ナポリ旅行で、宿は、ナポリのまちなかではなく、ちょっと郊外を選ぶことにしました。
同行のイトウさんの過去の経験では、ナポリは治安もよくないし生ごみが臭いし、とのこと。
彼は、2007年にやはり一緒に行った、ペルージャ郊外のカステル・デル・ピアノの宿(御屋敷の離れの庭師の家貸切)がよかったとのこと。
あの宿は、ホテルがいっぱいだったので、ホテルの紹介で「知人がやってるんだけど」と知ったのでした。
今はインターネットがさらに便利になって、AirBnb(エアービーアンドビー B&B=ベッドアンドブレックファスト)を使って探すことにしました。
郊外の御屋敷Villaも検討はしましたが、ふだんこんな車社会の田舎に住んでいると、歩いてぶらぶらできる都会が恋しいです。
海岸沿いか、もしくはベスビオ山北側(涼しいかな?と期待)・・・。
グーグルマップやストリートビューでじっくり眺めてみても、なかなか想像はつきません。
結局、よさそうなシーフードレストランがあるので、トッレ・デル・グレコという町を選びました。ナポリまで電車で約20分。
おうちは、キッチンつき貸切タイプ、洗濯機つき、2ベッドルーム、が条件。
地図と対応つけながら探すことができ、とてもよくできたサイトです。
ユーザーレビューなども参考にしつつ、Casa Reccia というところに決めました。
一軒家ではなく、アパートメントの貸切です。
民泊って初めてなので結構緊張します。
気は心、とおせんべい、八つ橋などおみやげに持参。
鍵の受け渡しなどどうするのか心配でしたが、1階がお店で、その店主さんがオーナーご夫妻の息子さんで、無事チェックインできました。
日本で言う3階が民泊として貸し出されています。
イタリアの標準を知りませんが、とても広く立派なアパートメントで、設備・備品もそろっており、大変居心地良く過ごすことが出来ました。
ここで過ごせただけでも、この旅行は大成功でした(私的には)。
素敵なおうちをちょっとご紹介しますね。
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リビングルーム 天井が高く、床はタイル張り。 奥のガラス戸が、日本によくある半間幅でなくもっと幅広。勿論二重窓。大きなガラス窓って、とてもひろびろして気持ちがいいです。 網戸はないのですが、何故か虫や蚊は全然いません。 このまどをあけておくと、いい風がはいって、とっても快適でした。 花柄のクッションカバーは、最近張り替えたものではないかしら。 (籐の構造が似ているので、もとは赤い椅子とお揃いだったのではないかと想像)
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リビングルーム 違う角度から。 床がタイル張りで、幅木も同じ色のタイル。 タイルってしっかりした質感と清潔感があり快適でしたが、冬の床の冷たさが気になります。 日本では一般家庭ではタイル床って少なめですよね?
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リビングルーム 丸いテーブルにかかっているクロスは、ソファのクッションとおそろいです。
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リビングルーム 天井がとても高いので、照明を写そうとしたらななめになりました。 カラフルで可愛いです。 滞在中はこんな感じで洗濯ものをここに干していました。(イトウさん、洗濯ロープありがとうございました)
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キッチン キッチンも天井が高いです。 壁と作業台がとてもかわいらしいタイル張り。 作業台下は、日本では全部収納になっていますが、収納は扉たったのふたつ分。贅沢・・。 大きなオーブンがあります(これは使いませんでした)。 食洗機はなし。
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キッチン ちょっとアップで。 作業台上の奥には温度調節の出来る電気オーブンが。こちらはよく活用しました。 流しの下は洗剤置き場です。 エスプレッソーメーカーは備品としてありましたが、包丁とまな板はありませんでした。ペティナイフを持って行っておいてよかった。 キッチンペーパーのロールの陰に、可愛いガーリックポットが。
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キッチン 流しの反対側にはとても立派な食器棚が。 中間部分が開いている構造なので、いろいろ置けて便利です。 食器・キッチンツールは最小限。ほとんどのエリアはからっぽでした。 道具類は少な目ですが、調理にほとんど不便はなく、ゴタゴタしている自宅キッチンを省みるいい機会になりました。
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キッチン 流しの上の棚は、水切り籠になってます。
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キッチン 朝食付きで、シリアルやクッキー、冷蔵庫にはジュース、牛乳、ジャムそしてフルーツもどっさり用意して下さいました(これだけではなく、冷蔵庫の中にも桃やネクタリンが沢山☆)。 緑色の洋梨は緑のままでとろけるように熟す品種でした。
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キッチンの窓からの眺め 洗濯もの干し用の紐があります。(にわか雨のおそれもあるので、こちらは使いませんでした) すぐ裏に、野菜や果物の市場があります。この日(月曜)はありませんが、火曜~土曜には、浅蜊などの貝屋さんも。 鶏肉屋さん、魚屋さん、冷凍魚介屋さんなどもすぐ近くに。
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バスルーム バスルームはとても広く、床と壁が青いタイル張り。 トイレ、ビデ、洗面台、そして写真右手側に細くてとても長さのあるバスタブがあります。 (一度だけ、お湯をためてお風呂に入りました) 左側に出っ張りがあってトイレが見えなくなっていますが、このでっぱりはエレベーターシャフト。
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シャワーカーテン 天井がはるかに高く、両サイドに壁もない状況のシャワーカーテン。 なるほど、という構造でした。
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ベッドルーム イトウさんが泊まった方のベッドルーム。
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ベッドルーム イトウさんが泊まった方。素敵な鏡台が。
寝具もとっても清潔で、ベッドも寝心地がよかったです。 我々の泊まった方は、シーツが麻で、贅沢な気分でした。 冷房はありませんが、各部屋に扇風機があり、夜は気温もぐっと下がるので、寝苦しいことはありませんでした。(それにしても何故蚊がいないのだろうか?)
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リビングの窓からの眺め 早朝の様子です。 道路も歩道も石畳。 そのせいか、車が通るとものすごいロードノイズがうるさいです。 普通車が通っただけなのに、ゴミ収集車やトラックが通ったかのような音が。 石が固いから反射するのかなあ?ひとの賑わいも、増幅されるようでした。
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(リビングの窓からの写真も後程追加)
とてもすてきなおうちでした。
お皿を割ったりや鍵をなくしたりなどの事故がなくて本当によかったです。
(一度、鍵を忘れて部屋を出てしまい、1階のお店で合いカギを借りて鍵をとりにもどりました。外出前に気づいてよかった)
最後、日本人の評判を落としてはならぬと、お片付けもがんばりました。
自分の家も、これくらい綺麗に片付けて、大事に使ってあげなくては、と思いました。