雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

紅い雪 藍染袴お匙帖

2017-09-01 21:00:00 | 

藤原緋沙子著"紅い雪 藍染袴お匙帖"を読みました。
女医者千鶴が出会う出来事を描いたものです。

"紅い雪"
元武士の治左衛門の妻を診察に行きました。
治左衛門は借金取りに押しかけられていました。
千鶴の手伝いをしているお道の友達のおふみが別れの
挨拶にきました。
おふみは吉原に身売りをしたといいます。
おふみの家は落ちぶれてはいますがなんとか生活して
いました。
お金が必要になった原因を言おうとはしません。
許婚だった錺職の松吉は荒れていきました。

"恋文"
札差の奈良屋の徳兵衛はおちよという妾がいます。
おちよのところから出た徳兵衛は男に襲われます。
男はおちよが妻であった呉服屋結城屋の手代だった
乙次です。
乙次は結城屋が奈良屋の陰謀で潰れたと、奈良屋を
狙っています。
乙次を兄と慕っているなつめという女に千鶴は
襲われます。
奈良屋が乙次の襲撃で怪我をしたのを手当したのを
うらんでのことです。

"藤かずら"
千鶴の患者に料理屋ゑびすの女将のおせつがいます。
ゑびすの庭の手入れは音次郎がしています。
千鶴は女牢の医者もしています。
音次郎が捕まって牢へ入れられていると知りました。
無実だという音次郎はずっと会っていない息子へ
鑿を渡して欲しいと千鶴に頼みます。
探し出した音次郎の息子の宗太は鑿の受け取りを
拒否します。

気軽に読める本です。