学会で何度もお世話になってる白鳥の国際会議場。
今回はオーディオフェスタ名古屋にお邪魔しました。学会みたいなセッション方式の展示が主体なので、どこを見るのか絞って行かないと効率よく回れません。こういう会場でしか体験できないようなハイエンド機器もそれなりに面白いのですが、広大なリスニングルームがないと性能を引き出せない大型高級機器よりも、現実的なハイファイ機器がどう進化しているのか聴いてみたくて、まずはヤマハのブースへ。ここは最初に参加したときもプレゼンの質が非常に高かったので期待していました。
小型ブックシェルフスピーカーのNS-600AとNS-800Aの紹介。ソースはすべてアナログレコード。
Ricky Lee Jones, Show Biz Kids
Bob James, Mophead (from "Jazz Hands")
Anne-Sophie Mutter, Concerto for violine and strings in A Major, Op 5/2, Bologne (from "Anne-Sophie Mutter, 60th Anniversary Concert")
Michael Legrand, Django (from "Michael Legrand Meets Miles Davis")
小さい方のNS-600Aでもペア40万、スタンドを入れると53万になるので決して安価な装置ではありません。NS-800Aが一回り大きく価格もやや上なのですが、「上下ということではなく性格の違いと考えて欲しい」とのことです。小さいスピーカーでしか得られないくっきりとまとまった音像を追求したので、小さい分スケール感は減退するものの、精密なステレオイメージでは上回っているということでしょう。実際、NS-600Aのヴァイオリンソロは本当に目の前で演奏してもらってる感じで、ソロ演奏やヴォーカルでは大変生々しい再現性があると思いました。これがNS-800Aになると2-3列後ろの席に下がったような印象があって、ただ全体の雰囲気は出てきますし、聴き疲れのない音という感じがして、個人的には800Aが好みです。まあ、狭い自宅で使うとなると600Aの方が鳴らしやすいかも知れません。