世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

夢を見た

2014年03月09日 | 
夢はよく見る。

毎晩のように見る。

それも。カラーで。


だが、普段、目が覚めたときあまり夢の内容は覚えていないことが多い。


なのに、今回はあまりにも鮮明に脳裏に残っている。



それは、ボクを愛したある国の女性が蘇って出てきたのだ。

彼女は若くして死んで、もうこの世にいないはずだ。



彼女はボクを心から愛してくれた。

真摯にボクに尽くしてくれた。


命を懸けて愛してくれた。



だがボクはそれに応えることができなかった。


彼女は、毎日メッセージを送ってきた。


今どこにいる?

誰と一緒?

何シテル?


だんだんとそれが負担に感じていた。

何か見張られているような、

ストーキングされているような気持ちに苛(さいな)まれた。


そして彼女の国から帰ったその日に連絡を絶った。

同じベッドに寝ても、彼女を抱くこともなしに。


今思えば、酷(むご)いことをした。



彼女は死の宣告を受けていた。

ボクにできることは、彼女の寿命を少しでも伸ばすことだった。


彼女の命をつなぐことだった。


だがそれもわずか半年のことだった。



夢に出てきた彼女は

痩せこけ、美しかった黒髪がコゲ茶に変色していた。


だが、ボクの顔を見るとニッコリと笑った。




別れて半年ほど経ったある日、彼女から一通のメッセージが届いた。


「元気? 友達でいてくれる?」


ボクは、イエスと応えた。


それっきり彼女の消息は途絶えて消えた。


ボクは彼女が死んだことを悟った。



その時と同じように、

目覚めた時、枕が濡れていた。

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