三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

対馬旅行記(2): 比田勝八十八ヶ所

2019-04-30 04:55:46 | 日記
まず,前回の記事に対する補足から。
前回は彦山神社について述べました。その彦山神社の総本山(と言うのでし
ょうか?)は英彦山(ひこさん)神宮です。福岡県田川郡添田町にあります。
「英彦山三千八百坊」と言われ,その勢力を誇っていました。興味のある方
はインターネットで検索してみてください。
注.坊とは,簡単に言うと修行僧の住む家です。三千八百坊と言うと,坊が
3,800軒あるようですが,それは違います。その意味するところは「3,800
人の僧が住んでいる坊がある」と言うことだそうです。それでもすごい規模
ですね。僧兵が組織され,その勢力は強大だったそうです。

さて,今回は比田勝八十八ヶ所のことです。
比田勝は対馬の最北端に位置する町です。港があり,近年は韓国・釜山との
間にも就航しており,韓国人観光客の誘致に一役買っています。比田勝に限
らず,対馬には韓国人観光客が沢山います。

比田勝にミニ八十八ヶ所があることは数年前知りました。一度訪ねてみたい
と思い続けてきました。それが今回実現したのです。
港からほど近い小山を一周する形で構成されていました。その要のところに
は対馬全島の八十八ヶ所の第四十四番札所の豊満寺がありました。

ミニ八十八ヶ所はそのお寺のすぐ横の遊歩道に沿ってありました。
まず,一番札所です。

赤レンガ造りで,何となく異国情緒を感じます。
急坂を登ると・・・二番以降の札所(仏像)が点々と続いています。

一つの堂宇に2つの仏像が同居していました。第八番・第九番札所です。

何だか微笑ましい感じがします。
なおも延々と続いています。

雨ざらしの仏像もあれば,堂宇に守られたものもあります。
頂上付近はやはり人気が高いのでしょう。たくさんの仏像が所狭しと安置さ
れています。

3つの札所が同居していました。

七十五,七十六,七十七番札所です。なかなかいいですね。
小山を降り切ったところに八十八番札所がありました。

立派ですね。このすぐ横が豊満寺。
丁度1時間の巡礼でした。

対馬には全島の八十八ヶ所のほか,今回紹介したしたようなミニ八十八ヶ所
がいくつか知られています。今後機会を作って訪ねてみたいと思っています。
そのときはまた報告します。
以上

対馬旅行記(1)

2019-04-28 20:41:23 | 日記
4月23日から27日まで対馬を旅行しました。これからその体験を順不同で何
回かに分けてご報告いたします。

まずは前回の記事の訂正です。
レピータのトーンについて以下のように記述しました。
「レピータをアクセスするためにトーン信号を音声信号に重畳させています。
その周波数は88.5Hzです。周波数が非常に低いので通話の障害にはなりま
せん。」
これは間違いで,聞こえないように音量を小さくしているのです。大きくす
ればブーンというノイズとなって聞こえます。
失礼しました。

さて,今回は彦山神社についてです。
わたしの宿泊した対馬市上県(かみあがた)町に彦山神社があることは上県
町誌の記事で知っていました。ただし,今回の旅行では対象にしていません
でした。それが急遽参拝することになったのです。
場所は上県町越高(こしたか)字ウツク。宿の娘さんに連れて行ってもらい
ました。

鳥居には彦山神社といった文字は見当たりません。その下に石碑があります。
近づいてみました。

「彦山神社階段建設記念」とあります。続いて寄付金に関する記述があって
最後に「昭和五十三(?)年六(?)月・・・」とあります。彦山神社に間
違いありません。
さっそく階段を登りました。土地の人の話では百数段あるということです。
ほどなく社殿らしきものが見えてきました。

それから一息で社殿に到着。

質素な作りですね。しかし,荒れてはいません。土地の人たちに大切にされ
ているのだと思います。
その前面に石碑がありました。

ちょっと読みづらいでしょう。つぎのように彫り込まれています。
「明治三十七八年戦役」「奉納 日露紀念」

ここから程遠からぬ場所に彦権現という神社があるそうです。今回は訪ねあ
てることができませんでした。次回以降の楽しみです。
以上

トーンエンコーダを修復

2019-04-21 08:56:30 | 日記
先日掲載したUHFトランシーバのFT-730R,レピータをアクセスできなくな
りました。レピータ(Repeater)とは見通し外通信を可能とする目的で設置
された無線中継システムです。
まずはその無線機の外観をご覧ください。

無線機本体は上側で,下は電源です。無線機はどんどん小さくなるのですが
電源はなかなか小さくなりません。(スイッチング電源で小さくはなってい
ますが,いろんな理由から使っていません。)

レピータをアクセスするためにトーン信号を音声信号に重畳させています。
その周波数は88.5Hzです。周波数が非常に低いので通話の障害にはなりま
せん。レピータをアクセスできないとなると,このトーンが出ているかがま
ず気になります。さっそく無線機テスターで調べたところ,周波数が大きく
変動していました。時々刻々変化するのです。

トーンエンコーダはオプションになっており,その子基板はセットの底側に
貼りつけられています。裏蓋を開けました。

右下の赤の楕円で囲まれた部分です。(これは実際には修復後の写真です。
以下同様で,修復前の写真は残っていません。)

オシロスコープで内部の波形を観測したところ,原発振と分周回路は正常な
ようです。回路図がないので調査は難航しましたが,結局のところトランジ
スタのバイアス回路の抵抗が1本断線していました。抵抗の断線なんて初め
ての経験のような気がします。それほど抵抗器の故障というのは少ないので
す。最初は電解コンデンサ,あるいは半導体の故障と予想していたのです。

問題の抵抗は68kΩです。同一抵抗値の手持ちがなかったので2本直列に接続
して対処しました。47kΩ+22kΩ=69kΩです。1kΩだけ大きいのですが,ま
あいいでしょう。
取り換えたところです。

左下の赤の楕円で囲まれた部分です。写真の写りが悪いのですが,2本つな
いだところがお分かり頂けるでしょうか?
無線機テスターで確認しました。

赤の矢印のところです。上がトーン周波数,下が周波数偏移です。規定値
(88.5Hz, 0.5kHz)に近い値になっています。(誤差が大きすぎるように
思えますが,これは波形歪のためでしょう。)
レピータのアクセスも問題なく行えました。
以上


わが家の庭は花盛り

2019-04-17 06:54:25 | 日記
春爛漫。いい言葉ですね。
同様の言葉はすべての季節にあるのでしょうか?夏は「夏本番」?秋は「秋
たけなわ」でしょう。では,冬は?冬は何と言うのでしょう?ご存知の方は
教えてください。

さて,春爛漫。
わが家の庭はいろんな花が咲き乱れています。きょうはその一部をご覧に入
れましょう。
まず,わたしの部屋の窓際の藤の花。

これはわたしの部屋の目隠しに植えたものです。何も悪いことをしているの
ではありませんが,これがあると落ち着きます。夏の直射日光を遮ってくれ
ます。
つぎは藤棚です。

なぜかことしは花芽が異状にたくさんついていました。この藤棚は本来予備
の車庫/駐車場です。ただ空間にしておくにはもったいないと言うことで藤
棚にしたものです。何しろ年に1度か2度ほどしか車が入ることがありません。
わたしは花には詳しくありません。ほとんどすべて糟糠が植えて育てている
ものです。
これは何の花でしょうか?水仙のようでもあり,キツネノカミソリのようで
もあります。

つぎは花なのかどうか?

つぎはもっこうバラということです。

ことしは例年より花が少ないようです。もっこうバラの上の方に桜が見えます。
ことしは開花が遅く,まだ花が残っています。
つぎは何でしょう?

花の知識に乏しいわたしには「桔梗のような花」としか表現できません。

花ではありませんが,わが家の庭と空き地には柿の木が数本植わっています。
その中に「霜木練り(しもごねり)」という品種と「シンメータ」という品種
があります。前者は植えてそろそろ8年ほどになりますので,ことしあたり実
を結ぶのではないかと期待しています。その木はすでにわたしの背丈をはるか
に越しています。後者はまだ2~3年ですからまだまだでしょう。
以上

無線機のスプリアス対策

2019-04-14 11:34:08 | 日記
1年ほど前,古い無線機を手に入れました。車載用のコンパクトなUHFトラン
シーバです。まずはその外観をご覧ください。

なかなかいい感じです。指示メータがいいですね。落ち着きます。送信出力
は10Wですが,ローパワーにすれば1Wでの運用もできます。

驚いたことにこのローパワーではものすごいスプリアス(不要輻射)が観測
されました。下の写真をご覧ください。

スペクトルアナライザで送信電波を見たものです。中心周波数435MHz,スパ
ン100MHzです。つまり,435MHz±50MHzです。見にくいでしょうが,スプリ
アスはおよそ435MHz±20MHzに亘って出ています。これはいけません。絶対
に許されない「電波の(悪い)質」です。
しかし,一般にスプリアスはローパワーでは出なくてもハイパワーにすると
出やすいもの。ハイパーでは出なくてローパワーで出るとは,どういうこと?

対策が必要です。
上蓋を開けました。回路がびっしりですね。

(上の写真は対策後に撮ったものです。追加したコンデンサが見えます。)
いろいろ検討,試行錯誤の結果,ALCという信号に高周波ノイズが乗ってい
ることが分かりました。(これは一緒に検討してくださった先輩ハムのおか
げです。)常套手段のコンデンサを追加しました。

上の写真で緑色の矢印で示す青い部品です。回路図上では下のとおりです。

赤い楕円で囲んだ部分です。手書きでコンデンサの記号を記入しているのが
お分かりいただけますか?
実は,このコンデンサを追加する前に上の図の矢印で示したところに抵抗を
挿入してみました。これは一応効果があったのですが完璧ではありませんで
した。
コンデンサの効果は歴然としています。

スプリアスが完全に消えました。完璧です。

ところで,この無線機,送信周波数がかなりずれています。無線機テスター
で測定しました。

280Hzだけずれています。赤の楕円で囲んだところです。これも手直しが必
要です。
発振回路のトリマコイルを調整しました。結果は下のとおりです。

ちょっと見づらいかもしれませんが,偏差は0Hzとなりました。

送信電力,周波数,スプリアス,すべて問題なくなりました。
以上