、過去に1度くらいしか作ったことがなく(確かその時は失敗した)、不確定要素が多いです。
このカダイフを買ったときは確か、鳥の巣にしよう、と思ったような。

やっぱり鳥の巣をつくることにします。
全然自信ないけど・・・。
あーん、やっぱ解凍しなけりゃよかったかも~。

 

kunafa-bird's-nest

カダイフは、乾燥が大敵。
以前は全体に溶かしバターをまぶし、霧を吹いたりしながら作業しましたが、今回は蒸し器を使ってみました。
いろいろ試した結果、

・一旦沸騰させて湯気のあがった蒸し器の上段に、オーブンペーパーの上にカダイフをほぐしてのせ、フタをあけて、時々ガスの火をつけて、下から蒸気をあてる。
・ガスの火をつけて蒸気があがったところで、火をとめ、フタをして、蒸気を充満させる。(スチームサウナみたいな感じ)
・カダイフには軽く溶かしバターをふりかけて、なじませる

という方法で時々手当してやると、乾燥しすぎが防げて、カダイフの柔らかさも保ててよかったです。
ガスの火をつけて、フタもしてちゃんと蒸してしまうと、カダイフの合体蒸し煮になってしまってイマイチでした。


 

kunafa-bird's-nest

整形は、すんなりストレートヘアなカダイフならば丸めた後に天板にじかに並べればいいですが、真空パック冷凍カダイフは、くしゃくしゃの天パー状態。型(カップ)を使うのは必須かなと思います。
今回は、この紙カップを使いました。
なるべく小さくて側面がしっかりしているものがいいです。
(前回のアルミカップの方がよかった)

 

kunafa-bird's-nest

カップに適当にカダイフを詰めます。
(ぐしゃぐしゃなので適当にしか詰められない)
カップ満タンに詰めるのはダメで、量は少な目。
出来るだけ中心をくぼませます。

 

kunafa-bird's-nest

中心にナッツを。
ナッツは一旦水に漬けて湿らせ、水滴がないように乾かすのがよさそうです。
(今回はそれを忘れてそのまま)

ナッツは、ほどよい柔らかさのあるカシューナッツがいいかなと思っていましたが、途中で足りなくなってアーモンドも使いました。

 

kunafa-bird's-nest

アーモンドは、形的には鳥の卵っぽくて可愛いです。

 

kunafa-bird's-nest

途中でスライスアーモンドもあったことを思い出してこれも載せてみました。
歯ごたえ的にはカダイフと近くていいと思うのだけれど・・・。
バラバラしていますが、後でシロップをかけることで接着する予定。

こうやってカップに詰め終わった状態で、溶かしバターを小さじ1くらいずつそれぞれのカップにかけていきました。

結局、カダイフ500g(多分)に、バターは230gくらい。
本来ならば澄ましバターを使うようですが、カダイフが乾燥気味なので、沈んでいる水分も一緒に使いました。
(バター1箱を全部溶かしてしまうなんて、ドキドキです)
 

kunafa-bird's-nest

焼き上がり。
焼きあがったらアツアツのうちに、用意して冷ましておいたシロップをぽたぽたとかけます。
(細いノズルが3つついたマヨネーズ用?ボトルを使用)
玉のような雫になる高糖度のシロップをどれだけ使っちゃっていいのかハラハラするところですが(甘すぎにならないか心配)、「こ、こんなもんかな?」と思うよりやや多めがよいです。(私の場合)

 

kunafa-bird's-nest

スライスアーモンドのものには、接着効果も期待して念入りに滴々と垂らしました。

 

kunafa-bird's-nest

オーブンの火のあたり具合により、部分的にナッツが濃いめの色になりました。

今回、カダイフ1袋で天板2枚分になったのですが、天板1枚にびっしり並べるのではなく、バットなどを使って2分割できるようにしておいて、途中で焦げ具合を見て、焼け方が浅い中央部を周辺にするように置き換えるなど、焼き加減を均一にするような工夫をしたほうがよさそう。

 

kunafa-bird's-nest

丁度実家に行く用事があったので、おすそわけ。

 


■メモ
・シロップがしっかり濃かったので、カップと鳥の巣がくっついている場合が多かった。剥がすのがちょっと大変。
 (ただしこれくらい濃いとパリパリのままぜんぜん湿気ない)
・一口で食べないとぽろぽろに崩れてしまうのだけれど、やや大きすぎたか。
・母によると、唾液も足りない高齢者にはもうちょいしっとり感があるといいかなあ、とのこと。
 (でも鳥の巣はパリパリが身上では・・・。)
・甘さは、もうちょい甘くてもよい。
・バターの量はこんなものか? もっと多い方が脂が下にたまって、シロップでカップと鳥の巣がくっつきにくくなるかも?
・次に作る際はこれまでのバクラバ作りのブログ記事を読み返すこと。
☆今度は自作カダイフを作ってみたいなあ・・・。


■参考情報
前回の鳥の巣づくり
この時はカップを使うのに逡巡していましたが、真空パックカダイフの場合はカップ一択!と、今回心が決まりました。
ナッツを湿らせるべき、と前回も思っていたのに、過去記事を読み返さずに作業に着手してしまって今回もまた忘れました・・・。
作り方動画へのリンクなど、この記事にたくさんあります。

シリアで修業された方による鳥の巣の作り方
溶かしバターをなみなみ注いで、揚げるようにして作っています。
これだけふんだんに油脂を使うのはコスト面や残りの油をどうするかという点で悩ましいです。

コメント
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