雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

君にさよならを言わない

2016-09-12 21:00:00 | 

七月隆文著"君にさよならを言わない"を読みました。
事故のあとに幽霊が見えるようになった高校生の明が
主人公です。
小学生の時のなくなった桃香が見えました。
桃香は高校生ぐらいの姿をしています。
桃香は死んでいないように振舞います。
明と会う約束をしたまま、会えずに亡くなり心残りが
ありました。

美術部員だった妙名の姿が見えました。
妙名は幼馴染の厚士と合作で絵を描いてきました。
書きかけの絵を厚士は完成させることができません。
厚士には才能があります。

柔道をやっていた川名は高校生連続殺人犯に殺されました。
彼女には由佳里という親友がいました。
由佳里を守り、犯人を捕まえたくて残っています。

陸上のリレーをやっていた実栗が亡くなりました。
リレーをしていましたが死の前に、アンカーを陽菜に
引き継ぎました。
陽菜と他の三人とはうまくいっていません。
彼女らはリレーを止めると決心しました。

幽霊物といえば多少はおどろおどろさがあるものだと
思っていましたが、この本にはまったくありません。
幽霊たちの未練もわかるのですが、激しく強いものだと
感じられません。
ですから普通の青春小説です。

明と義理の妹の柚との関係も不可解です。
一方的に柚が明に恋している感じですが余計な挿話と
いう感じがします。

気楽に読めます。