いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

阿部式電気時計

2019年04月12日 | 極楽日記

学校の講堂で見かけた掛時計です。「阿部式電気時計」という見慣れない表示を検索してみると、幕末に生まれて昭和初期まで活躍した時計師、阿部彦吉の作であることがわかりました。講堂ができたのが90年ほど前と聞きましたので、その頃からずっと稼働しているのでしょう。電気時計と表示があるのは単に電気で駆動しているということではなく、親時計から規則的な電力を送ることで同期している親子時計ということで、大きさから見てこれは子機だと思います。最も原始的な情報ネットワークが昭和初期に日本で開発されていたのです。空襲も大震災も乗り越えて、時を刻み続ける古時計の風格が見事。これはいいものを見せて頂きました。

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3 コメント

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Unknown (edoharu)
2022-01-17 10:41:33
私は京都市中京区にある銅駝自治連合会で理事をしている細川と申します。
我々の自治会館に阿部式電気親時計が有り、現在あれこれと阿部式電気時計について調べています。
そこでお忙しい所、突然の質問で申し訳ございません。
先生が見かけられた阿部式電気子時計は、学校の講堂にあったとの事ですが、正確にはどの建物の何階の講堂か教えていただくことは可能でしょうか。
Unknown (edoharu)
2022-01-17 10:45:46
もうひとつ、親時計は現存していますでしょうか?
厚かましい質問で重ね重ね申し訳ございません。
Unknown (enagoya)
2023-06-04 11:00:04
細川様、コメントありがとうございます。日頃コメントを頂くことがほとんどないブログなので、長らく気付きませんでしたことをご容赦願います。
これは神戸の灘校の本館2階講堂で見かけた時計です。4月9日に入学式のことを掲載していますが、その時の写真にも「精力善用」の額の下にこの時計が写っています。
親時計については学校の方にお問い合わせ頂ければと存じます。

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