2022 備忘録

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メモ009  ロードバイクと建築計画原論

2021年10月11日 | ひとりごと
建築計画原論とは少々古い言葉で現在では「建築環境工学」といったほうが一般的だ。
地球温暖化への建築生産のあり方が問われている今、いかに環境負荷を小さくすることができるか、建築においては行き詰まったデザイン論より遥かに重要な意味を持つ。

ロードバイクと建築環境工学がどのような接点を持ったか、これは全くの私的な事情ではある。
高血圧、高脂血症、肥満と不摂生の積み重ねがのしかかってきた50歳代中盤、ついに胆石により胆嚢摘出手術を受けることになった。術後は良好でああったものの所員が自転車通勤を始めたのを横目で見ていて自分もやってみるかと久しぶりに自転車を購入、半年で物足りなくなり、ロードバイクに手を出し、更に還暦の時に現在のバイクを記念に購入した。半年足らずで10kgの減量に成功したが現在はまた半分くらい戻ってしまった。

自転車はペダルを踏む回転運動をチェーンや歯車を伝って車輪に伝達し、自分のエネルギーを運動エネルギーに変換する仕組みだ。
極めて頼りない出力ながら、ロードバイクともなると軽快に非常に長い距離を走ることができる。ただしその非力故に上り坂や風の影響により疲労度が全く異なる。
自然に天気予報を見る習慣ができてきた。ここでは気温や湿度より風向と風力が重要である。注意してみると風向は一日のうちでも変わることがある。当然のことではあるがこれに走行コースの道路勾配と組み合わせし、楽に走れるコースを組み立てるのだ。まあ楽をしたいばかりであるが。

微気候という言葉がある。大きくは世界の気候から始まり極小は住宅の所在地の気候が建築計画に大きく影響することを改めて知らされた。
つまりエアコンだよりの閉鎖的な空間ではなく、外気と一体なった暮らしを望むならまずその土地の年間温湿度の変化、風向、特にこれは近接する自然環境、人工環境が大きく影響することに注目したい。
ロードバイクで皮膚から、筋肉から自然の力を感じることがその後の住宅設計方針に大きく関わったという次第。

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