最近はデジカメはRAWでデータを扱っている。
撮影後の補正の幅が広いからだ。
もっとも操作によって鮮度が下がる危険もあり、素人が手を出すのは危険かもしれない。
建築設計は基本的に直行する直線を基準としている。
そのため広角系のレンズで撮った画像が「あおり」と言われる現象が起きどうも気持ち悪い。
もっとも自然なことであり、人間の脳が自動的に直角座標に変換しているらしい。
つい「あおり」を消そうとしてしまう。もちろん水平も補正したい。
ダイナミックレンジをどう見切るか。これはデジタルならでは。
自分の好みではハイライトを下げシャドウを上げる。
露出は低く補正しておいて現像時に少し上げるのが好み。
黒潰れの中にも情報が結構詰まっているが白飛びさせてしまうとやはり復元は難しい。
画角は標準50mmより情報は28mm近くまで認識しているようだ。
28mmの画角の範囲を視線は無意識のうちに移動しているらしい。
だから標準50mmでは少々窮屈に感じてしまう。
小津安二郎は50mmにこだわったとか。適度に優しい画角と思っているがこれ一本というのには少々抵抗がある。
デジタルの面白さは現像にあるのかもしれない。
古いレンズもいくつか使っている。しかし残念ながらフルサイズの撮像素子の解像度を活かしきれないようだ。
その中で45年前のミノルタロッコール50mmマクロはいい味を出してくれる。貴重な存在だ。
今年もあと二ヶ月。あっという間にお正月。今年の秋は今年限り。また撮影に出かけよう。