三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

Optimus No.111石油コンロの修理

2019-05-25 21:33:55 | 日記
1日に2度投稿するのはめったにないこと。
前回記事を投稿した後,しばらく昼寝。どうもきょうはやる気がしなかった。
そろそろ日が傾き始めたころ起き上がり,コンロの修理を始めた。
とにかく,灯油が漏れているということはパッキンのようなものが駄目にな
っているに違いない。取り敢えず寸法を測ってDIY店へ。
「ガソリンや油には使わないで」という注意書きのあるOリングを買ってき
た。

短時間なら問題なかろうという判断である。これでうまく行けば改めて灯油
に耐えるものを探せばよい。
コンロ本体をケースから外してOリングを装填した。

ついでに少しだけ磨いておいた。あまり磨いてピカピカになったら味が悪く
なる。ほどほどにしておいた。
アルコールで予熱後ポンピングして点火。

轟音と共に青白い火が現れた。短時間だが漏れはない。これでOK!
明朝耐油性のOリングを手配することにしよう。
以上

Optimus No.111 石油コンロ

2019-05-25 13:36:24 | 日記
前回記事を投稿してから丁度一週間になる。去年から非常勤になって,自由
時間が増えると期待していたのだが,相変わらずの急がしさ。

その忙しいさ中の出勤前にフリーマーケットを覗いてきた。会場を一周する
と面白いものが目に付いた。携帯用の石油コンロ。
汚れに汚れ,錆の浮いた金属ケースにはOPTIMUSと浮彫りされていた。有名
なメーカである。

上の写真は表面の汚れをかなり真剣に拭い去った後に撮ったもの。
型名はその場では確認できなかったが,表面にマジックインキを塗布すると
浮き出てきた。No.111と読める。
インターネットで調べたところNo.111は軍仕様らしい。石油コンロと書いた
がガソリンもOKとのこと。それから,石油「コンロ」と書いたが,一般に石
油ストーブと呼ばれている。しかし,ストーブと聞くと,われわれの普通の
感覚では暖房器具である。そうではないことを示すために敢えてコンロと呼
ぶことにする。

内部も錆だらけ。

相当使い込まれたように思える。でも心配だった欠品はないよう。
このコンロは五徳が箱と一体になっており,しかもコンロも組み立て済みで
あるから短時間で使用を開始できる。

上の写真はコンロ本体を手前に引き出した状態。五徳代わりの2本の横棒が
認められるだろうか?

ポンプのビストンを出し入れしてみた。スカスカ!とても使えない。
取り出して見たら,革カップが干からびてコチコチになっていた。

一応オイルを塗布して揉みあげたが改善されなかった。これは交換しか手が
ない。
まずはピストンの分解。

何度か試行錯誤してようやく分解できたのである。ここまでくれば後は簡単。
予備の皮カップを取り付けて組み戻した。完璧!圧力がかかる感触充分!

さっそく着火実験。
タンクに灯油を入れて,まずはアルコールで予熱。
アルコールが燃え尽きたらピストンで加圧し,バルブを開けて点火。ゴーと
音がして燃焼を始めた。しめた,やった!

――と思いきやバルブのシャフトの根元から火の手が上がった。ろうそくの炎
のようなよわよわしい炎。

灯油が漏れているのだ。これが一番心配していたこと。
この部分の修理は厄介な気がする。楽しみを通り越して思い荷を背負わされ
た気がする。
以上

低い山ある記(21)――宝ヶ岳

2019-05-18 05:45:54 | 日記
子どものときから登りたいと思い続けてきた山,宝ヶ岳。「ほうがたけ」と
読む。
故郷の南方に聳えていた。富士山に似たその形の良さから「添田富士」とも
呼ばれていた。

今回サイクリングのついでに登って来た。上の写真は故郷の中学校の同級生
宅に立ち寄ってそこから撮ったもの。
しかし,富士山のような形に見えるのは北方から眺めた場合に限られる。90
度横から見ると平坦な尾根が続いた山塊でしかない。下の地図でそのことが
お分かり頂けるであろう。

地図を見ると,宝ヶ岳は3つのピークからなることがわかる。つまり,その
山塊の総称であろう。三角点はない。そのためか,国土地理院が出している
「福岡県の主な山岳標高」には載っていない。
この山の諸元を明らかにしておこう。
(1)山名 宝ヶ岳(ほうがたけ)
(2)標高 489m(最高標高点)
(3)位置 福岡県田川郡添田町大字落合
      北緯33°31’24”,東経130°51’8”,(33.5233, 130.8523)
(4)登山日 2019年5月17日
宝ヶ岳の登山口はいろいろあるようだが,今回は中元寺の陣屋地区から登っ
た。地図に載っている破線はわたしが手書きしたものである。想像力を働か
せて記入したものなので正確さは保証の限りではない。
その入り口の手前に薬師堂がある。

県の重要文化財。数年前このお堂の中から3体の神将が盗まれた。しかし,そ
の3年後発見されて元の場所に帰って来た。それからは管理が厳しくなったよ
うだ。
さて,そのお堂から数十メートル先に登山口はあった。

しかし,何の表示もない。登山口とはだれも思わないだろう。
自転車を付近に停めて,登山開始。
すぐに急な登りになった。道と思えるほどの道はないが,目印のテープなどが
誘導してくれる。

まだ人家から遠くないのにアカショウビンの鳴き声が聞こえてきた。例の特徴
ある声である。ひょろろろろ・・・。
しかし,とにかく登りづらい。急傾斜の岩盤の上の砂地,その上に落ち葉が積
もっている。とにかく登りづらかった。しかも周囲は樹木(ほとんど杉の大木)
が茂り,視界が遮られている。遠景を楽しめないどころか,自分の位置さえ同
定困難な状況。
それでも1時間30分ほどで頂上と思しきところに到達した。祠と仏像のような
ものが安置されていた。

仏像と思しきものは不動明王であろうか?この方面のことは暗い。

祠は石板でふさがれており,それに文字が彫り込まれていた。

毛利壹岐守と読める。
ここでも周囲が遮られている。しかし,少し南に移動するとちょっとだけ開け
た場所があった。英彦山が望まれた。

思うに,誰かがここだけ伐り払ったのであろう。
30分ほど休憩して下山開始。
降りは登りより悲惨であった。何度も滑り,転び,つまづいた。一度は右足を
木の根にひっかけ,膝が大きく折れ曲がった。と言っても,普通の人は何でも
ないこと。しかし,わたしは3年ほど前右膝の半月板を割ってしまって,今で
も不便を強いられている。「――これでまた再発か?」と痛む膝をかばいながら
降っていると,ほどなく痛みは消えた。不思議なことだが,膝が以前より軽く
なっているではないか。無理にぐっと曲げたのが良かったのかもしれない。
下山してから家まではまた自転車。
帰りは突風の向かい風。疲れた上にまた疲れ,夜は早々に床に入った。
しかし,疲れがひどすぎるためかなかなか寝付けなかった。何か全身の細胞が
微細動しているような気がした。60年越しの願いがかなったことの興奮だった
のかも知れない。
以上



FT-7修理譚(その3)

2019-05-17 04:54:37 | 日記
連載の第3回目です。今回から「車載用短波無線機」ということばをなくし
ました。

さて,その後つぎの2点が問題として浮上して来ました。
1.CALIB調整が充分できない
2.内部の焼けた電線の処置が見苦しい

CALIBとはCALIBRATIONの略で,校正ということになりましょうか?前回
の記事(その2)でも取り上げました。具体的には正面ダイヤルの下にある
直線型可変抵抗器です。

上の写真の赤楕円で囲んだ部分です。この抵抗にガリがあったので対策した
ことは前回報告しました。
たしかにガリはなくなったのですが,調整範囲が著しく右側にずれており,
USBはまだいいのですが,LSBはレバーを右一杯にしても合わせきれない場
合が出てきました。
申し遅れましたが,CALIBは周波数の目盛りを実際の周波数に合わせる操作
です。つまり,LSBではきちんと合わせることができません。
まず回路図上で原因と対策を考えました。

8Vの電圧を抵抗で分圧しています。その一部分に直線型可変抵抗が挿入され
ており,分圧比を調整することで周波数を微調整していることが分かりまし
た。
実験も含めていろいろ検討した結果,上の図の赤楕円で囲んだ2本の抵抗器を
入れ替えることにしました。
その回路部分が搭載されている小さい基板です。

対象の抵抗器を赤楕円で囲んで示しました。
取り敢えず,この2本の抵抗を外して基板の裏側に取り付けて動作を確認して
みました。

結果は良好です。レバーが中央付近でUSBもLSBもともに周波数を合わせるこ
とができるようになりました。
本来は仮付した抵抗器は部品面につけ直すべきですが,敢えてそのままにし
ておくことにしました。後に見たとき手を加えたことがわかるようにするた
めです。

つぎの問題は内部の配線です。
どんなトラブルがあったのか不明ですが,この無線機は過去電線の束を焼い
たようです。絶縁被覆が損傷したため,黄色いビニルテープがぐるぐる巻き
にされていてみっともない。また,その部分が膨らんでいて2次被害も予想
されます。

改善することにしました。
電線の束の行先を調べると,いずれも背面のコネクタに接続されており,そ
の中心は外部VFO接続用コネクタです。
取扱説明書や回路図その他インターネットで調べたところ,どうもメーカは
この外部VFOに関しては未完成のまま放置したようです。放置とはちょっと
穏やかではないかもしれませんが,取扱説明書には一切説明されていないの
です。回路図上でも何やら理解しづらい部分があります。
想像をたくましくすると,前の持ち主は外部VFOを接続しようとして電線に
過電流を流してしまったと思われます。
外部VFOは使うことがないのでこの部分を撤去することにしました。当然,
焼けた電線を取り払うことになります。

すると外部VFO接続用のコネクタがなくなるのでそこに電源コネクタを取り
付けることにしました。対象の部品は上の回路図の赤丸と赤四角で示されて
います。
対策後の電線部分です。

背面です。

長方形の穴が開いたままなのでちょっと不恰好になりました。ここからゴキ
ブリなどが侵入したら困るので後日ふさぐことにします。

以上で予定の手直しは終わりましたが,ついでにマイクコネクタの向きを180
度変えました。

キー溝(のでっぱり側)を上側にしました。これはマイクコネクタのキー溝を
上にして(見ながら)挿入できるようにとの思いからです。これが本来の取り
付け方向だと思います。
本来は8ピンコネクタに替えて他の無線機と互換性を確保したいのですが,今
回はやめておきます。
以上


犬ヶ岳に登りました

2019-05-12 04:31:52 | 日記
きのうはいい天気でした。各地で夏日が観測され,真夏日の地域もあったよ
うです。
わたしは朝から一人で登山。目的地は犬ヶ岳です。標高1,131mで福岡県内
では4番目の高さを誇ります。場所は福岡県と大分県の県境,正確には豊前
市と中津市の境目です。
今回はコースをきちんと決めて臨みました。下の図をご覧ください。

左下に野峠とあるのが認められますか?犬ヶ岳は右上になります。行程は
案内板によると4.9kmあります。往復ですから9.8km。
家を7時過ぎに出て,野峠に着いたのは8時頃。まだ誰も駐車していません
でした。

上の写真で右端あたりが峠の交差点で,左折すれば中津市山国町方面,直
進(ゆるやかに右カーブ)すれば英彦山方面です。
登山靴を履いてきたので直ちに出発です。上の写真の左側が登山口です。
このコースは尾根筋を通ります。岩場が多く,初心者にはお勧めできませ
ん。
しばらく進んで振り返ると英彦山・鷹巣山が見えます。

境目が不明瞭ですが,中央手前の一番高く見えるのが三の鷹巣。ついで二
の鷹巣,一の鷹巣です。背後の高い山は英彦山北岳だと思われます。
岩場でないところは森林地帯で,木漏れ日があっていい雰囲気です。

いろんな鳥の声が聞こえてきます。
一番うるさいのはソウシチョウです。外来種(篭抜け鳥)ですが,その大
きな声と旺盛な生活力(?)により最近では我が物顔です。
シジュウカラの声も聞こえます。
耳を澄ますと,アカショウビンの鳴き声も聞こえてきました。南から渡っ
てくる夏鳥ですが,もう来ていたのですね。ヒュルルル・・・と終わりの
方は消え入るような鳴き方です。
アカショウビンの姿はめったに見られません。子供の頃一度見たきりです。
捕獲されたアカショウビンが知人宅にいたのです。知人はその鳥の名前を
知りませんでした。わたしは図鑑で知っていたのです。カワセミの仲間な
ので大きなくちばしが特徴です。
例年この時期,犬ヶ岳山系では石楠花(しゃくなげ)の花が綺麗です。し
かし今年は花が少なく,また咲いている花も何となく貧弱でした。下の写
真はその中でも一番見事な株でした。

野峠から2時間45分で犬ヶ岳頂上に着きました。途中15分ほど休憩したの
でそれを差し引くと2時間30分になります。片道約5kmですので時速2km
と計算されます。標準的な速さでした。

頂上には上の写真のとおり避難小屋があります。屋上は展望台になってい
ますが,樹木のため周囲はまったく見えません。
ここで昼食を,と思っておにぎりを食べ始めましたが,蠅のような小さな
虫が飛び交ってとても食べる気になりません。早々に下山開始。
すると,登山者の一人がゴミを拾っていました。見渡すといろんなゴミが
散乱しています。わたしは瓶などの大型ごみを拾うことにしてレジ袋に入
れると短時間で一杯に。

コカ・コーラの瓶などありますのでかなり昔に捨てられたものでしょう。
降りはザックが重くなりました。
降るときは登りのとき気づかなかったものがいろいろ見えてきます。
これはミツバツツジでしょうか?

このほか,名前の分からない花もいろいろ咲いていました。鳩ぐらいの大
きさの珍しい鳥もいました。
降りも2時間30分ほどでした。
余談ですが,今回の山行では何度もつまづきました。稜線の岩場では危険
です。今後このような山行はしないほうがいいようです。
いい一日でした。
以上