地上絵で有名なナスカ文化。水に困っていた部族だったので、あの地上絵も雨乞いのために描かれたみたいです。
これは蜘蛛かな。地上絵にもこんな絵柄がありましたね。
生贄の儀式とか武器とかの後に、生活感のある農具が出てくるとほっとします。
こういう図柄も地上絵にありました。人間の顔はくっきりと力強く、ねぶたの絵を連想します。
精密な石組みで知られるティワナク文化。
金細工でも優れていたようです。農耕どころか森林もほとんどない海抜3,800mの高地で、なぜ豊かな集落が維持できたのかは謎だそうです。
ワリはティワナクの近所にあった、やはり高地に栄えた文化。政治体制の進歩が大きく、帝国としてまとまりを見た初のアンデス文明で、後のインカ帝国に多大な影響を与えたとのことです。
飽きてきたのでシカン、チャンカイを割愛して最後のインカ文明まで飛びます。最大、最後の帝国にもかかわらず、騎馬との戦いにとまどったのか、スペインの侵略者にあっさり征服されてしまいます。
今回の展示ではインカ時代の遺物は少なく、見どころはチャビン、モチェ、ティワナクなどの前インカ文明でした。断片的で大雑把だったアンデス文明の概観がつかめて、良い展示だったと思います。
インカ時代の壺。この後の展示室はミイラや頭蓋骨などが並んでおり、撮影が禁止されていました。見たい人はぜひ名古屋市博物館へ。
カフェでも特別展に合わせた企画をやっていました。