p111~
The Spirit Speaks To The Church: Overcome!
The Letters to The Seven Churches
Part Two: The Seven Letters
The Days of Vengeance
David Chilton
◇◇
ペルガモ:偽預言者と無神の王に対する裁き
2節18-29
Rev 2:18 また、テアテラにある教会の御使いに書き送れ。『燃える炎のような目を持ち、その足は光り輝くしんちゅうのような、神の子が言われる。
Rev 2:19 「わたしは、あなたの行ないとあなたの愛と信仰と奉仕と忍耐を知っており、また、あなたの近ごろの行ないが初めの行ないにまさっていることも知っている。
Rev 2:20 しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは、イゼベルという女をなすがままにさせている。この女は、預言者だと自称しているが、わたしのしもべたちを教えて誤りに導き、不品行を行なわせ、偶像の神にささげた物を食べさせている。
Rev 2:21 わたしは悔い改める機会を与えたが、この女は不品行を悔い改めようとしない。
Rev 2:22 見よ。わたしは、この女を病の床に投げ込もう。また、この女と姦淫を行なう者たちも、この女の行ないを離れて悔い改めなければ、大きな患難の中に投げ込もう。
Rev 2:23 また、わたしは、この女の子どもたちをも死病によって殺す。こうして全教会は、わたしが人の思いと心を探る者であることを知るようになる。また、わたしは、あなたがたの行ないに応じてひとりひとりに報いよう。
Rev 2:24 しかし、テアテラにいる人たちの中で、この教えを受け入れておらず、彼らの言うサタンの深いところをまだ知っていないあなたがたに言う。わたしはあなたがたに、ほかの重荷を負わせない。
Rev 2:25 ただ、あなたがたの持っているものを、わたしが行くまで、しっかりと持っていなさい。
Rev 2:26 勝利を得る者、また最後までわたしのわざを守る者には、諸国の民を支配する権威を与えよう。
Rev 2:27 彼は、鉄の杖をもって土の器を打ち砕くようにして彼らを治める。わたし自身が父から支配の権威を受けているのと同じである。
Rev 2:28 また、彼に明けの明星を与えよう。
Rev 2:29 耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』
18節
テアテラに関して最も重要なことのひとつは、ギルドがこの地方経済を支配していることだった。
すべての製造業は、ギルドによって厳格にコントロールされていた。
商いを行なうためには、適切なギルドに属する必要があった。
ギルドの会員であるということは、異教の神々を礼拝することを意味していた。
異教の礼拝は、ギルドと連結・一体となっていた。
ギルドでは、異教の寺院での会合や食事が開催されていた。
異教礼拝に必要とされる2つの主要な側面は、偶像に捧げられた食べ物を食べることと、不法な性的関係にあった。
従って、手工芸や貿易関係で働いていたクリスチャンは、重大な問題に直面していた。
キリストに対する信仰は、召し、生計、家族を養うための技量に影響を与えていた。
町の守護神は、ゼウスの子であるティラノスだった。
テアテラにおいて、ティラノス礼拝は、やはり神の子の受肉であると主張したカエサル礼拝と合同で行われた。
テアテラにおけるクリスチャンと異教徒との闘争は、直近で中心的な課題だった。
故に、この教会に対するキリストのことばは、ご自身のみが神の子であるという主張だった。
黙示録では、キリストという特殊な称号が使われているのは、この箇所のみである。
この教会宛ての手紙は、異教や国家主義に対する妥協のない挑戦で始まり、イエスキリストの究極的で絶対的単一性を確固たるものとしている。