雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

乱鴉(らんあ)の島

2017-05-14 21:00:00 | 

有栖川有栖著"乱鴉(らんあ)の島"を読みました。
この本、つい最近読んだことあると読み始めて
気づきました。
ところがどんな結末だったかすっかり忘れて
いました。
クローズド・サークル(孤島)物です。
臨床犯罪社会学者の火村とミステリー作家の
有栖川有栖は火村の下宿のお婆ちゃんの紹介で
三重県の賢島の近くの島の宿に休養に行くことに
なります。
漁船にのって烏島に着きました。
しかし目指す宿はありません。
烏(からす)島と読んだのは実は鳥(とり)島であり
烏(からす)島と呼ばれる島もあったというわけです。
島を間違えて到着してしまい迎えの船もきてくれない
二人は有名な作家の所有する館に泊めてもらうことに
なります。
一軒しかない島の家に多くの人が集まっていました。
藤井という過去にクローン作りで世を賑わせた医者、
拓海、鮎という10歳の子供たちとその叔父や叔母、
その他の人物達が何が目的か集まっています。
そこへヘリコプターでカリスマ経営者と言われる
初島がやってきます。

初島の目的は自身のクローンを藤井に作ることを
承知させることです。
彼は集まっている人々は藤井にクローンを作ってもらう
ことだと思っています。

館の管理人夫婦の夫の木崎信司が殺されているのが
初島が借りていた家で見つかります、
初島は見つかりません。

犯人と見なされた初島は翌日に死体で見つかります。

なぜ人々は集まっていたのか、犯人は誰なのでしょう。

結構クローズド・サークル物は好きで読んでます。
クローンで作られた人は自分自身ではあるまいし、思いの
ままに出来るわけでもなく、結局別人格でしかないのに
作りたいとはどういう感覚なんでしょう。
でも近い将来には実現するでしょうね。