平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「不適切にもほどがある!」のテーマを考察する!~人の選択肢は無限で、いくらでも変わることができる

2024年03月31日 | その他ドラマ
『不適切にもほどがある!』が最終回を迎えた。
 最後はズバッ! とオチをつけて。
 宮藤官九郎の作品ってベースは「落語」なんですよね。
 いろいろな小ネタや人情や言葉遊びを入れて、最後にサゲる。
 起承転結でラストに向かって盛り上げていく手法をとらない。

 それと、クドカン作品は「収束」せずに「拡散」する。

 同じ冬ドラマだった『春になったら』
 これは収束するドラマだ。
 ラスト──瞳(奈緒)は結婚するし、父・雅彦(木梨憲武)が癌で亡くなる。

 一方、『ふてほど』は対照的だ、
 登場人物たちの物語はどれも終わってないし、これからも続く。
 ネタバレになるので詳しく書かないが、
 ラストの出来事で市郎(阿部サダヲ)たちはこれからもたくましく生きていくのだろう。
 純子(河合優美)を助けるために行動するかもしれないし、
 現実を受け入れてさまざまな時代を楽しむのかもしれない。
 今後、市郎たちにはどんな出会いやドラマが待っているのだろう?
 物語はどんどん拡散してどこに着地するのかわからない。
 …………………………………………………………………

 物語の拡散は作品のテーマでもある。
「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」

 現に市郎は令和に触れて変わった。
 サカエ(吉田羊)は昭和に触れて変わり、
 純子はスケバンから女子大生に変わり、
 ムッチ先輩(磯村勇斗)はヤンキーからシティボーイに変わり、
 真彦(磯村勇斗)は恋愛に目覚め、渚(仲里依紗)も新しい恋を始めた。
 井上昌和(中田理智)は科学者ではなくメジャーリーガーを目指し、笑
 八嶋智人はバラエティ2本とドラマ1本の仕事を獲得した!笑

 ドラマではない現実の人物に目を向ければ、
 三原じゅん子は国会議員になり、カトちゃんは80歳になって若い嫁をもらった。

「未来の可能性はいくらでもある」
「人の選択肢は無限で、人はいくらでも変わることができる」
 これが作品のメインテーマだろう。

 あとは生きていくために必要な姿勢。
「少しのズレなら許して寛容になりましょう」
「分類するのはやめましょう」
 など、ミュージカルパートで描かれたテーマだ。
 要は「こだわりを捨てろ」ってことでしょうか?
 こだわって何かに囚われていると前に進めない。
 結果、いつまでたっても変わることができない。

 そして、中学の卒業式の時に市郎が生徒たちに語った言葉!
「お前らの未来は面白れえから!」

 春になって温かくなりましたし、面白い未来のために一歩踏み出しましょう!

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戦後史最大のミステリー「下山事件」~その闇が明日のNHKスペシャルで描かれる! 真相は日本の共産主義化を阻むGHQの仕業なのか?

2024年03月29日 | ドキュメンタリー
 明日(3/30)NHKスペシャルで『未解決事件 下山事件』が放送される。
・第1部ドラマ 夜7:30
・第2部ドキュメンタリー 夜10時
 という構成だ。

『下山事件』
 1949年(昭和24年)7月5日朝、国鉄総裁・下山定則氏が出勤前に日本橋の三越に寄ると言って、
 三越百貨店に入っていくが、そのまま行方不明。
 翌7月6日0時30分過ぎ、常磐線北千住、綾瀬間の線路で轢死体が発見されたという事件だ。

 この事件には「自殺説」と「他殺説」がある。

 自殺説は次のようなものだ。
 当時、下山国鉄総裁は国鉄職員3万人の解雇をおこなおうとしていてそれに悩んで自殺した。

 他殺説は、下山総裁が三越で拉致されたという目撃情報もあり、
 何らかの理由で殺害されたというもの。
 その容疑者の第一候補は、国鉄労働組合。
 3万人の解雇に恨みを抱いた組合系の人間が拉致し殺害した。

 しかし、他殺説には他の容疑者の可能性が示唆されている。
 GHQだ。
 1949年は東西冷戦が始まった時期。
・中国では国共内戦で中国共産党軍が勝利。
・朝鮮半島では38度線で共産主義政権と親米政権が対峙。
 GHQは日本を反共の防波堤にしようとした。
 当時、労働組合の力は大きく先鋭化して、日本が共産主義化してもおかしくない状況だった。
 そこで下山総裁を労働組合の仕業にみせかけて殺害。
 労働組合の力を削ぎ、日本の共産主義化を阻もうとした。

 このGHQ謀略説は、作家の松本清張が『日本の黒い霧』の「下山国鉄総裁謀殺論」で書いている。
 同様の事件として『三鷹事件』『松川事件』もあり、
『下山事件』と共に「国鉄三大事件」と言われている。

 さて明日のNHKスペシャルでは、どのように描かれるのだろう。
 番組HPでは──
『戦後史最大のミステリーとして、
 いまなお多くの謎につつまれる占領期最大の未解決事件「下山事件」。
 今回、その闇が明らかになるー』
 と謳っているが。
 ……………………………………………………………………

 1950年代はレッドパージの時代。
 アメリカは本気で世界の共産主義かを恐れていた。
 だから『下山事件』のような謀略もおこなった?

 1960年代は若者が本気で「革命」を信じて闘っていた。
 バリケードにこもり、ゲバ棒で闘い、「インターナショナル」を歌っていた。
 これを担っていたのが「団塊の世代」。
 しかし、挫折。
 1970年代以降、社会の空気は大きく変わる。
「団塊の世代」は会社員になって生きて行くようになる。

 50年代、60年代──
 僕は本や映像でしか知らないが、熱くて面白い時代だったんだろうなと思う。


※関連サイト
 NHKスペシャル シリーズ未解決事件 File.10 下山事件
 30日(土)19:30~放送。

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NHKスペシャル~「邪馬台国」と「ヤマト王権」の外交戦略! 鉄と馬が日本に統一国家をつくった。

2024年03月27日 | ドキュメンタリー
 NHKスペシャル『歴史ミステリー』で邪馬台国とヤマト王権をやっていた。

 3世紀の邪馬台国の象徴は「前方後円墳」
 5世紀のヤマト王権の象徴も「前方後円墳」
 つまり邪馬台国がヤマト王権になったのだ。
 音もヤマタイ、ヤマトですしね。

 番組では、AIで全国の「前方後円(□○)」の地形を探す試みをしていたが、
 前方後円墳は全国の至る所にあるらしい。
 つまりこれはヤマト王権が全国に勢力を伸ばしていったことを表わしている。
 ちなみに邪馬台国と覇権を争った狗奴国は「前方後方墳(□□)」らしい。
 狗奴国が征服されて「前方後方墳」は少なくなり、「前方後円墳」が増えていった。
 …………………………………………………………………………

 邪馬台国と言えば卑弥呼。
 さまざまな国が乱立する3世紀の日本で邪馬台国が国をまとめるため、
 卑弥呼は中国の「巍」に使者を送り「魏の倭国王」に任ぜられた。
 その外交交渉が面白い。
 折しも中国は「魏」「呉」「蜀」の『三国志』の時代。
 卑弥呼はこんな駆け引きをしたらしい。
 魏の皇帝に対し、
「もしわたしたちと組めば、呉を挟み撃ちにできます」
「もし手を組まなければ呉と手を組みます」
 これで魏の皇帝は卑弥呼に「魏の倭国王」の金印を与えた。

 倭の五王が活躍したヤマト王権でも同じ外交交渉がおこなわれたらしい。
 ヤマト王権は、当時北魏と争っていた宋に対し、
「もしわたしたちと組めば、朝鮮半島経由で北魏を挟み撃ちにします」
「もし組まなければ北魏と手を組みます」
 結果、ヤマト王権の王・珍(仁徳天皇?)は『安東将軍・倭国王』に任ぜられた。
 ………………………………………………………………………

 ヤマト王権が全国制覇した背景には『鉄』と『馬』があったらしい。

 鉄があれば剣や鎧が作れる→武力UP
 鋤や鍬も作れる     →生産力・経済力UP。

 ただし日本には鉄鉱石があまりなかった。
 だから鉄鉱石を求めて、朝鮮半島に攻め込んだ。
 当時、朝鮮半島は高句麗が勢力を拡大していて、ヤマト王権は百済と同盟を組んだ。

 しかし高句麗には『馬』があり、その騎馬部隊に散々な目に遭わされた。
 何しろ馬は時速39キロで走り、1日で200キロ移動できるのだ。
 走る馬から矢を放つことも出来る。
 当時、馬は今でいう『戦車』のような存在だったらしい。

 騎馬部隊の必要を痛感したヤマト王朝は百済から馬を得て繁殖を東日本でおこなった。
 当時の日本は『無馬』、馬がいなかったらしい。

 こうして『鉄』と『馬』が日本に統一国家を作る原動力となった。
 古代の日本は東アジアと強く結びついていたし、技術も大陸から得ていた。
 ただし日本は昔から加工の技術には優れていて、
 長さ2m37センチの蛇行剣や量産型の甲冑を作ったりしていた。

 そして6世紀。
 日本には『仏教』が入り、『漢字』『木造建築の技術』が入って来た。
『漢字』は『古事記』『日本書紀』などの史書となり、
『木造建築の技術』は法隆寺となり、
『仏教』は国教となった。

 そして──
『仏教』の浸透に拠り、『前方後円墳』は造られなくなった。
 邪馬台国やヤマト王朝の象徴だった『前方後円』。
 これは何だったんでしょうね?
 単なるシンボルだったのか?
 それとも何らかの意味があったのか?

『鉄』も注目すべきもので、漫画家の星野之宣さんは、『ヤマタイカ』『宗像教授シリーズ』など、『鉄』をテーマにした作品を描いている。

 古代史のロマンは尽きない。

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「光る君へ」 第12回「思いの果て」~わたしはわたしらしく自分の生まれて来た意味を探して参ります。

2024年03月25日 | 大河ドラマ・時代劇
「妾でもいい」
 父と妾なつめ(藤倉みのり)の関係を見て、道長(柄本佑)の所に走るまひろ(吉高由里子)。
 しかし、道長の口から出た言葉は──
「右大臣家のいちの姫に婿入りすることになった」
 選りに選って相手は倫子(黒木華)。
 まひろはこう言うしかない。
「倫子様はおおらかなすばらしい姫様です。おめでとうございます」
 道長に「お前の話は何だ?」と問われると、
「道長様とわたしはやはり辿る道が違うのだと申し上げるつもりでした。
 わたしはわたしらしく自分の生まれて来た意味を探して参ります」

 これで、まひろと道長の恋愛は終わった。
 道長は「まひろの望む世界を作るべく」、政治と権力の世界へ。
 まひろは「自分の生まれて来た意味を探して」、文学の世界へ。

 身分の差とすれ違い、
 これがもたらした結果だった。
 まひろがもう少し素直になっていれば、道長がもう少し言葉が多ければ、
 この結果になっていなかったかもしれない。

 この会合の後、道長は倫子のもとへ。
 姉・詮子(吉田羊)の勧めで、源明子(瀧内公美)とも婚姻を結ぶのであろう。
 今後さまざまな女性との関係を結んでいく道長の姿はまさに「光源氏」。
 でも、光源氏が常に藤壺を求めていたように、道長はずっとまひろを追い求めている。

 脚本・大石静さん、実にお見事!
 大河ドラマで、このような恋愛絵巻を描き、「源氏物語」ともリンクさせた。
 史実としても大きな破綻はない。

 今後たくさんの妻を持つ道長をまひろはどのように考えるのだろうか?
「しょうがない人ね」と思うのだろうか?
 直秀(毎熊克哉)が散楽で藤原氏をからかったように、
 道長を『源氏物語』でからかっていくのだろうか?

 倫子の今後も気になる。
「わたしは道長様をお慕い申し上げております」
「道長様をどうかわたしの婿に。このままでは生涯、猫しか愛でません」
 と、父に直訴した情熱の持ち主。
 それに何とやって来た道長を強引に押し倒した!笑
 でも倫子が道長をまっすぐに見つめた時、道長は目を逸らすんだよな……。
 道長の心の中に倫子はいない。
 権力闘争の道具と考えているのかもしれない。
 聡明な倫子のことだから、いずれこのことに気づくだろう。
 気づいた時、倫子はどう反応するのか?
 ………………………………………………………………………………………

 源明子は藤原家を憎悪する人物として登場した。
 父・源高明を死に追いやった恨みを抱え、
「わたしの心と体などどうなってもいいのです」
「必ずや父上の恨みを晴らしてみせます」
 強烈なキャラの登場だ。
 ちなみに僕は瀧内公美さんのファンだ。
 amazonのCMでおなじみ。
『新空港占拠』は作品的にイマイチだったが、『リバーサルオーケストラ』はよかった。

 なつめの娘さわ(野村麻純)が登場。
 学問はないが、聡明な女性で、まひろの心の機微をすぐに見て取った。
 まひろの良き友人になりそうだ。

 藤原道綱(上地雄輔)、まひろの弟・藤原惟規(高杉真宙)は癒し枠。
 つらい道長やまひろの心を軽くしてくれる存在になりそう。
 今回、惟規は、道長と別れて戻って来たまひろに「飲みなよ」と酒を勧めた。

 倫子の父・源雅信(益岡徹)はともかく娘に甘い。
 道長との結婚に前向きではなかったが、「泣くほど好きなら仕方がないのう」

 藤原実資(秋山竜次)はクソ真面目キャラだと思ったが、実はスケベ!
「おおっ、見えておる」
 権力欲や嫉妬もあって、実に人間的な人物だ。

 藤原宣孝(佐々木蔵之介)はまひろの婿捜しに躍起。
「いいことを思いついたぞ!」と婿として実資にアプローチ。
 裸が透けて見える天女の絵も送るような世故に長けた人物。

 陰謀パートや道長・まひろパートが重い分、上記の人々が作品を明るくしている。

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大谷翔平と水原一平の関係は自民党の政治家と秘書の関係に似ている。

2024年03月23日 | 事件・出来事
 大谷翔平選手の通訳・水原一平氏の違法賭博問題。

 ネット掲示板で以下のような可能性をあげている人がいた。

1.大谷選手が借金肩代わり説
 大谷が水原一平の借金を肩代わりし、大谷自身が違法賭博屋への送金に同意していた。
 大谷は違法賭博屋への巨額送金、窃盗の虚偽告発の罪で刑事罰も課される可能性あり。

2.水原一平氏が窃盗説
 大谷は被害者。全く何も知らなかった。
 水原一平は、巨額窃盗で逮捕される。

3.大谷選手が黒幕説
 大谷がギャンブルで大負け、違法賭博を追求されて、
 水原一平に全ての責任を負わせて身代わりにした。
 この場合、大谷はMLB永久追放、虚偽告発で懲役刑も?
 全米の野球ファンの大半が一番怪しんでいる。
 友情での肩代わりはアメリカ人には理解不能。
 通訳が大谷の金を自由に動かせるわけない。
 第2のピートローズ事件かと騒がれている。
 ……………………………………………………………………………………

 さて、皆さんはどう考えられるだろうか?

 僕は、1の「借金肩代わり説」かな。
 大谷選手って、そのくらいやりそうな「いい人」そう。
 6.8億という金額は膨大だが、大谷選手はお金に無頓着そう。
 まあ、これでもアメリカでは「違法賭博への協力」で罪に問われるみたいなんだけど。

 現状ドジャースと大谷選手側は、2の「水原氏がすべてやったこと」にしたいらしい。
 どうなんだろう?
 連邦捜査局は本格的な捜査に入ったらしいし、もしウソだとわかった時のダメージは大きい。
 それに大谷選手は「いい人」だから、水原氏がすべての責任を被ったことに悩みそう。
 野球にも影響が出るだろう。
 まあ、契約やCMの問題があって、大谷選手としては何も言えない状況なのだろうが……。
 ………………………………………………………………………………

 さて、ここからが本題。

 大谷選手と水原一平氏の関係は、自民党の政治家と秘書の関係とそっくりだ。

・大谷選手  →水原一平が勝手にやりました。私は知りませんでした。
・自民党政治家→秘書が勝手にやりました。私は知りませんでした。

 日本では、これが言い訳として通用してしまうわけだが、アメリカではどうなのか?

「○○が勝手にやりました。私は知りませんでした」

 この言い訳に対する日本とアメリカの違いについて興味がある。
 アメリカの世論、マスコミ、捜査機関はどう動くのだろう?


※関連サイト
 ドジャース激震 大谷翔平の水原一平通訳解雇 賭博で借金(5ちゃんねる)

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自民党、不適切にもほどがある!~でも上川陽子氏が総理大臣になったら支持率は回復する……。

2024年03月22日 | 事件・出来事
 本日はドラマ『不適切にもほどがある』が放送される。
 アニメ『葬送のフリーレン』は最終回……涙。
 金曜日の夜は充実してるなぁ。

 さて自民党。

 和歌山では「下着ダンサー・パーティ」
 埼玉では「女装SM緊縛パーティ」
 不適切にもほどがある!

 その言い訳が素晴しい!
「下着ダンサー・パーティは多様性を理解するためのもの」←どこか多様性なんだよ!
「パーティに公金は使っていません」←じゃあ、今話題の『裏金』を使っているのか!

 女装SM緊縛パーティについては、個人の趣味なので多くは語らないが、
 あんな画像を公開されたら恥ずかしくてオモテを歩いていられないだろう。
 何でも、このSM県議さん、
「子供をひとりで家に置いておいたら親に罰則」
 みたいな条例を通そうとした人らしい。
 ………………………………………………………………

 裏金問題に関しては、自民党さん、禊ぎが済んだと考えているらしい。
 いはく、
「政倫審に出て説明は終わった」
「まだ説明を求められるなんて話が違う」

 岸田首相は国会や党大会でこんなニュアンスの話。
「検察が不起訴にしたのだから、これ以上追及する必要はない」
「政倫審でも説明した」
「裏金問題について聞き取りをし報告書も提示した」
「派閥も解消した」
「引き続き政治資金の改革を行なっていく」
「4月上旬に裏金議員の処分を発表する」

 でも、何もあきらかになっていないんだよね。

①裏金のシステムを作ったのは誰なのか?
②秘書や会計担当者がやったことで議員は知らなかったは本当か?
 民間の常識では考えられない。
 民間では、そんな「ゆるい管理」は許されない。
 それに自民党の80人くらいの人間が同じことを言っている。
 ひとりやふたりだったら「知らなかった」はあり得るけどさ。
③裏金を何に使ったのか?
 すべてを政治活動に使った、と説明しているが本当か?
 買収やSMパーティとか個人的なことに使ってないのか?
 萩生田光一の修正された政治資金報告書の表記は「使途不明」←これで許されるのか?
 余ったら課税対象になるのだが、いくらかは余ってるだろう?
 税金払えよ。
 ………………………………………………………………

 とはいえ、自民党政権は続くんだろうな。
「株価は4万円越え」
「賃金上昇」←大企業と連合系の企業だけみたいだけど、一般中小はどうなんだろう?
       非正規社員はどうなんだろう?

 僕は岸田首相の次は現・外務大臣の上川陽子氏が総理大臣になると考えているが、
 上川陽子氏が総理になったら自民党の支持率は一気に回復するだろう。

 で、次に待っているのは「消費税UP」の世界……。

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遺伝子(DNA)で考えれば「国境」はなくなる。目に見えることだけが真実ではない。

2024年03月20日 | その他
 休日なので遺伝子の話をしよう。
 休日だから、ゆったりと1000年、2000年、あるいは10万年の長い時間のことを考えたいのだ。

 今更と言われるかもしれないが、人の個体は「父」と「母」の遺伝子から出来ている。
 その「父」と「母」はそれぞれの「父(祖父)」と「母(祖母)」の遺伝子からできていて、
 それを10代さかのぼれば、2の10乗=1024。
 僕たちは1024名の遺伝子から出来ていることになる。
 ちなみに11代さかのぼれば2048 12代さかのぼれば4096になり、ここからは膨大な数字になる。

『DNAの旅』という動画がある。
・英国人
・バングラディッシュ人
・クルド人
 彼らは自分の国に誇りを持っていて、嫌いな国がある。
「私はドイツ人が嫌いだ」
「インドとパキスタンかな」
「トルコ人、いやトルコ政府が嫌いです」

 そんな彼らが自分のDNAをたどっていったら?
 ドイツ人が嫌いだと言っていた英国人にドイツ人のDNAがあった。
 バングラディシュ人にはインド、パキスタンのDNAが。
 クルド人にはトルコ人のDNAが。
 といった感じで、
 動画に出演したすべての人が国境を越えて、さまざまな国・民族のDNAを持っていた。

 この動画のメッセージを読み解くと、こうなる。
・国の違いでいがみ合うのは間違っている。
・たまたま国境があり、その土地の文化があるだけ。
・目に見えることだけが真実ではない。

 これで戦争や紛争がなくなるとは思わないが、ひとつの気づきにはなる。

 われわれに関して言えば、日本人、韓国人、中国人、みんな同じ顔をしている。
 つまりDNAはかなり近い。
 …………………………………………………………………

 人類のルーツは更新世にアフリカで棲息していた1280人だと言われている。
 よく1280人という具体的な数字を出せるな……。
 でも人類の遺伝子の多様性が少ないことから、この数字を割り出せるらしい。
 そして、この1280人がやがてホモ・サピエンスになり、
 ネアンデルタール人やデニソワ人などと戦い、全滅させて現在に至る。
 ちなみに現代人にもネアンデルタール人、デニソワ人などの遺伝子は混じっているらしい。

 このように「遺伝子・DNA」の視点で考えるだけで、いろいろなものが見えて来る。
 自分という存在がちっぽけなものであることがわかるし、
 国境というものが虚構であることがわかるし、
 目に見えるものだけがすべてではないということがわかる。

 さて1280人から80億に増えた人類。
 これを滅ぼすのは何だろう?
・地球環境の変化?
・ウイルス?
・隕石?
・核戦争?
 人類はこのまま繁栄するとは思えないんだよね。
 だって人の意識や思考はヴァージョンアップしていないから。


※関連サイト
「DNAの旅」 日本語字幕版(YouTube)

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「光る君へ」 第11回「とまどう心」~白居易の『長恨歌』に込めたまひろの想い。そして『源氏物語』へ。

2024年03月18日 | 大河ドラマ・時代劇
「ならば、どうすればいいのか!? どうすればいいのか、言ってみろ!
 勝手なことばかり言うな!」

 確かにな。
「遠い国」へ行くのもダメ。
「妾(しょう)」もダメ。
 道長(柄本佑)が怒るのも仕方がない。
 道長はまひろ(吉高由里子)といっしょになるために模索している。

 だが、これは身分が上の男側の論理。
 まひろは「北の方(正妻)」を望んでいる。
 道長に正妻がいるのを見ているのがつらい。
 今ふうに言えば「わたしが一番でなきゃイヤだ」という感じだろう。
 でも現実的には不可能なのだ。
 まひろもそれはわかっている。
 でも割り切れない。
 
 このふたりの恋はどこに行くのだろう?

 道長はこれでまひろを見限ってしまうのか?
 今回のラストで「父上、お願いがあります」と言ったが、兼家(段田安則)に何を頼むのか?
「藤原為時の姫、まひろと結婚させてください」と頼むのか?
 ドラマとしては、その方が盛り上がる。
 でも兼家はまひろのことを「虫けら」と呼ぶ男だからなあ……。

 一方、まひろ。
 まひろは家計のために『長恨歌』を筆写していた。
『長恨歌』~唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋の詩だ。

「詞中有誓両心知」~言葉の中にふたりだけに分かる言葉があった
「七月七日長生殿」~七月七日、長生殿
「夜半無人私語時」~誰もいない夜中、親しく語った時の言葉である
「在天願作比翼鳥」~天にあっては、願わくは比翼の鳥となり
「在地願為連理枝」~地にあっては、願わくは連理の枝となりたい

 玄宗と楊貴妃は結局、添い遂げることができなかった。
 まひろは「長生殿で愛を語り合った玄宗と楊貴妃」を「廃屋で愛を語り合った自分と道長」に
 重ね合わせていたのだろう。
 そして、おそらくまひろは気づく。
・物語の世界は慰めを与えてくれる。
・物語の世界なら男女は自由に恋愛できる。

『源氏物語』の桐壺帝と桐壺更衣のエピソードは、道長とまひろの関係に似ている。
 桐壺帝は身分の低い桐壺更衣を愛した。
 だが、桐壺更衣は他の妃たちの嫉妬や嫌がらせで死んでしまう。
 その桐壺更衣が産んだのが、光源氏だ。
 やがて光源氏は母とそっくりの藤壺に熱愛する。
 しかし藤壺は帝の寵愛を受けていて手を出すことができない。
 光源氏は藤壺を求めて、女性遍歴を重ねていく。

・桐壺帝 =道長
・桐壺更衣=まひろ
・光源氏 =道長
・藤壺  =まひろ

 ドラマと『源氏物語』がリンクして来ましたね。
 道長とまひろの悲恋は、桐壺帝が桐壺更衣を愛した悲恋と同じ。
 道長がまひろを求めて追いかける姿は、光源氏が藤壺を求める姿と同じ。

 光源氏に藤壺を追いかけさせる設定を作ったまひろは少し意地悪だ。笑
 ………………………………………………………

 その他のことでは──

・一条天皇、七歳で即位
・高御座に生首
・花山院の呪詛
 外れた数珠が北斗七星の形、一条天皇の即位のお召し物にも北斗七星。
・兼家、摂政に。道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)も出世
・詮子(吉田羊)国母に
・欲のない、かわいい道綱(上地雄輔)
・道隆の子、伊周(三浦翔平)登場~公の場で父の悪口
・道兼を上手く丸め込む兼家の腹黒
・まひろの父、為時(岸谷五朗)の式部丞・失職
・まひろ、摂政・兼家に直談判←「お前、すごいな」by宣孝(佐々木蔵之介)
・宣孝、まひろの結婚相手を探す宣言。「容姿もまあまあ」と、まひろをさりげなくdisる。
・いざとなると、京風を捨ててはっきり物を言う倫子さま(黒木華)
「それはむずかしいわ」「おやめなさい!」
・倫子さま、想い人がいる宣言。欲しいものは勝ち取る宣言←実は肉食系!

 実に内容が濃い。

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れいわ新選組・山本太郎、成田悠輔の「集団自決」発言を国会で問題視。岸田首相「不適切」と認める。

2024年03月17日 | れいわ新選組
 れいわ新選組の山本太郎さん。
 成田悠輔氏のおぞましい『高齢者は集団自決すべき』発言を国会で取り上げた。
 成田発言の問題点については以前書いたので省略するが、
 山本太郎が国会で取り上げた意図は以下のことにある。

①岸田首相に「この発言は極めて不適切である」と認めさせたこと。
 つまり当然のことだが、成田悠輔発言が国の正式見解ではないという言質を取った。

②成田悠輔氏を農水省・財務省の広報に起用するのはおかしい、という指摘。
 何と財務省と農水省は、心の奥底に優生思想を持つ成田氏にお金を払って広報をさせていたのだ。

 山本太郎はさらに語る。

「国内消費の約4割(39%)を65歳以上の高齢者が担っている。
 彼らがいなくなったら日本経済は崩壊する」

「国内の農業従事者の7割が高齢者。
 彼らがいなくなったら日本の農業は成り立たなくなる」

 データをもとに語る所が、山本太郎だ。
 逆に成田悠輔氏はこういう数字を見て語っているのかね?
 数字やデータでなく、イメージだけで語っているだろう?
 これでよく「経済学者」を語れるな。

 山本太郎はさらに語る。

「高齢者が切り捨てられる社会では障害者も切り捨てられる。
 その次に切り捨てられるのはあなたかもしれない。
 その先は「生産性が低い、役に立たない」と権力を持つ者たちが
 勝手な物差しで決めることになる。
 だからこそ、人間を切り捨てるような社会を許してはならない」


 こんな社会にしないために、成田氏のような歪んだ思想の芽は摘んでおかなくてはならない。
 健全な社会を後の世代に残すことが、僕たち大人の役割である。


※関連動画
 山本太郎の国会質問!参議院・予算委員会(2024年3月15日)(YouTube)

※関連記事
 成田悠輔、キリンのCMから降板!~「ネトウヨ」よりヤバい「ネオリベラリスト」の思想(当ブログ)
 
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「響け! ユーフォニアム」~高校の吹奏楽部を描いた青春群像! 名作である!

2024年03月15日 | コミック・アニメ・特撮
 名作である。
 テレビシリーズ1・2、劇場版、スピンオフ『リズと青い鳥』を一気に見てしまった。
『劇場版~アンサンブルコンテスト』はサブスクにないので、まだ見ていないのですが。
 制作は京都アニメーション。

 高校の吹奏楽部の物語である。

 主人公は黄前 久美子(CV黒沢ともよ)。
 楽器はユーフォニアム。
 ユーフォーニアムは低音の管楽器で、主旋律を担うトランペットのような派手さはない。
 どちらかというと演奏を下支えする楽器だ。
 同じような楽器としてあるのが、チューバ、コントラバス。

 そんなユーフォニアムのように久美子は、くせ者揃いの吹奏楽部を下から支える。
 だから先輩から「黄前ちゃんはユーフォニアムのような子だねえ」と言われてしまう。

 テレビシリーズの前半。
 久美子はおおむね吹奏楽部で起こる出来事の目撃者だ。
 さまざまな人間模様を目撃して悩むが、どうやって解決していいか、わからない。
 首を突っ込むが、何もしないので、
「黄前ちゃんはずるい」
「性格が悪い」
 と言われてしまう。
 実際、久美子は一歩踏み込むのが怖いのだ。
 踏み込んでキレられたり、拒絶されたりするのを恐れている。
 ただ感じる力はある。
 他人の痛みや思いを感じる力があるから首を突っ込み、悩んでしまう。

 そんな久美子が少しずつ変わっていく。
 目の前の出来事に対して自分の意見をはっきり言う。
 返り血を浴びるのを恐れず、自分の思いをしっかり伝える。
 結果、周囲との絆が強くなり、ユーフォニアムの演奏も良いものになっていく。
 そして最後には、
「全国大会に絶対行こう!」
「わたしはユーフォニアムが好きです!」
 と言えるようになる。

 劇場版では、久美子は高校二年生になる。
 二年生になって、今度は一年生の面倒を見る立場に。
 一年生の頃のように先輩が事件を解決してくれることはない。
 一応、三年生の 夏紀(CV藤村鼓乃美)や優子(CV山岡ゆり)といった先輩はいるのだが、
 二年生という立場上、自分で動かなくてはならないことが多くなる。
 このリアリティが素晴しい。
 ………………………………………………………………………………………

 その他、この作品では、
・吹奏楽コンクール&スポ根のような練習
・恋
・友情
・百合的要素
・先輩と後輩
・劣等感
・進学、将来の悩み
 などが描かれる。
 つまり「青春」のすべてが詰まっている。
 これを見て、おっさんはかつての青春を思い出して、きゅんきゅんしてしまうのだ。

 そして!!
 今年(2024年)4月 『響け!ユーフォニアム』のシーズン3がテレビ放映される!
 主人公の久美子は三年生になって部長に!
 コンクールの全国大会・金賞を目指して奮闘することになる!
 こんな激アツな展開はない!

 こういう大好きな作品をいくつも持っていることは幸せなことだと思う。


※関連映像
 TVアニメ『響け!ユーフォニアム』ノンクレジットオープニング映像(YouTube)

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