久し振りの馬ヶ岳登山の翌日御所ヶ岳に登り,一日置いて昨日英彦山
(ひこさん=標高1,200m)に登りました。これまで我慢して溜まった
エネルギーが一気に開放されたような状態です。
今回はできるだけ長距離歩くという考えから,つぎのコースを取りま
した。
別所駐車場ー豊前坊ー北岳ー中岳ー南岳ー鬼杉ー玉屋神社ー
奉幣殿ー別所駐車場
英彦山をご存知の方にはおよそ想像がつくでしょう。
駐車場を8時30分に出発。九州自然歩道を辿って豊前坊までほぼ平坦
な道です。途中,鷹巣原キャンプ場やスキー場をかすめて通ります。
鷹巣原キャンプ場は少年の頃何度か利用したことのある懐かしい場所
です。しかし,すっかり変わってしまって,昔の面影はまったくあり
ません。
青年の家を過ぎると間もなく豊前坊,高住神社です。珍しく法螺貝の
音が聞こえてきました。そこで一句
法螺貝の 音色懐かし 豊前坊
ここから北岳頂上まで急登です。ここを通るとき毎回懐かしく眺める
のは「救世安民」の石碑です。
安政時代に設置されたもののようです。無事でした。
北岳頂上付近の大木を見上げると,何やら茸の群生です。
よく見るとツキヨタケのようです。うっかり椎茸と間違えて食べると
大変なことになります。
南岳と中岳が見えてきました。
左が南岳,右が中岳です。中岳の頂上に神社のような建物が認められ
ますか?
中岳山頂で休憩・昼食です。
ここは眺望が良さそうであまりよくありません。それでも南方向は結
構良く,昨日は雲が多かったのですが,阿蘇・九重が見えました。残
念ながら雲仙は見えませんでした。
上宮を経由して南岳に‥‥と思っていましたが,通行止めにあいまし
た。社殿が崩壊しかかって危険なためです。
そういえば,前回の登山で奉幣殿に立ち寄って権禰宜さんに「上宮は
危険だから登山者を近づけさせないほうがいい」と進言したことを思
い出しました。そのためかどうかは不明ですが,社殿の周囲は虎ロー
プで厳しく囲まれ,立ち入りが禁止されていました。
南岳を通って岩場を無事に過ぎ,鬼杉を久しぶりに眺めました。まだ
まだ健在です。
ここからコースを斜めに取って玉屋神社に向かいます。途中谷川の綺
麗な淵を見つけ飛び込みました。一人沐浴です。
――と言うと恰好いいのですが,水は驚くほど冷たく5分も漬かって
いられませんでした。
しかし,すっきりしました。
玉屋神社ではその社殿の前の広場を覆う植物が奇麗です。
何という名前の植物でしょうか?芝生ではありませんが,背丈が短く
いい感じです。芝生より柔らかい感じです。
あとはひたすら奉幣殿目指して歩き続けるのみ。左足の薬指を中心と
した部分が痛みます。これは数年前から起こっている症状です。
先年健康診断の問診のときそのことを医師に訴えたら,「それは靴が
合っていないため」だと言われました。この歳になれば靴が足に合っ
ているかどうかぐらいは自分でわかります。
無事奉幣殿に着き,登山口に出るとそこに水溜とブラシが置かれてい
ました。登山者あるいは参拝者の履物を洗うようにという心遣いです
ね。
水は清く,飲めるほどです。
久し振りに登山靴を洗い,16時30分駐車場に戻りました。
以上