三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

ひこぼしラインに乗ってみた

2023-09-17 14:42:30 | 日記
今月わたし達夫婦が結婚して50年が経ちました。それを祝ってくれる娘・息子が東京から帰省してきました。
そして,久しぶりに故郷に帰ってきたということで,娘と2人でひこぼしラインのバスに試乗したものです。

ひこぼしラインというのは,日田彦山線の添田~日田間をバスでつなごうというもの。先月末に開業したばかりです。
ご存知の方もおられるでしょうが,5年ほど前大雨で日田彦山線に大きな被害が出ました。その結果,添田から夜明までの鉄道復旧は不可能ということになり,代替手段としてバスを運行することになったものです。そのコースの一部は従来の線路を利用しています。

添田駅のホームに横付けする形でバス乗り場が設けられています。

ちょっと広角過ぎて見にくいかと思います。中央やや左の富士山のような形をした山は宝ヶ岳です。土地の人は添田富士と呼んでいました。

11時30分発の日田ゆきに乗り込みました。あれ?電気自動車と聞いていたのですが,これは内燃機関のようです。どうなっているのか‥‥。
通常のバスと同じように整理券を取ります。

始発だから1番。整理券の下にあるのは当日いただいた危険のうちわです。

添田駅を出ると南に向かい,畑川の交差点から中元寺に向かう道との交差点で左折し,宮城何とか医院を経由して畑川の交差点から再び南方向に折れ曲がります。
歓遊舎という道の駅では多くの人が乗り込んできました。この付近の人たちの買い物をするところになっているのでしょうか?車内はほぼ満員状態に。

桝田・屋形原などを経て旧彦山駅に到着。ここから以前の線路に乗ります。(レールを撤去した舗装道路に変わっています。)

ここから大行事付近まで景色のいい場所がつづきます。まずは二又トンネルを経て深倉から,釈迦岳トンネル(釈迦ヶ岳トンネルとも)に入ります。
二又トンネルは,終戦直後ここにあった弾薬庫が大爆発を起こした「二又トンネル爆発事故」で有名です。何しろ大量の火薬が一気に爆発したのですから大惨事になったそうです。原因は不明のままだったような‥‥。爆発踏切という踏切があったはずですが,線路がなくなった今はどうなのでしょうか?
深倉は深倉峡で有名な景勝地です。
釋迦岳トンネルは4,380メートルあって,完成当時は九州一の長さを誇っていました。工事は戦争で一時中断していたそうですが,戦後再開して足掛け16年の歳月をかけて完成したとのことです。そして,その工事を担当した現場監督だか技術者だとかがそのつぎの仕事として青函トンネルの掘削に従事したということを中学生の頃テレビか何かで見たことがあります。

釋迦岳トンネルを出たらすぐ筑前岩屋です。ここで上りのバスとすれ違いました。

2輌連なって走っています。どうなっているのでしょうか?
筑前岩屋を出ると間もなく高架を走り,谷間に広がっている棚田が見渡せました。もう大部分が稲刈りを済ませているようです。
結婚して間もない頃,ここ筑前岩屋で列車を降りて小鹿田(おんた)焼の皿山まで歩いたことがあります。まだ自家用車を持っていませんでした。小さな山を一つ越え,1時間ほどかかったと思います。

つぎの大行事駅で再び一般道に出ました。
この大行事駅にも思い出があります。やはり結婚して程ない頃,旧国鉄の行橋駅から田川線で伊田か後藤寺まで行き,日田彦山線に乗り換えてこの駅で下車して浮羽行きか何かのバスに乗り,塔ノ元というバス停で今度は浮羽からのバスに乗り換えて小石原まで行ったものでした。早朝家を出て,小石原の皿山に着いたらもう昼でした。

さて,バスはさらに南下してついに久大本線の夜明駅に到着しました。ここで下車。

12時40分。駅舎でおひるです。持参した缶ビール(本当は発泡酒)とピーナッツ,それにおにぎりの簡単なものです。

おひるが終わるまで駅の待合室はわたしたちの貸し切り状態でした。
食べている間に2,3本の列車が通過しました。(1本は停車。)豪華な列車で,1本は「ある列車」か何かで,もう1本は「ゆふいんの森」か何かでした。

13時17分発3分遅れのバスで添田に戻りました。
ここで,バスは2本連なって運行されていました。最初のバスに乗ろうとしたら,「このバスは満員だから後続のバスに乗ってくれ」と言われました。短時間の観察ですから正確なことはわかりませんが,最初のバスは電気自動車で2本目は内燃機関のようでした。想像するに,電気自動車だけで運行できると予想していたが,予想外に利用客が多いので急遽内燃機関のバスを増便したのではないでしょうか?ただし,それにしてはバスの外装が専用に仕立て上げられているのでこの説には無理があるかも?
本当のところはどうなのでしょう?

以上

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2 コメント

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Unknown (Shibasin)
2023-09-20 11:06:02
学生時代、筑前岩屋から英彦山に登るときに北九州から鉄道で行ったことがあります。それ以降はもっぱらマイカーで訪ねたことのある付近の地名が懐かしい。楽しいバス旅の様子が綴られており、再度訪問して見たくなりました。 情報ありがとうございました。
返信 (ブログ主)
2023-09-20 15:57:33
コメント有難うございました。

この場を借りて一つ訂正します。
誤: 危険のうちわ
正: 記念のうちわ
2枚目の写真のすぐ下の行です。とんでもない漢字(ことば)になっていました。いつものおっちょこちょいです。ご容赦を。

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