いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

おもちゃが貰えるかな

2006年03月31日 | 極楽日記
 体操の特訓中です。鉄棒で逆上がりができたら何か買ってもらえることになっているようです。極楽息子はお友達の中では大きい方で、なまじ力があるために腕力に頼って逆上がりをしようとするそうで、今のところ成功していません。上の学年でやる「懸垂逆上がり」に近いことをやろうとしているのでしょう。さすがに幼稚園児の腕力では無理というものです。

 息子は新しい戦隊シリーズ、「轟轟戦隊ボウケンジャー」にはまり込んでいるので、巨大ロボット「ダイボウケン」が欲しくてたまらないのですが、道のりは険しいようです。

 今度のシリーズは遺跡の発掘がテーマになっているので、登場する機材も土木機械みたいなのが多くて、「ダイボウケン」もツルハシとスコップで戦います。ツルハシとスコップを合体すると必殺の剣になる設定はさすがに無理な気がしますね。ツルハシ振り回してる姿はスーパーロボットと言うより土木作業員です。息子が「本物のツルハシが欲しい」と言い出したので、カーマホームセンターで見るだけは見せてあげました。もちろん買いませんけど。
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ベル・スールつづき

2006年03月30日 | 極楽日記(お店紹介)
 ベル・スールの「芝エビとブロッコリーのパスタ」です。春らしいメニューですが、ビデオからの切り出し画像なので写りが芳しくありません。極楽妻のメインはワタリガニの濃厚なソースを絡めたスパゲティでした。どちらも満足です。これだけ食べさせてもらってランチ1,200円は店に済まない気がします。500円でキッズプレートが用意されているのも嬉しいですね。
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ベル・スール

2006年03月30日 | 極楽日記(お店紹介)
 日進竹の山のビストロ、ベル・スールです。アサヒ住宅という建設会社が経営しているようで、洒落た外観や内装は住宅の展示を兼ねているのかもしれません。

 ランチタイムしか行ったことがありませんが、質のいい食材を選んで真面目に調理してくれる姿勢が支持されて、固定客が多いようです。パンなどの基本食材がいいものですし、料理に手が掛かっているので、サラダとスープ、デザート付きのパスタランチが1,200円はお値打ちと感じました。

 この日のランチで嬉しく思ったのは野菜と豆のスープ。くどい味付けを避けて、素材の旨味を巧みに引き出す「食べるスープ」は、もうこれとパンだけでいいやと思わせるほどの完成度の高さ。体に優しい料理がお望みなら、絶対のお薦めです。

 極楽親父は精力的な料理研究家で栄養学者、作家である丸元淑生(まるもとよしお)さんの著作を愛読しておりまして、シンプルで素材を無駄にせず環境への負荷も低い野菜と豆の料理こそ人類に必要な料理であるとのお説を信奉しております。(いや、諸般の都合で実践はしていませんが。)

 特に、買い置きした豆を戻してスープストックと煮込むだけで、栄養価の優れたスープができるという「スープ・ブック(講談社)」は眺めているだけでも楽しい本です。こんな多種多様な豆のスープが簡単に日常の食卓に並べばどんなにいいだろう、と思わせてくれます。私はこの本の影響もあって、具沢山の「食べるスープ」が大好きです。昔は味噌汁のあまり好きじゃない子供でしたけどね。

 私は機械や道具が大好きなので、丸元さんの本に書いてある調理法を試してみたくて、高価なビタクラフトが欲しくなったぐらいですが、今のところ自分で料理する時間もないのでこれは定年後の楽しみにしましょう。丸元さんの本を読んで「なるほど!」と思った方は、ベル・スールを気に入られるでしょうし、栄養などの難しいことを抜きにしても値打ちでおいしい店だと思います。
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体操教室

2006年03月29日 | 極楽日記
 最近の幼児は外で遊ばないので、水泳や体操などの教室に通っている子も多いです。これは春休み限定の体操体験教室。マットの上で前回りとか跳び箱とかを教えてくれます。

 昔と違って遊べるような空き地が減りました。公園は増えたのですが、遊具はお金を掛けて管理しないと訴えられるようになりましたから、大規模な公園に集中しています。子供が少なくなったせいか近所のお友達も少なくなりました。同じような歳の子供がいても、それぞれ別の幼稚園や保育園に通っているので交流がありません。大体、兄弟の数が少なくなりましたからね。

 マット運動のコースに3日間通って、次は鉄棒で逆上がりのコースだそうです。いつもは全国レベルの選手が真剣に練習しているジムも、この体験教室の間はちびっ子が主役で、いたずらな子供たち相手にコーチの皆さんが奮闘しています。
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ウィンダムを所有してみて

2006年03月28日 | 自動車
 中古屋の店先で納車を待つウィンダム君。老朽化したヴェントでは散々故障に悩まされましたが、これで気にせずに外出できます。装備も一気に充実しました。極楽親父は方向感覚が鈍いので、しっかりしたナビがあるのは有難いです。

 一番違うのはランプの明るさでしょうか。やっぱりHIDは明るい。気が付かずにハイビームになっていたことがあったので、対向車の人は眩しかったでしょう。済みませんでした。ハイビームの方はHIDじゃありませんけどね。

 自動感知式のワイパーは使いにくいです。普通の間欠ワイパーで十分でしょう。ブレードにあまりいいものを使っていないようで、視野がすっきりとしません。少し使ったらPIAAのシリコートワイパーに替えてやろうと思います。販売店が安い液体ワックスを掛けてきたようで、雨でガラス面に油分が落ちてきます。これもポリマーコートか何かにしたいところです。

 感動したのは自動防眩ミラー。昔の防眩ミラーって、眩しくなくなるのはいいんだけど、ただ真っ暗になって全然見えないので、使い物になりませんでした。今度のは眩しくないのに後ろが十分に見える!こんな優れた製品があるとは知りませんでした。

 エアコンは強力で、暖房にすると床暖房のようにじわじわと下から暖まってくる感覚は気持ちいいですね。冬のドライブになると顔がかさかさに乾いたのは昔話になったようです。

 居心地がすごく良くなった反面、運転感覚はトヨタ車らしく曖昧で、高速道路ではやっぱり眠くなります。運転そのものは3日で飽きますね。整備のいいヴェントで走ると、目の前に鋼鉄の線路がくっきり浮かんで見えたほど精密なトレースができた道路が、ウィンダムで走るとぼうっとピンク色の雲みたいなのが浮かんできます。決めたラインを正確にトレースする能力では大幅に劣っており、これではアウトバーンで200km/hの巡航など恐ろしくてできないでしょう。日本でそんなに出さないって?いやいや、100km/hでも違いはわかりますよ。安心感の違いというやつです。

 でかいクルマながら高速巡航でのフラット感はあまりありません。路面の凹凸を受け止めて制御するのがサスペンション本来の役目だとすれば、ウィンダムのサスは凹凸から逃げている感じです。直接のショックは小さいのですが、無駄な動きが多いと感じます。これと正反対なのが、高速で試乗させてもらったことのあるエグザンティア。市街地を走るとサスが妙な動きをして落ち着きませんが、高速である程度の速度域になると、驚愕のフラットさでした。

 多段化した5ATなのに、ステアリングにシフトショックがいちいち伝わるのは興醒めです。ステアリングの反力がリニアじゃなくて、小さいながら変な引っ掛かりがあるのも高級感を削ぎます。ステアリングからの情報は20年前のクラウンより進歩していますが、ステアリングの滑らかさという点ではむしろ劣っており、トヨタが上級車には相変わらずFRを採用している理由がよくわかります。

 ウィンダムを日本に投入した当初、徳大寺有恒さんが「ステアリングに大きな分銅をぶら下げたような感じ」と評していました。前輪加重が極端に大きい上級FF車では、軽くて滑らかなステアリングを実現するのが難しいんでしょう。極楽家のウィンダムは2代目で、初代よりパワーアシストの量を増やして対応したのでしょうか、大きな慣性質量を感じるようなことはありませんが、不自然なステアリングという代償を払うことになったようです。
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ピエール・プレシューズ続き

2006年03月27日 | 極楽日記(お店紹介)
 ピエール・プレシューズの店内です。極楽息子はこういうふわふわ系が大好きなので、いっぱい食べちゃいます。
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ピエール・プレシューズ

2006年03月27日 | 極楽日記(お店紹介)
 長久手町杁ヶ池(いりがいけ)のカフェ兼パティスリー、ピエール・プレシューズです。人気店で、「遅くなるとケーキがない」と言われ、時間を見つけて行ってみると、周辺に路駐の車両が何台も。まず駐車場を確保するのが難しそうです。時間があれば、すぐ北にあるアピタ長久手店に停めてから歩く手もあるでしょう。

 ケーキだけ買って帰ろうかとも思ったのですが、テイクアウトで残っているのが極楽息子の食べられないショコラ系とサヴァランだけだったので、他を回ってから出直し。ここはカフェとテイクアウトでは作っているものが違うのです。

 幸い次は駐車場が空いていましたので、しばらく息子を杁ヶ池公園で遊ばせてから席に着くことができました。順番を待っているのはファッショナブルな女性客が多くて、幼稚園児を連れて行くのはどうかと思いましたけど、席の方には子供連れもいましたので気にしないでいいようです。

 この日は席に着いたのが午後5時になってしまったので、軽いものと思ってトライフルとハーブティーをお願いしました。トライフルは極楽息子の好物だったので、ほとんど食べられてしまいました。もう少し落ち着いて頂きたかったのですが。
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円地文子集

2006年03月25日 | 極楽日記(読書、各種鑑賞)
 資源ごみ置き場から拾って来た極楽親父の宝物、リサイクル日本文学全集から、今読んでいる円地文子集です。通勤用の手提げに入れておいたら、少し雨に塗れてしまいました。

 若い時は興味のなかった作家で、著作も源氏物語訳ぐらいしか知りませんでした。でも今になって読んでみると実にいい。古典の素養が十分にある人なので、作家としての「引き出し」がたくさんあるのでしょう。ねちっこくて緻密な筆運び、自分の分身であろう主人公に対する仮借のない心理描写、そして時代背景を見る冷めた目。破綻のない構成。「朱を奪うもの」は見事なプロの作品です。

 通勤電車の中で読むにはちょっと重たく、読み疲れするのが欠点ですが、小説を読む喜びをたっぷり与えてくれます。
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ブレーキ考

2006年03月24日 | 自動車
 ドイツ車のホイールがブレーキパッドのカスで汚れやすいのと、ブレーキの際にきーきー鳴くのはお約束。できればきれいに乗りたいんですけど、国産車の「鳴かないブレーキパッド」では怖い目に遭っているので、汚れで済むなら安いものです。

 今でも日本の教習所では「ポンピングブレーキ」を教えているようです。ブレーキの性能が低く、冷却しながらブレーキングしないと過熱して利かなくなった時代の名残なんですが、20年前のクラウンでは必要なテクニックでした。蓼科高原などの険しくもない峠を下りるだけでブレーキから盛大な白煙が上がり、みるみる制動力が落ちてきた情けなさで、トヨタのブレーキなんかもう信用するものかと思いましたね。

 この時は家族旅行だったのでもちろんスピードも出していませんし、過去にもっと状態の悪い車に乗っていたので、フットブレーキを踏み続けるような真似もしていません。明らかにハードウェアの問題です。名古屋に帰ってディーラーにクレームをつけると、「ロイヤルサルーンは良く利くブレーキなので温度が上がりやすいんですかねえ。」と言われ、もう何も相談する気がなくなりました。

 このときに感じたのが、トヨタの上級車では「ブレーキ鳴き」のクレームに過剰に反応しているだろうということ。摩擦係数が落ちても、熱に弱くなっても、とにかく鳴かない、減らないブレーキパッドが歓迎されると聞いたことがありますけど、その通りなんでしょう。トヨタの重い商用車やRVは平気で同じ坂を駆け下りていましたので、車種によってパッドの性質を大きく変えていたのです。

 そんな経験があって、VWのブレーキは汚れと鳴きはひどいものの、性能については信頼していました。ただ、ボッシュのコントローラーが不安定になって、ブレーキに触ってもいないのにABSががくがくと動くのには参りましたけど。
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VR6エンジン

2006年03月23日 | 自動車
 ついに現役引退となったヴェント君。前半分はゴルフIIIそのものです。元々ゴルフは横置き直列4気筒のエンジンですが、同じ大きさに6気筒を押し込むためにVWが開発したのが有名なAAA型VR6です。横置きFF車にV6を追加する場合、フロントオーバーハングを延長してクルマ自体を少し大きくすることが多いのですが、何としても同じ大きさでまとめたかったのでしょう。

 一番前に大きくて重いエンジンを載せる構造上、オーバーハングを延長してV6モデルを作ると、元の重量バランスが狂ってきます。重心が前寄りに移動しますし、Z軸の慣性モーメントが増加するので、ハンドリングが大きく変わるのは仕方がないですね。これをエンジン技術でクリアするのに、VR6の発想は正当だったと思います。

 ただし現実にはどうかと言えば、AAA型2.8Lは例えばホンダの4気筒2.4Lあたりに比べて特に滑らかじゃありませんし、表示トルクはほぼ同じ。出力では劣っています。特にメーター表示で1,700rpm以下の低速トルクはないも同然で、高速道路で走らない限り4気筒モデルとの差を実感できません。これでは何のために大排気量6気筒にしたのかわかりません。(VR6の低速トルクがないことは、徳大寺さんや他の評論家も指摘されています。)VW6の名誉のために書いておきますと、高速で広いトルクバンドに乗ってしまえば実に走りやすく、高速クルーザーとしては非常に優れていました。

 また、コンセプトには関係ないのですが、点火系や補機の信頼性が低く、維持費が高くなります。極楽家のVR6も、最近はVR5あるいはVR4として稼動していたようです。発想は優れていても、それを現実のものとする技術がなかったのですね。1本のカムシャフトでV6のバルブを駆動するため構造が複雑であり、4バルブや可変バルブタイミング機構の導入にも立ち遅れました。(そう言えばパサートのW8は4バルブで可変バルタイらしいですね。どんな複雑なことになっているのやら。)

 実用エンジンに4バルブは不要と言われていたのは昔の話で、シリンダー内の気流を精密に制御する現代のエンジンでは、ポテンシャルの高い4バルブ機構はごく一般的に使われています。実用4バルブの嚆矢がトヨタのハイメカツインカムや、ホンダの1カム4バルブで、いずれも実用性能と燃費のバランスが良く、高い実力を証明しました。

 こうして比較すると、エンジンとして正しい進化を遂げたのはVWの狭角多気筒エンジンよりも国産の4バルブエンジンのように思います。今でもVWは狭角多気筒にご執心で、W8やW10ディーゼル、W12,W16など次々に出してきますが、例えば同じ価格帯のVWのW8とトヨタやレクサスのV6ハイブリッドを比べれば、どちらに実用性や発展性があるのかは自明だと考えます。独自の技術にこだわるあまり、ハイブリッドでもトヨタに大きく遅れを取るようでは、VWの未来は開けないのではないでしょうか。
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妻の誕生日にはトヨタ車

2006年03月22日 | 自動車
 極楽妻の誕生日に贈った花束です。最近はビデオばかり撮っているので写真がいい加減になってしまい、横から直接フラッシュをぶつけただけ、という芸のない1枚になりました。アングルぐらい何とかすれば良かったと思いますが後の祭り。背景に極楽息子の作ったお雛様が入っています。

 フィルムカメラ全盛時代には、写真が趣味だと言う人は今よりずっと多かったです。どの家庭にも1台は高価な一眼レフがあって、休日には重いカメラをぶら下げて家族で出掛けるお父さんをよく見ました。クルマ、一眼レフ、腕時計、ライターなんてものが一般的な「男の宝物」だった時代です。「日本カメラ」「アサヒカメラ」などのカメラ雑誌もよく売れていました。

 今では多くの機材が趣味性を失ったのはご存知の通り。スポーツセダンのボンネットを開けて、オイルゲージを点検しつつ、プラグの熱価がああだこうだと言っていた時代から、お母さんと子供主導でミニバンをファミリーカーとする時代に。今のクルマはメンテナンスをしないでもほとんど故障しませんし、一般的な使い方をする限り、ミニバンでも性能にも不満はなくなりましたから、機械部分には触らない人がほとんど。音楽プレーヤーにエンジンとタイヤを付けたようなふざけたクルマが大手メーカーから発売されるに至り、その名もbb(ブラックボックス)とは出来すぎです。

 報道されるところによれば、こうした趣味の対象がなくなって、その受け皿がアキハバラに象徴される「萌え」系とは寂しいです。30年前ならクルマのスペックに目を輝かせていたような若い人が、美少女フィギュアを見つめて喜んでいるんでしょうか?まさかね。マスコミの記事を本気にしちゃいけません。

 閑話休題。妻の誕生日のためもあって、ほぼ希望のクルマであるウィンダムに乗り換えました。最初の登録は2002年の11月ですが、走行距離は18,500km弱ですから新車と言ってもわからないほど。今回はむしろ私がミニバン派だったのですが、エスティマなどの巨大なマスを見ると、ヴェントからいきなり乗り換えるのは不安だというのはもっともです。

 ウィンダムにしろエスティマにしろ、運転そのものが面白いというクルマではありません。昔のクラウンよりはハンドリングがずっと繊細で、狙ったラインを辿りやすいという進化は認めますが、ダンピング不足でふにゃふにゃした乗り心地には意欲を削がれます。大きなセダンなのにピッチングが過剰ですね。

 昔のトヨタ車に比べてヨーイングはよくコントロールされるようになりましたが、ピッチングの制御が不十分であり、これはショックアブソーバーを検討することで改善されると予想できます。私のウィンダムに対する初期評価は、思い起こしてみると、ゼロクラウンのアスリートに対するカーグラフィックの記事に類似しています。なるほど、車種を問わず、これが現在のトヨタの足回りなんだ。ちなみにピッチングの制御で評価が高かったのは日産フーガでした。いつか試乗してみないと。

 ユーザーを半歩だけリードするのが商売の秘訣だと熟知するトヨタにとって、私のような少数派のドライブ好きの趣味までは入れていられないのでしょう。ただ、最近のトヨタは、「故障が少なくて安楽なトヨタ」以上のトヨタをレクサスに実現しようと努力していますから、数年後にはトヨタあるいはライバル社の手で、私のような小うるさい親父が嬉々として乗れるクルマを作ってくれるのかも知れません。
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春の使者

2006年03月22日 | 極楽日記
 庭の一角に少しですが土筆(つくし)が出ていました。子供のときは土手の土筆を集めて遊んだものですが、こんな町中の庭でお目に掛かるとは思いませんでした。
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浜木綿(はまゆう)

2006年03月20日 | 極楽日記(お店紹介)
 名古屋で昔から中華料理の店として親しまれてきた浜木綿さん。八事に出たついでに本店に寄ってみました。日曜日のランチタイムはとても混んでいます。

 系列店は名古屋とその近郊にたくさんあるようですが、山の手にある本店の店構えは極楽親父が子供の頃からほとんど変わっておらず、お客も年輩の人が目立ちます。お年寄りを交えた家族連れが多いようですね。店内禁煙は子供連れにとって嬉しい配慮です。待ち時間が多少長くなっても、空気がきれいならあまり苦になりません。

 この日は宴会用の座敷が先に空いたので、そちらに通されました。処構わず中華の文物、つまり骨董品が陳列してあるのは、古い中華料理店の「お約束」でしょうか。高価なものもあるのでしょうが、陳列のテーマが感じられないし、対照的に周りの内装が傷んでいるため、あまり引き立ちません。美術館と古道具屋の違いと言ったらいいでしょうか。お金を掛ける優先順位を考慮して頂きたいところです。

 老舗だからか、年輩の客が多いからか、接客は馬鹿丁寧な印象。「お茶をお注ぎ致します。」「ドレッシングをお掛け致します。」など、若い人がマニュアル通り喋っている感じで、高級ホテルのそつのない接客ともまた一味違います。私がこの前来たのは30年以上も前のはずだけど、その時からこうだったのでしょうか。

 余計な文物を取り払って、くたびれた畳とか擦り切れた円卓、湿っぽい座布団は新しくした方が印象がいいと思います。接客係も、もう少し自分の言葉で話した方が自然でしょう。全体的にサービスが古臭いです。しかし、こうした淀んだ空気が何となく懐かしい雰囲気を醸し出しているのも事実で、お年寄りはこの方が落ち着くのかも知れません。

 同じクラシックな雰囲気でも、あれこれ食べ歩いた人なら、香港ペニンシュラの「嘉麟楼」みたいな贅沢な空間を好むはずですが、浜木綿の場合は西岸良平の描く中華料理屋という感じです。高級店とは値段が違いすぎるので比較するのも野暮ですが、それにしても同じような価格帯の「香月季」(紹介済)にはずっとセンスの良さを感じました。新しい顧客を開拓しない限り、店は客と共に老いるという見本だと思います。

 料理は点心のコースでした。良くも悪くも懐かしい料理という印象は予想通り。擦り切れた青磁の器に濁ったスープを入れてくる、しかも盛り付けに工夫がない。はっきり言ってセンスが悪いと思います。ちっともおいしそうに見えないもの。茶碗に茶渋がびっちり染みていて、おしぼりで拭くと茶色になるのも興醒め。すべての料理が少し冷めているのは、お年寄りと子供に配慮したのでしょうか?小龍包ぐらいは熱々で頂きたいものです。ラーメンは味の素入れすぎ。

 名前が知られているため、今でも宴会に利用されることは多い店ですが、どうしても八事近辺で中華料理を、という事情がないなら、私なら他の店でお願いしたいと思います。
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買ってから思うこと

2006年03月17日 | 自動車
 一応フル装備のウィンダム君ですけど、ステアリングホイールの左側、チルトレバーの左隣に、目立たない小さなブランクパネルがあります。写真ではわかりにくいですが。

 ここは、最上位の「リミテッド」に装備されているTRC(トラクションコントロール)の解除スイッチが入るパネルです。ある装備が他のモデルにあって自分のモデルにない、というのはオーナーにとっていい気分ではありませんので、トヨタの配慮で、本当に目立たないようにしてあります。昔の日産なんかはもっと露骨で、安いモデルのインパネはブランクパネルまみれでしたが。

 極楽家の「3.0G」ではTRCおよびVSCが装備されていません。マイナーチェンジ以降のモデルでは標準装備になったのですが、今回は前期モデルを購入してしまったので。

 日常のドライブではTRCもVSCも縁のない装備ですが、気象条件の厳しい時には安全性を増してくれるはずですし、何せ極楽親父は新しい装備が好きなので、できれば欲しかった。今日になって購入した店の在庫リストを見たら、同じ値段でTRC/VSC装備の「リミテッド」が入庫してるじゃありませんか。これはちょっと悔しいな。もちろん元の値段が違いますから、年式だけは極楽家のクルマが1年新しいですが。

 インテリアは黒一辺倒だったヴェントより明るくて軽快です。ファミリーカーはこの程度の明るさがいいです。自動車雑誌ではゴルフIII・ヴェントのインテリアを「硬質で緻密、ビジネスライク」などと評してありましたけど、そんな緻密な感じはなかったですよ。メーターナセルにパーキングチケットを載せておくと、隙間から下に落ちちゃったぐらいですから、とにかく建て付けがいい加減な印象でした。

 ヴェントのステアリングホイールも良くなかったですね。丈夫なだけが取り得という感触で、旧式のエアバッグが内蔵されていたこともあり、回すのに重たい感じが強かったです。笹目二郎さんの評論で、パサートの楕円形ホイールを「ドライバーに直接触れるインターフェイスの質感に無頓着」とか書いてあったように思います。当時のVW製品はみんなその調子で、いい物を買ったなあという満足感を与えてくれないようです。私の好みですが、ホンダのマグネシウム製ホイールが軽くて硬くて精密感があり、あれだけでも欲しいと思わせてくれました。ウィンダムはどうでしょうか?
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新聞はリストラしないのかい?

2006年03月16日 | たまには意見表明
 最近、新聞自身が当事者となる重要な記事が紙面を飾りました。1つは読売新聞による公務員への取材について取材源秘匿が認められなかった問題、もう1つは公正取引委員会による新聞価格の「特殊指定」の見直し検討です。

 今回の東京地裁の決定は、事実上、公式発表以外に公務員が「情報を漏洩」することはまかりならん、とするものです。これが判例として定着するなら、公式発表以外に公権の行使をチェックする手法はなくなり、独善的な「知らしむべからず」の裁量範囲が次々に広がっていくことになります。

 新聞を通じて行政をチェックするのは国民の権利である、と大上段に構えるまでもなく、この東京地裁決定が悪用されるなら、これを盾にとって、公務員の汚職や公立病院での診療ミスなどの情報が隠蔽されてしまう危険を孕んでいます。当然、東京地裁の判断は誤りであり、新聞は決定に対して反対を貫くべきです。

 ところが、これと時期を同じくして蒸し返された「特殊指定」解除の問題とは何でしょうか。新聞は値引きなしで売ることを認められた特殊商品です。正確には、値引きをする小売店に対して新聞社が圧力を掛け、商品の供給を停止できる例外的な権限を持っています。一般の商品でこんなことをやれば、公正取引委員会により指導を受けるのです。

 新聞社の利益はこの「特殊指定」により手厚く保護されています。大新聞は広告収入だけでも経費をほぼ賄えるなどと言われており、潤沢な利益は都市の一等地に威容を誇る本社ビルや、トップクラスのプロ野球球団およびサッカーチーム経営を見ても明らかです。

 新規参入業者はほとんどなく、購読者数もこの数年は安定しており、昔のような豪華景品によるシェア争いもなく、不況の影響も他の産業に比べれば軽微でした。大新聞のリストラなんて聞いたことがないでしょう?この辺は、やはり寡占状態が続く放送業界に近いものがあります。

 「特殊指定」というぬるま湯に浸かった大新聞の論調はどうしても権力に近いものになり、自らは安定した境遇にいて、社説では「小泉改革」のシナリオ通り一般企業や銀行、役所、公共団体の厳しいリストラに諸手を挙げて賛成するという有様。権益を貪りつつ安全な処から弱きを挫くのがジャーナリズムでしょうか?

 最近は一時の反動なのか、無理なリストラに批判的な記事も多くなりましたが、かつては銀行員や公務員をとにかく減らせ、待遇も良すぎるから賃金をカットしてサービスは上げろ、大学は競争原理を導入して経費を節約しつつ世界的な成果を、という無茶なことを言っていました。無駄な管理職を減らすならともかく、現場のリストラで組織が強くなることなんてありませんよ。

 大いに疑問だったのは、有効なデータがほとんど示されていなかったこと。正規雇用の公務員全体と、若年層や契約社員が多い一般企業勤務者の全体を比べたところで、簡単に「公務員の給料が高すぎる」とは言えません。それより、例えば大卒公務員と新聞記者の賃金を比較した記事がありましたか?一般企業と新聞社の倒産数比較やリストラ規模は?

 新聞社員の待遇など、記事として出せるわけがありませんね。今や、新聞は役所以上に保護された産業なのですから。

 一律の宅配のために安定した収入が必要というのは一理あります。しかし、それなら僻地の宅配のために新聞社が協同で配達人を雇うとか、自治体が補助金を出すといった選択もあるのではないですか。巨大な本社ビルを所有したり、たいして働きもしなかった(名古屋のファンの間では「戦犯」と呼ばれている)ピッチャーに2億円を越える年棒を支払っているのは?

 経営の合理化もせずに「特殊指定」という権益にしがみ付く様は、新聞が散々叩いてきた公務員や関係者の既得権確保とどこが違うのでしょう?もっとスリムになって購読者に利益を還元する新聞があってもいいじゃないですか。「宅配なしでもウチは読者を確保できる」という新聞があってもいいじゃないですか。

 私は、このような飼い慣らされた大新聞が、本当に取材源秘匿の権利を勝ち取るまで戦い抜く意欲を持っているのか甚だ疑問です。政府の側としても、「大新聞組みしやすし」と読んだ上で揺さぶりを掛けてきたのだと思います。

 上からの揺さぶりに加えて、新聞の足元をフリーペーパーが崩しつつあるという都合の悪い変化もあります。新聞を定期購読する理由の1つは、折り込みチラシです。当地では大半の家庭が中日新聞を購読しており、他の新聞はまず相手にしてもらえません。最大の理由は、「中日でないとチラシが入らないから」です。

 これに対し、紙面全部がほとんど広告のようなフリーペーパーが支持を得て、部数を増やしています。チラシはないですが、若い人向け、主婦向け、子供のある家庭向け、熟年向けに多種類のフリーペーパーがあり、新聞チラシのビジュアルにはかなわないものの、情報量が豊富でしかも的を絞った広告を見ることができます。

 これは取りも直さず広告主が新聞チラシからフリーペーパーにシフトしているということであり、特に新聞小売店の経営を揺るがす要因になっています。このような危機感もあって、新聞社は定期購読を死守したいのです。これを政府に見透かされると、譲ってはいけないところで譲歩してしまうような悪い予感もあります。

 ジャーナリズムの根幹を守るためにも、新聞の経営はもう少し軽量化するべきではないでしょうか。少なくとも当地の大新聞は、肥大化して動きが取りにくくなっているように見えます。
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