平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

マジすか学園2~予定調和を崩す

2011年05月29日 | アイドル
 「マジすか学園2」(毎週金曜0:12 テレビ東京)が面白い。
 馬路須加女学園(マジ女)VS矢場久根女子商業高校(ヤバ女)のヤンキー同士の抗争。
 アイドル・AKB48がヤンキーをやっている。
 ヤンキー言葉を使い、ケンカで顔にアザを作り、鼻血を垂らす。
 つまりアイドルであることの真逆をやっているんですね。
 清純、笑顔、趣味はお菓子作りなどといった既存のアイドル像をすべて裏切っている。
 ここが秋元康さんのすごい所。
 秋元さんは<予定調和を崩す>といったことをよく言っているが、「マジすか学園」はまさにそれ。
 予定調和を崩し、それが失敗して、イメージダウンとなるかもしれないが、この作品は見事に成功している。
 メンバー達の魅力を引き出している。

 僕が個人的に好きなのは、SKEの松井玲奈さんが演じる<ゲキカラ>。
 マジ女四天王のひとりでともかく強い。
 狂気のキャラで、不気味に笑いながらケンカをする。
 相手を血みどろにすることばかりか、自分が殴られることにも快感を感じている感じ。
 決めぜりふは「ぶっ殺す!」「怒ってる?」

 渡辺麻友さんが演じる『つの字連合』の<ネズミ>もいい。
 ネズミはマジ女制覇を狙う策略家。
 陰で暗躍し、マジ女とヤバ女を戦わせて相打ちにして、漁夫の利を狙っている。

 <ゲキカラ>や<ネズミ>が面白いのは、普段の松井さんや渡辺さんとキャラが全く真逆な所。
 ファンは、彼女たちの新しい顔を役として楽しめるわけだ。

 そして「マジすか学園」が面白いのは、マニアックであること。
 <3色><まゆげ><ジャンケン><レモン>……。
 これらの役名を聞いて、ニヤリと笑い、誰が演じているかわかる視聴者はマニアックにこの作品を楽しんでいる。
 あるいは登場人物たちの制服。
 全部、同じでない。微妙にアレンジしてひとりひとり、違っている。
 この違いを楽しむのもマニアックな楽しみ方。

 まとめます。
 これからのドラマは、この「マジすか学園」の様に、視聴者を限定してマニアックに楽しめるものが増えていくのではないか?
 万人受けして、まあ適度に面白いけど、それでどうしたの? という作品は廃れていくのではないだろうか?


コメント
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